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春は苦手だけど、嫌いではない

社会人7年目の春。新社会人生活のために親に買ってもらったドライヤーとヘアアイロンがほぼ同時期に壊れて、家電の寿命ってほんとに5年ちょっとくらいなんだなぁ、と実感する。そして、自分が稼いだお金で、新しいものに買い換えて、一人で生きてることを改めて認識する。

春が苦手なんだなと自分の中で認められたのは社会人になってからだ。
新入社員や異動者の受け入れ準備をする中で、「環境に馴染むまで」のあの空気感が、仕事としてだけじゃなく、自分にとってストレス負荷がかなり高いことに気づいた。
そういえば、大学生の頃の新歓活動も、天気的には陽気だし空気は明るいんだけど、なんかいやーな焦燥感がずっとあった。
中学、高校生の頃も、クラス替えはとにかく緊張した。
人見知りで慣れることに時間がかかるタイプのわたしにとって、春はなるべく穏便に、早く過ぎ去ってほしい期間だ。

でも、桜がすぐ散ってしまうのは、悲しい。
桜を見ると、これから日も長くなって明るくなってくる気配も感じるし、なんだか前向きな気持ちになる。やっぱり少し、新しい日々に期待するし、ワクワクする。
だからできればもっと長く咲いていてほしいし、満開の桜と陽が暖かくなってきた朗らかな空気感は、そんなに急いで過ぎていかないでほしい。
とても矛盾してるけど、春はそういう季節だ。
だから苦手ではあるけれど、きらいではない。

気がついたら4月も終わり、ゴールデンウィークに入っていた。早いなぁ。

やっぱり、春にはもう少しゆっくりしてもらってもいいかもしれない。
落ち着かないけれど、春を迎える喜びは特別な感覚だ。

共感してくれる人、いるのかな。

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