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宝塚 花組 の話と 作字

今回はわたしの好きな宝塚の話となりますので、興味がない人&途中で興味がなくなった人はスルーください。
(6000文字↑となりますのでご覚悟ください)






一週間前の話になってしまいましたが
7月4日 日曜日 東京宝塚劇場で花組公演千秋楽がありました。
そこで計6名のタカラジェンヌが退団されました。

卒業されるということは組としても大きく変化していきますし、ご自身で色々考えて考えて考えて決めたことなので、外野がウダウダ言うのも失礼かもしれませんが、まだまだ活躍してほしいという個人的な思いもあります。

今回はその退団者の中の1名 トップ娘役 華 優希さん について語りたいと思います。(現在は退団されたので元トップ娘役さんです)


わたし、宝塚はすごくキラキラしていますし、舞台として隅々まで完成度が高いと思っています。そういったところが大好きなので、生で観劇できる機会がない今は配信で見ています。
ちょこちょこ『配信見た』と呟いているので宝塚好きなのはご存知の方もいらっしゃるとは思います。
ですが、今まで感想を呟いたときは全体のことや自分が全体を通して感じたことを呟くことはありましたが、個人名をはっきりと出して自分の思いを綴るのは始めてではないかな、と思っています。

それだけ 華 優希さん への思いが 熱い ということです。


華 優希さん 愛称は はなちゃん です。
ここからは はなちゃん と呼ばせていただきます。

はなちゃんのことは画面越しでしか見たことがありません。
それでも何か親しみがあるのは彼女の持つ雰囲気やパワーなのだと思います。

組の皆さまも言われていますが カワイイ です。
特に舞台メイクがとてもお上手で、自分の顔の武器や特徴をしっかりと勉強&理解しているのだろうな、と。
舞台以外の媒体を通して受けた彼女の印象は、言葉の選び方や伝え方をとても大切にされていて、聡明でとても真摯的な方なんだな と。

若いのにしっかりされている。
これが厳しい訓練を生き抜いたタカラジェンヌなのか・・・と見習いたいことろばかりです。



始めてはなちゃんの舞台を見たのは、(元)花組トップスター 明日海りおさんの東京宝塚千秋楽 映画館でのライブ配信でした。
その前から、はなちゃんの噂とか舞台での感想とかは色々な方々が呟いていたので、そうゆう感じのタカラジェンヌさんなんだな~というぐらいの認識でした。

そうゆう感じ と濁しましたが、トップスター明日海さんの退団作品の相手役さんで、その前のトップ娘役さんがオールマイティーな方だったので、色々な意味でバッシングの言葉を多く目に入りました。
実際、映画館で配信を見たときはそのバッシング通り、歌やダンスは苦手な印象を受けました。ショーでもあえてそういったことから避けた役回りでした。

というか、固くなって歌えていなかったり、ちゃんと声が出ていないのではないかと、そういった印象を受けました。
本当の実力がしっかりと発揮できていなかったのではないかと思われます。
トップ娘役となって1作目なので心臓が出そうなぐらい緊張と地道な努力を数か月を続けてきたのではないかと勝手に思っています。
それぐらい本当に真面目な方なんだと色々なところで印象を受けています。
(もちろん、タカラジェンヌさん皆さん努力を惜しまぬ真面目な方々ばかりです)

ですが、歌やダンスは苦手でも、はなちゃんの持ち味はお芝居でした。
1作目の公演では少女~老婆まで演じ分けがされており
『やばい、お芝居めっちゃうまい!!』
しっかりと学んできているタカラジェンヌさんに失礼な感想なんですが、本気でそう思いました。
1作の およそ1時間弱の 作品の中で 1人の女性の一生を見事演じられていて、言葉のひとつひとつからはしっかりと感情が伝わってきました。
少女のときの可愛らしい話し方
そして年を重ねたときの話し方
役のつくりこみというか 落としどころというか しっかりと味付けされていて素晴らしい演技力でした。



その演技力はさらに進化し、本公演2作目の はいからさんが通る の 花村紅緒役 でもしっかりと紅緒として存在を示していました。
(この はいからさんが通る は再演なのですが、初演はチケットがとれず見ることは叶わず)


花村紅緒 という はいからさん をすごく作り込んで、紅緒がそこで生きている!という印象を受けました。
観劇された方も はなちゃんの当たり役! と記載されている方が多くて、わたしは心のなかで
『よっしゃぁ』
とガッツポーズでした。
というのは、バッシングしてきた人達に対して 見返してやったぜ! という気持ちがありました。
が わたしは別に何もしていない はなちゃんの努力の賜物です。
(わたしがそう思うのも変なのですが、タカラジェンヌの努力を考えると心ないバッシングに腹が立つことがあるのです)

