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相手の心がプレゼンの本丸

月一回、八ヶ岳のそばの富士見町に行って、年間型のワークショップのメンターをやる。今月は、プレゼンテーションの回で、参加者の皆さんが自らやりたいことを企画にまとめて互いに伝え合って、ポスターセッションを通じてチームを作る。毎日プレゼンばっかりして飯を食っている人とは違う、いい意味でのざらつきや気持ちのむき出し感がとても印象的で、形になったらきっと意義深い存在感を放ちそうだなと期待したくなる企画が何個も出ていた。

プレゼンって、結局は想像力の総和で。「未来への想像力」であり「相手への想像力」であり「道理への想像力」であり。まだ起こってないことをこれから起こしたくて時間軸を未来に飛ばす思考。自分ではない誰かの考えを慮って思い込みの向こう側の相手軸を獲得する思考。まだ作ってない商品なりサービスなり機構なりがいかにうまく働くかを仮説づけてシステム軸で組み上げる思考。「まだない」から、資料と話で思考して説明する。「まだない」ものへの想像力を自分で豊かに持ち、聴く相手にも同じ豊かさで持っていただけるように伝える。「良いプレゼンテーションは、自分が話したいことを首尾よく話せたそれではない。相手が変化したそれです。」とは僕の師匠の受け売りですけど。


翌朝早くに、小海線を端から端まで乗って軽井沢にきて。家族旅行との合流の前の一泊、貴重な一人ステイを認めてもらったので坂茂建築で有名な「ししいわハウス」に泊まる。とっても変わった建物の設計も、地の野菜満載のコースも、これらもまたプレゼンテーションでもあって。

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要するに「言いたいことがある」「感じてほしいことがある」上で関わりを持つということが、広義のプレゼンテーションと考えると、その物自体、建物自体が目的ではなくその先に何か感じることが本質なんでしょうね。全ては結局、心の話だなあという今週の日記。窓から一面の緑を見ながらnote書くとか贅沢でした。

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