人を許したらうつが軽くなった
皆さんには、許せない人がいるでしょうか?
過去、自分に対して意地悪なことを言ったり、傷つけたり、自分の意思決定や選択を狂わせたりした人はいるでしょうか?
私は、うつになるまでは特にそういう人がいませんでした。
しかし、うつになるにつれて、人を許せなくなりました。
最初にうつになってからもう6年近く経ちますが、最近になってようやく許してみると、うつがかなり軽くなりました。
私はよく「うつから元気になったマホです」と自己紹介していますが、元気になるきっかけがまさに、人を許せるようになったことでした。
今回は、そんなお話です。
許せなかった人は、こんな人
私が許せなかった人は、大まかに分けるとこんな感じです。
うつの直接的な要因になった人
うつの間接的な要因になった人
うつの私を支えようとして失敗した人
いずれの場合においても、今回はネガティブな話題になるので、あまり詳細に語ることはできません。話のイメージがつきづらいかもしれず、ごめんなさい🙏
許せなかった頃の気持ち
「私をこんなにうつでしんどくさせておいて、謝罪の言葉一つなく、のうのうと生きてるなんて」と許せない気持ちでいっぱいでした。
特に、私がうつになった経緯を見ると、人間関係のストレスがきっかけとなっていました。
もちろん、うつの根本的な要因は、その人が意地悪だったとかではなく、そもそも自分の思考がネガティブだったことだと思います。
それでも、そのきっかけがなければ、少なくともあのタイミングでは発症はしなかったとも思うのです。
私がうつで失ったものは多いです。
自由に遊べる時間、体力と気力、お金、キャリア。
そのようなものを失わせる直接的、間接的な要因となった人に対して、許せない気持ちを抱いていました。
また、うつの私を支えようとして親身に接してくれた人もいました。
しかし、その人とは考え方が合わず、次第に価値観を押し付けられているような気がして、距離を置くことにしました。
「あなたのため」と暗に言われていましたが、当時の私にとっては納得がいかず、ストレスでした。
その人のせいで特別にうつがひどくなったことはありませんでしたが、ただでさえうつで心身がつらいのに、この人によってさらにストレスを受けるのはもう無理、と思っていました。
許そうと思ったきっかけ
許せない気持ちを抱いている限り、自分は前に進めないのだという感覚は、実は4年ほど前から何となくありました。
人を許すのにはどんなステップが必要かについて調べてみて、実践したこともありました。
それでも、心からは許せていなかったため、何も変化はありませんでした。
許そうと思えるようになったきっかけは、本当にうつから良くなりたい、本当に変わりたい、元気になりたいと決心したことでした。
その決心があって初めて、許せなかった人にもう一度しっかり向き合ってみようという覚悟も生まれました。
人を許したステップ
私は、許すにあたって以下のステップを踏みました。
許せない気持ちを紙に書く
自分の気持ちをしっかり認める
相手の意図や思いを推し量ってみる
自分にも思い込みがあったと気づく
相手が完全な悪者ではなかったと気づく
相手の幸せを願って、あとは忘れる
相手の意図や思いを考えてみるのは、最初は「知らんわそんなもん。考えたくもないわ」と思ってしまいましたが、冷静になってやってみました。
すると、私が感じていた許せないという感情は、良くも悪くも一面的であり、相手からは別の景色が見えていたのかもしれないと気づきます。
そこで、相手を許せない気持ちを成仏させてあげて、「○○さんも幸せになってください。私も幸せになります」と願い、あとはあれこれ思い出さないようにしました。
人を許すべきなのか
人を許すというのは、言葉で書くと簡単ですが、実際やってみるのはとても難しいです。
私も約6年かかりました。
人を許すべきなのかについて個人的な意見を述べると、より軽やかに幸せに生きるためには、人を許すことは必要だと思います。
その一方で、簡単に許せなくても、焦らなくていいと思います。
人を許すのには各自のタイミングがあるはずで、そのときが来れば、私のように意外とすんなりできるようになるものです。
そのときまでは苦しいですが、許せない気持ちを抱くことで、何か別のものとのバランスを取っているのかもしれません。
人を許そうとすると、その別のものとも同時に向き合うことになりますが、それもうまく乗り越えられるはずです。
私の経験からは、人を許しましょうとか簡単には言えませんが、何か皆さんにとって気づきがあれば幸いです!
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