ライブ配信も出来る限り見ました。
始めてライブ配信を見たときは
『お歌大丈夫かなぁ・・・』
なんて拳につい力が入ってしまうぐらい、わたしが緊張していました。
ですがそんな心配はなんのその!
紅緒になりきったはなちゃんは、その気持ちをしっかりと歌詞とメロディーに込め、どの曲も見事歌いあげていました。
もともとヘタとかではなく、舞台上での肩の力の抜き方とか息の使い方、いわゆる舞台技術を安定させることが出来始めたのではないかと・・・。
そしてどんなシーンも 紅緒 というキャラクターとして存在しており、紅緒の人生をしっかり生きていました。
何をしても、どんなおっちょこちょいをしても
紅緒なのか?はなちゃんなのか?
と錯覚するぐらい安定の演技力。
そしてどんな格好しても、どんな顔してても
めちゃくちゃカワイイ!!
伊集院少尉が惚れるのも分かるわぁ・・・・。
ヒロインとして数年間の時代を生き
人々を巻き込み、1人の少女から女性へと進化してく様は
タイトル通り まさに はいからさんが通った舞台となりました。



はいからさんが通る 東京宝塚千秋楽 翌日
はなちゃんの退団ニュースが舞い込んできました。
このニュースを見たときは
ちょっと早くないか???
え??もう???今からじゃないの??
はいからさんが通る はハッピーエンドでラブラブで終わる物語だっただけに、退団という2文字に衝撃が走り
チョットゲンジツガウケイレラレナイヨ でした。

この時も色々な方の記事やコメントを拝見しました。
その中で
『最高潮に輝いているときに退団するのがいい』(若干ニュアンスは違いますがそんな意味です)
と記載されていました。
最高潮に輝いている、いわゆる脂がのっている時期といいましょうか・・・
『惜しまれながら退団』
という言葉とイコールとなるからです。

なるほど
と府に落ちました。

『紅緒めちゃくちゃ良かったのに何で?まだ辞めないでよ~!!』
という時期に退団を選ぶのは
ちょうど脂がのってくる&今から大きい波がきそうじゃないか??
という時期ですよね。
そう考えると退団する時期は大きい波に乗れるタイミングなんですよね。
ビックウェ~ブに乗って 有終の美を飾る
やはり彼女は聡明であり、そして立場をきちんと考え、揺るぎないものを持っている方なんだと
当時の会見記事を見て思いました。

いや、もちろん残念です。
めちゃくちゃ残念です。
あともう1作品、2作品
見たかったなぁ・・・



退団までカウントダウンが始まってしまったはなちゃんの勇姿を、生で見れないわたしはライブ配信で追っかけていました。

2021年 はなちゃんが出演する最初の公演は 別箱(宝塚劇場ではない場所で公演する演目) ブロードウェイ・ミュージカル 『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』

この作品が発表されたとき
ミュージカル ということは 歌 あるよね?? 大丈夫???
という心配の声がまたしても界隈で浮上しました。
(潤色・演出を担当された先生も心配されていたみたいです 雑誌情報)

ライブ配信ですが、視聴したわたしは

ぜんぜん 問題なかったです!

ヒロインの気持ちに乗せてしっかりと綺麗な声を届けてくれました。
ここでも安定の役作り。
そして女性の可愛らしさ。
ちょっと嫉妬しちゃったり せつない気持ちになって でも恋をしている
そんな女性の心情を見事演じてくれました
その心情を乗せて歌うはなちゃん マジ天使!!

そして見せるタップダンス!!!
このタップダンスは はいからさんが通る の公演の時から練習していたそうで (雑誌情報)
本公演で別の役をフルで生きているときに、休む間もなくタップダンスの練習!?
その精神力と体力に尊敬です。
やっぱりタカラジェンヌさんはハードですね。本当にすごい・・・
タップダンスもお見事でした。
役柄になり切って楽しそうにダンスするはなちゃん マジ天使!!

そして最後のフィナーレ。
トップスターとトップ娘役のデュエットダンス。
このデュエットダンスが始まる前に、階段に立つはなちゃんスポットライトがあたります。
はなちゃんがスカートを持ちながらポーズを決めている姿を見て、思いました。
『あの・・・ちょっとどこかオドオドした 申し訳なさそうに立っていた はなちゃんが ・・・堂々として そこに立っているっ』 と。
これも滅茶苦茶失礼なことだとは理解しています。
ですが、わたしにはこれまでの 特に1作目のはなちゃん(トップ娘役デビュー)は借りてきた子犬のようでした。自分の組なのにどこか自分に居場所がない、でもやっていかなきゃ!頑張らないと!そんな使命感でがむしゃらに動いていた頃とはどこか違う
正直、このポーズを見て トップ娘役の貫録を感じました。
と、同時に 退団を決めた人は ゴールが見えているから、あとはソコに向かって走っていくだけ!という在籍者とはどこか違う思いがあると思います。わたしはその違いを勝手に感じました。
『こんなに 大きくなって・・・』
なんて親心を勝手に抱きました。
実際、そう思うぐらいに フィナーレはとても良かったし、トップ娘役としての役割もしっかりとこなしていました。

