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身体の中にいる、無限の住人を探す


先日、とあるワークショップに参加した。
他人の振付を身体に入れるのが久しぶりすぎてドキドキで、そして案の定ぼろぼろだったが、その時の気づきを短く文章にしてみる。

振付を踊る時や誰かに振付を渡す時、その1振り1振りに住み着く住人の性格が見えた時に、面白いと感じる。動きが変わる瞬間、身体全身が違う人になり続ける。身体の中にいる住人が、振付によって顔を出しては引っ込め、出しては引っ込める。

言い換えれば質感なのだけど、私はおそらく一昨年あたりからそのことを求めて自分の身体の使い方や振り付けの起こし方、他人への振りの伝え方を試行錯誤している。なかなか実現できなくて難しい。

昔、何かで「俳優は1作品の中で1人を生きるけど、ダンサーは1作品の中で無数の人を生きる」みたいな言葉を聞いたのだけど、まさにそのことを体感した瞬間だった。

ダンサーにもいろいろなタイプがいて、動きの種類が変わっても質感は変わらない人もいる。それは、何が変わるからそうなって、何が変わらないからそうなるのか。技術の上手い下手でなく、作品の中で無限の住人が顔を覗かせる人はある程度経験を積んだ人(若くても30代半ば)くらいの方が多い印象だが、これはなぜだろう…。何を磨けばそこに向かえるのか…年の功?

むにむにと考えながら、また次へ進みたいと思う。

今年は、またいろいろとやりたいな〜〜と思いながら、作戦を立てている真っ最中。少しずつ、関わる人を増やす作業。先のことはわからないけど、それは今に始まったことではないので、できることを粛々と進めて行こうと思う。

早く梅雨が過ぎてくれますように!

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