インドでの恋愛で承認欲求が満たされる

以前、リシケシでのホステルオーナーとの恋愛事情を書いた。

今はリシケシを後にしてアムリトサルにいる。リシケシ最終日の前日、彼は私に「君は明日アムリトサルに行くんだよね？」と、わかっていることを聞いてきた。もちろん行く気なので、「yes」と答えると、「ok. it's ok」と言って抱きしめられた。
本気じゃない恋愛だというのは以前お互いに確認し合ったけど、もしかして結構想ってくれてるのだろうか。

また、リシケシ最終日、これから出ると言うとき。なるべく軽い挨拶にしようと思って、ホステルの階段で「じゃあ行くね、バイバイ」と声をかけたら彼は「take care」と言って、目を合わせながら握手して、お互い笑顔で別れた。
私が階段を降りるとき、後ろで彼の長いため息が聞こえた。

この恋愛は切なかったけど楽しかった。でも彼とはこれで終わりだろう、と思ってたら、その後も毎日メッセージが来る。
彼にはアムリトサルに行くと言いながら、勢いで予定変更して、バジリナートに行ったけど、バジリナートを見たあとにすぐアムリトサルへ移動したのは、彼への連絡のときに嘘を吐くのが心苦しかったというのが大きい。

今も彼は毎日欠かさずメッセージを送ってくれる。
私は彼と結婚とか考えていないから、いつか離れるならもう今離れたい。という気持ちで、2日前くらいまでyesとかnoとか、♡や👍のリアクションしか送ってなかった。
けど、それでも半日後くらいには別のメッセージをくれるから、だんだん自分からも食べた物の写真など送るようになってる。
メッセージの頻度がもっと多かったり、自分勝手だったりしたら、引いてしまってたと思うけど、彼のメッセージの送り方はまさに「ちょうどいい」。
ちゃんと食べてる？とか体調どう？とか、気遣いの内容が多いのも嬉しい。

苦痛にならずに、考えずに、軽く返信できる。それだと私も続けられる。
そうしてメッセージのやり取りが今続いてるところだけど、一つ心配なのは、彼は私がリシケシに戻るつもりがないことを知ってるのかということ。

アムリトサル行きを決めたとき、何日くらいアムリトサルにいるの？と彼に聞かれて、2週間くらいかな、と答えた。
まさか2週間後にリシケシに戻ってくると思ってたりしないよな。彼には私がインドの色々なところを旅したいと思ってる話は何度かした。

うーん、わからないけど、まあその前にメッセージのやり取りも無くなるかもしれないな。とりあえずこのまま、来たメッセージには返すつもり。ただ、自分から話を広げたり、彼に何か質問したりは極力しない。
自然とメッセージが減っていって終了することを望んでる。

彼は優しくてかっこよくて人間ができてるところが大好きなんだけど、夜の行為にかける時間がとても短い（ピロートーク皆無）のがちょっと無理。
することだけして、心の内面を語り合うような時間は無かったのに、どうして私のことを本当に好きだって言える？　だから、彼はきっと私のことを好きなんかじゃない。

彼のメッセージのおかげで、誰かに必要とされてると思えて、承認欲求が満たされる。
けどきっと、あと少しで終わり。終わるまでは少しだけこのやり取りを楽しもう。