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放課後まほらbo第十六話 子どもの力を伸ばす「危険な遊びの実践例」

【第十六話】

 放課後まほらboでは、「あそびは、最高の学び!」の構造化をすすめ、遊びを科学することで、こどものより良い成長を促す「危険な遊び」を探究し、その効果について考えます。

テント

■GoTo冒険キャンプとは

 第十四話の「危険な遊び」をプログラム化して組織的に行う事例を紹介します。
世間で何かと耳目を集める「Go Toブーム」
そんな中で始まったGoTo冒険Campで、奈良市の小学校5年生32人と過ごしました。

 奈良市内在住5年生が対象のこの企画は、全5回2月まで瞬時に定員が埋まる人気です。コロナ禍で軒並み中止になった行事の中、「宿泊体験を楽しみにしていたのにとても残念」という1人の児童の訴えにNPO活動が応え、教育行政を巻き込みながら始まったもので、国の経済対策とは関係ありません。

■プログラムの構成と特徴

 10月は、その初回です。初めて出会う32人のなかまが、里山での野外生活体験を共にします。自然環境学習、野外生活5スキル、そして、子どものための哲学対話で「なかま」と「自由」について深く考える機会に出来ればというのが企画の骨子。取り組みの差はありますが、6年生の修学旅行と同じく、5年生の宿泊体験活動を準備されている自治体がほとんどではないでしょうか。私は、9才10才という年齢で、こういった活動を体験することに意味があると考えています。イギリスで始まったスカウト運動も、その入り口になるカブスカウトの中心になる年齢はこのころです。

 危険な遊びが、なかまを意識させ、身体能力を高め、感性をするどく磨くのを助けます。今回も降りしきる秋の冷たい雨で今期最低気温を記録する中なかまとしての成長を遂げる瞬間を目撃できた幸せを噛み締めています。
 放課後まほらboの冒険教室プログラムも、これと同じ設計で企画されています。

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(みやけもとゆき/もっちゃん)