これは企業として捉えると
入社6年目ぐらいの一社員がいきなり管理職に任命されて、じゃ明日から頑張ってねって上から言われ、昨日まで先輩だった部下たちにいきなり指示しないといけない
それぐらいのプレッシャーある立場だと思うんですよね。
(注 これは勝手な解釈です)

そういったことをしっかりと受けて、糧として邁進していかないといけないプレッシャーって
計り知れないと思います。

このフィナーレの姿を見て
改めて 『退団を決めた人は強いな』 と思いました。
それは立場とか、そういったことも含め
1回に掛ける思いとか
ゴールが見えている思いとか
顔も違いましたし
雰囲気も違って
これが 退団を決めた人の強さなのか
と そんなことを思いながら見てしましました。

わたしは宝塚の舞台を見る時に
純粋に楽しむということ その他に この役として生きるために この役として舞台に立つために どれだけの努力をしてきたのだろうか・・・
衣装 超キラキラしてる!衣装さんすごい!!
小道具細かい・・・ 何で作ってるんだろう・・・
そんなことを考えながら見るようになってしまいました。
もちろん純粋に楽しむだけが悪いわけではないです。むしろエンタメはそれでいいのだと思います。
わたしは性分的に裏(完成までの苦労)を考えてしまうみたいですね。



そして迎えた退団公演
わたしはやはり生で観劇することができなくて、宝塚大劇場と東京宝塚とライブ配信で視聴しました。
どちらのはなちゃんも舞台で演じることに対して全力を見せてくれました。

お芝居もお歌も、踊りも よ か っ た っ !!!
そこに存在してくれていることが なんかもう切なくてとりあえず卒業おめでとう! なのか? って感じですね。
言葉では表現できない複雑な思いが生まれてきました。
多分、千秋楽ではなちゃんが涙を見せずにそこに立っていたから尚更だったのかと。
涙を流さない冷たい奴なのか? ってことではなく
自分が決めた道は迷わない
だからこそ彼女は美しく 強く見えるのでしょう。
迷わないから揺らぐこともなく、しっかりと前を向いて走る。
それは芯を持っていないとできないことです。
他の退団者の方の思いも別の場所で聞いたことはありますが、皆さん『退団を選んだことは後悔していない』と仰っていました。
その答えを出すために、皆さんすごくすごく悩んで決めているからですよね。
その強さ わたしも欲しい 見習いたい そう思うばかりです。
そういった姿を見ると 『やっぱりタカラジェンヌってすげぇぜ』 と尊敬の念を抱くばかりです。

はなちゃん卒業は悲しいですが、何か思い出を作りたくて
『華』
という字を作字しようかな・・・と思ったところ
トップスターの柚香光さんがはなちゃんのことを
『自慢のお嫁さん』
と言っていたので、今回の文字に決めました。


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明日海りおさんと柚香光さん
お2人の相手役ということで、お名前のイニシャルを入れてみました。
お2人とも イニシャル R なんですが
明日海りおさんは みりおさん と呼ばれていたので『M』
柚香光さんは れいちゃん と呼ばれているので『R』
に なりました。



柚香光さんと華優希さんの花組になってから
緊急事態宣言が発令された影響で公演が中止となり はいからさんが通る は通らない日々が続きました。
実際に公演が再開しても 組内で感染者がいて公演が再度中止になり、フル稼働できない日もありました。

はなちゃん退団公演中 緊急事態宣言が発令され、数日後 宝塚(兵庫)の千秋楽なのに公演が中止となりました。
千秋楽は無観客ライブ配信。
全席空席の状態で全力の舞台を花組のタカラジェンヌさんが作ってくれました。

どちらもとても大変な状況で、不安な状況に立っていたと思います。(もちろん今でもとても不安定な状況です)
公演中止、延期 というのは劇団としても始めてのことで、こういった経験を体験した花組は トップスターとトップ娘役は すごく貴重な経験をした(良いことではないですが)からこそ、すごく強くなれる 組ではないかと思っていました。
ですので今回の皆様の退団は尚更 勿体ない と思わざるおえませんでした。



わたしが綴ってきた 華 優希さん ですが、昨日 退団後初の舞台出演がニュースとなりました。
このニュースに関しても皆様色々な思いを抱えていらっしゃいました。
(内容は割愛します)

わたし個人的にはなちゃんは退団したらひっそりとお茶をたしなみながら暮らしていきそうだなぁ・・・と思っていました。
ですが、どんな経緯であれ、退団後にお仕事があることは悪いことではないと思います。はなちゃんのお芝居ははなちゃんにしか出来ないとても繊細な表現です。ですので、自分の特技を生かした場所で活動してくれるのは悪いことではないと思うので、わたしは退団後のタカラジェンヌさんの活動をひっそりと、こっそりと、応援していきたいと思います。




結局
今回の作字は 『華嫁』
なんで???
というのを長々説明してきただけですwww

『華』ちゃんは 自慢のお『嫁』さん

の 流れを熱い思いを持って説明してみました。


ここまで
長い 長い 長い 長い わたしの1人語りを読んで頂きまして

本当にありがとうございました。


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