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むすめ(6歳)に、ママわたしのキャリコンできる?と言われた話(中編)

というわけで、わたしの資格取得後のはじめての相談者はむすめとなった。

どうやら来週に迫った卒園式で将来の夢を発表しなくてはいけないらしい。
本当なら内緒にしておきたかったらしいが悩んでいる、と言う。

「まわりの友だちはみんななりたいものがあるんだけど、わたしはないの。まだ決められない。
年中さんのときに、クッキーやさんになりたいって思ってたからとりあえずそれで練習してるけど、クッキーやさんには別になりたいか分かんない。」

もう笑っちゃいそうになるくらい彼女は真面目だ。そして25歳くらいの相談者の事例かと思うくらいきれいなキャリアコンサルタントへの相談案件だ。

6歳年長さんの長女はかなり大人びている、とわたしは思っている。そうさせてしまっているのかなとたまに不安になったりするくらいだ。
真ん中の次女とは1歳2ヶ月しか離れておらず、歩き出すか出さないか、そんな頃にお姉ちゃんになった。
彼女が保育園に入園する3歳まで毎日もみくちゃになりながらとりあえず生きてきた。
旦那とはまた違う戦友だ。



「そんな難しいことはできないけど、クッキーは作ったことあるし、作るの楽しかったからクッキー屋さんならできると思った」が彼女のクッキー屋さんといった理由だ。
将来の夢を聞かれているのに、転職相談にきてるOLかよ。
6歳にしてcanに縛られすぎている。笑える。

でもわたしもそうだったからよくわかる。ていうか今もそうだ。素直にwillを言えないんだよね。恥ずかしかったり人にどう思われるか気にしてると。ついつい正解を探しちゃうんだ。これって答えるのが正解?って。親に、先生に、誰かにすごいね!偉いね!て言われることがゴールになっちゃう。
自分の将来の夢、なんだから、自分しか正解を持ってないんだよ。
正解も不正解もないんだよ。
自分でどんな道を歩きたいかなんだから、ゴールはないから、途中変なことなったとしても歩き続けられたら、それで、いいんだから。

「〇〇ちゃんはアイドルて言ってた、あと〇〇くんは野球選手だってー」
ともだちの夢に羨ましいと思いながら、いやなれないでしょっていう冷静な心の声が漏れてるよ、あーちゃん!


will-can-must のバランスって大人でも難しくって、どうしてもmustが大きすぎたり、canに引っ張られたりする。

だから、これならできる!(can)を積み重ねてなりたい気持ちいい自分(will)になってもいいし、
こうなりたい(will)のために、できることを増やしても(can)いいんだよ、という話をした。

すると
「でも、わたし何屋さんがあるかあんまり知らない。わたし何屋さんが向いてるとおもう?」

ちゃんと相談が展開したからほんと笑っちゃう。
相談者の自己理解が進んだことを実感できてうれしい。むすめだけど。

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