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きゅん はいつまで

年齢を重ねると、きゅんと来る瞬間って少なくなるんだろうか。とふと思った。

頭をポンポン、とされた。凪のように感情が無だった。
ああ、疲れてると思われたのかな、こうすれば女性は喜ぶと思ってるんだな,そこまでじゃないけどな、と心の中で思った。

胸がきゅん とする感触は実在する。絶対、感じたことがある。
でもあれは未知の何かと出会った音だったんだろうか。

恋愛的なきゅん、なけじゃない。心が動いたとき、何かをとても感じたときの、きゅん。

初めて父親とサッカー場に行って試合を見たとき。初めて野外フェスに行って、生の音楽とアーティストのメッセージを浴びたとき。初めて指導した後輩から感謝の言葉をもらったとき。

あの初めてを経験したときの心の動きは、ずっと感覚として残っている。美化もされているだろうけど。でも絶対に忘れない。

歳を取るということは、経験を積み重ねるということ。予想外の出来事は確実に減ったと思う。想像力もついたし、リスクヘッジも覚えた。だから先を予想して、いつも準備している、何か起きても、ああこのパターンか,わたしの辞書にあるな、と思う。

引き出しが増えること自体はとてもいいことだと思う。
でも同時に、自分から新しいことを経験しにいかないといけないなと感じる。
こんなに広い世界なんだから、本当は初めてのことがたくさん転がってるはず。

まだまだ きゅん とできるはず。がんばれわたし。

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