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深呼吸しよう

新しい街に来て、1ヶ月が経った。

今日も1日、無事に終わりますように。
明日は穏やかな1日を過ごせますように。

毎日そうやって、深呼吸しながら、
なんとか、乗り越えた。

次から次に

2023年、ラスト1ヶ月が始まった。

1年の終わりが近づいて、
この1年を綺麗に締めくくろうと、
心がざわざわする。

身の回りの整理に時間を使えないまま、
散らかった仕事を片付けていく。

11月の終わり、自分の力不足と、
想像もしていなかったトラブルが続いて、
ずっと嫌な雰囲気だった。

12月こそ、無事に。

そんな私の思いとは裏腹に、
嫌な雰囲気からずっと抜け出せなかった。

1つ解決してホッとすると、
また1つ新たな悩みの種が生まれる。

こんなにも日曜日が憂鬱に感じたのは
久しぶりだった。

明日からまた1週間頑張るぞ、と、
深呼吸をする。

楽に仕事がしたいと思う人間じゃないから、
多少のごたごたに巻き込まれても、
まあなんとかしてやりますよって強気の姿勢でいることが多いけど、流石に疲れ切っていた。

気づけば街はクリスマス色に染まってたけど、
まだそんな気持ちになれないなあと思った。

日常の幸せ

11月末に引っ越してから、
平日は予定がなければ毎日、
土日もできる時には自炊をするようにした。

きっとこれがほとんどの人にとって
当たり前の日常だと思う。

前の家にいた頃、
気が向いたら自炊するくらいだった私にとっては、かなり体力のいることだった。

最初はちゃんとしなきゃって
使命感が強かったけど、
慣れてくると、
仕事から帰ってきた後の自炊が楽しくなってくる

自分の力で生きようと頑張ってる時の自分が、
結構好きだと思えた。

仕事がドタバタしている分、
家にいる時は丁寧な暮らしを心がけた。

そのバランスがちょうど良くて、
ドタバタの日々でも幸せを感じる瞬間があって、
何とか保てていた気もする。

いつかの金曜日、仕事から帰ってきて
ご飯を食べてる時に仕事の電話がかかってきた。

仕事モードに切り替えるぞと、
深呼吸をしてみる。

対応しているうちにご飯が冷たくなって、
少し落ち込んだけど、
まあ仕方ないかと思える余裕もあった。

長く続くマラソンみたいな日々の中で、
自炊が私の休憩地点になっていたみたいだ。

寒かったからほとんど鍋ばっかりだったけど、
年明けはもっと色んなの作ってみたいなあ。

吐き出せる場所

「いつも冷静だよね」
「2年目に見えないね」

何回そう言われてきただろう。

でも本当は、
焦り・不安・怒りみたいなマイナスの感情を
自分の中で処理してるだけ。

マイナスの感情を周りに見せても、
伝染するだけだと思ってるから。

焦ってる時こそ、
不安な時こそ、
イライラしてる時こそ、
深呼吸して、
淡々と、今できることをこなしていく。

だから、落ち着いて見えるんだろうなあ。

でもたまに、自分の中で処理できないくらいに
マイナスの感情が膨張してしまう時がある。

そんな時にそれを吐き出せる場所、
打ち明けられる人がいて良かった。

「大丈夫かなって心配してたよ」
「よく頑張ってると思うよ」

そんな言葉をかけてくれる素敵な人たちがいる。

何のために毎日精神をすり減らしながら仕事をしているのか分からなくなることもあるけど、
そんな些細な一言で、
辛かったことも全部頑張って良かったと思える。

私は繊細なくせに、単純な人間だ。

笑顔が嬉しくて

トラブルが続いた仕事も、
一旦ここを乗り越えれば
ひと段落だという日が来た。

気を抜いたら、何が起こるか分からないね、
ずっとそわそわするよねって先輩と話しながら、
仕事に向かった。

この1ヶ月、この仕事に関わる人ほとんどの、
落ち込んでいる表情を見てきた。

でも最後には、
一旦何とかなりましたねって、
みんなで笑い合えた。

今思い出してもうるっとしてしまうくらい、
その笑顔が眩しくて、忘れられない。

1人でしている仕事じゃないからこそ、
私がしんどいと思う時、
同時にしんどいと思っている人がいる。

私がはっきり言えないことを、
精神をすり減らして言ってくれる先輩。

