【3】step15 それって、自分勝手な妄想じゃないよね?価値を届ける相手を選ぶ
この話は、ささいなキッカケから、「新しいこと」をはじめることになった高校生の2人組が、経営者や起業家、ユーザーの声をききながら、サービスをつくりあげていく物語です。
■ 主な登場人物
■ 前回までの配信
第3章 「やりがい」をみつける
自分たちが没頭できるやりがいをみつけてみよう!
Step15:それって、自分勝手な妄想じゃないよね?価値を届ける相手を選ぶ
2人が休憩していると、ガチャっとリビングのドアが開き、健人の兄の蓮人が入ってきた。横には綺麗な女の人も一緒だ。
蓮人「おっ2人ともやってるね。ちょうどいいタイミングだったかな?親父からのがっつりレクチャー、疲れただろう笑」
そういうと、蓮人はコンビニで買ってきたというアイスを手渡してくれた。
蓮人「よく頭を使った後は甘いものを補充しなくちゃね。」
源人「蓮人とも、今の仕事を立ち上げる時にこんなことをしたよな〜」
蓮人「そうだね。がっつりレクチャー、大変だけどこれをしておくと新しいことをはじめるときの質はグンと変わるよ。」
源人「連人、今日の午後に出かけるんだな?まだ時間はあるよな。そしたらここからはお前に交代だ。」
そう言って源人は部屋を出て行った。爽太は御礼を伝えて見送った。
爽太「お兄さん、アイスもごちそうさまです。ところで、お隣の女性の方は?」
蓮人「あ、そうだ。僕の彼女の葵ちゃん。今日の午後、行きたいところがあって車を借りてドライブしようと思ってて。」
葵さんと挨拶を交わしていると、爽太のスマホに電話がかかってきた。姉からだ。
爽太「姉ちゃん。どうしたの?」
結愛「爽太、家の鍵 置いたまま出掛けたでしょう。お母さんもお父さんも外に出てて、私もこれから外に出ちゃうから。夕方には戻るんだけど。爽太何時ごろ帰ってくるのかなって思って。」
爽太「わ、本当に。ごめん。そしたら夕方以降に帰ることにするよ。ありがとう。それよりさ、姉ちゃんちょっと聞いて欲しいんだけど」
爽太は、ミックスジュースの経緯を知る姉に、今話し合ったことまでを整理して姉に伝えた。
結愛「なるどね〜…。うーん。理解はできるかな。でも私は、途中までは納得できるけどやっぱり美味しさ重視かな〜満足感重視で砂糖や多少の添加物はアリ派!…って、もうこんな時間!ごめんね!切るね!」
姉の電話が切れたところで、爽太はう〜んと考え込んでしまった。
詩や詩のヨガ仲間にはハマりそうだけど、姉にはハマらないらしい。
爽太「せっかく考えたのに、違うっていうことなのかな…。」
考えてこんでいる2人の横で、葵は「私はこの内容、しっくりくるし『そうそう!』って感覚があるんだけどなぁ…。」
健人「う〜ん…。」
混乱する2人をみて、蓮人は助け舟を出した。
蓮人「2人とも。ユーザーはね、目の前の人たち全員を相手にしなくてもよくて、実は選んでいいんだよ。むしろ選ばなければいけないとも言われてる。」
爽太「え?そうなんですか!?」
健人「そうなんだ!選んでいいのか。」
蓮人「詩ちゃんや彼女のヨガ仲間と、爽太くんのお姉さんは趣味や志向のグループが全然違うんじゃない?」
爽太「たしかに、姉ちゃんは、自分でも言ってたけど健康第一よりは味の満足感が重要だし、あの東京じゅーすのお洒落なパッケージも好きなんだと思うんだよね。流行りものも好きだし。
でもここまで考えてきた背景は詩や、いま『わかる気がする』って言ってくれた葵さんみたいな人たちのことだったもんね。」
健人「そうだね。詩や葵さんに向けた商品を考えていこう!」
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