私の想像力が足りなくて、
ものすごく負担をかけてしまった関係者。

「もっとこうしてればよかったかな」

後からは何とでも言えるけど、
何かが起きる前に考えて実行できる人にならなきゃいけない。

人の笑顔が好きだと、
この1ヶ月で気づいたから。

自分のせいで、とか、
もっとこうしてれば、とか、
誰かの落ち込む顔を見てから後悔する、
そんな自分のままでいたくないと思った。

来年はもっと、みんなの笑顔を見たいし、
私も、笑顔でありたい。

空港のラウンジでこのnoteを書きながら、
今年たくさん迷惑をかけた先輩に、
お詫びと年末の挨拶の連絡を入れた。

良くも悪くも、真面目だねって。
もっと肩の力抜いていいんだよ、
もっと頼ってと返信がきた。

ホッとして、
涙が溢れそうになるのを堪えるように
深呼吸した。

私もいつか、
そんな言葉をかけられる先輩になれるだろうか。

雪に憧れる

初めて、真冬の北海道に行った。

東京じゃ見れない雪景色が美しくて、
いつまでも眺めていられた。

函館、洞爺湖、ニセコ、定山渓、
どこに行っても景色にうっとりして、
ご飯は美味すぎるし、人も優しかった。

でも時々、仕事で観光に絡んでいるせいで、
その視点で町を見てしまうことがあった。

それも今年頑張った証拠なのかもなあ。

ニセコで疲れ切った身体を定山渓温泉で温める。

露天風呂からは、
ゲレンデがすぐそこにあるかのような
雪景色が見えた。

色んな形の雪が、ゆらゆら、
静かにゆっくり降ってくる。

疲れてたのか、
ずっと見ていると段々それが星空に見えてきて、
流れ星がこんな風にゆっくり流れたら、
何個願いごとができるだろう、と思った。

夜に積もった雪は、朝には車に覆いかぶさって、
それを落とすのが大変になるけど、
本人たちはそんなことを気にしていない。

自分のペースで、落ちたい場所に、
ゆっくりと落ちていく。

仕事とか、日々の生活で、
色んなことに焦ったり、怒ったり、反省したり、
何をそんなに思い詰めていたんだろうと思った。

落ち着くために、深呼吸なんていらない、
今の自分とは正反対な雪に、憧れた。

北海道にいて、
雪に対して思ったことがもう1つある。

雪が白くて良かった。って。

白いから、雪景色が綺麗だと思えるし、
オレンジ色の街灯が反射して、幻想的に見える。

多分ほんとに頭が疲れてたんだろうけど、
そんなポエマーみたいなことをふと考えてしまうくらい、雪が綺麗だった。

生活するには大変な場所だけど、
またゆっくり行きたいな。

仕事納め

北海道から帰ってきて、
1時間家でゆっくりして、深夜出勤した。

北海道4泊5日をフルで楽しんだから、
半端ない睡魔に襲われた。

今日を乗り越えれば、今年の仕事が終わる。

気力で乗り切ろうと思ったけど、
パンパンの足と、スノボで痛めた首のせいで、
気力だけじゃ全然だめだった。

今すぐ帰って寝たい気持ちを押し殺しながら、
ひたすら時間が早く過ぎるのを待った。

朝7時過ぎに家に戻って、ご飯を食べて、
2時間仮眠を取って出社した。

対面の用事を終えて、
在宅に切り替えて最後の打ち合わせを仕切る。

年始のために決めておかなければいけないことを何個か片付けて、
眠気で意識が完全にはっきりしていないまま、
集中力を切らさないように、
きつくなったら深呼吸をして、
やり残しがありそうな雰囲気で仕事を納めた。

次の日の朝、やり残しに気付いてメールを送る。

ハードで曖昧な仕事納めだった。

note納め

今年で1番、1日1日を振り返る時間がないまま、
月末を迎えた12月。

地元に帰る飛行機の中で、
noteを納めようとしている。

離陸前、綺麗な月と東京タワーが遠くに見えて、
今年の色んな出来事がフラッシュバックした。

離陸後、夜景を見下ろしながら、
今年頑張った自分を褒めたくなった。

学生の時は、年に1回だけ帰省していたのが、
今年は4回も帰省している。

今の私にとって本当の意味で寛げるのは、
まだ地元らしい。

年末年始は、ちゃんと休もう。

2024年、良いスタートを切れるように、
深呼吸しよう。



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