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ゆず子の詩たち

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2023年1月の記事一覧

絶望希望

あと二年もしたら
僕は諦めるんだ
ふつうのひとになるさ
そんな日曜日がいま。
どこにもいけないまま
あと二年て決めたら
とても変われるかな
そんな甘くないよな
隣の男の子や
夢みるおんなのこ
みんな必死に走ってる
僕はもう
諦めていて
情けない
なにも湧いてこないわけじゃないのに
形に出来なくてゴミ箱行き
才能があると言われ
才能をゴミ箱に捨てようとしているよ
みんなはもったいないと言うけど
怖い

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すごすご

まただまた答えを言われて
わからなくてうれしくて
いつものわたしに戻っていく
魂がふよふよとおよいでいる
空を泳ぐぼくたちは誰にも見えなくて
なんで生きてるのかわからなくて
わかりたくて手をすり抜けていきそうな希望とやらをいつも掴みに生きる
希望をどうにか生み出すことでどうにか明日をつかまえて延長しても
いつか終わると分かっているから
大事にしてしまうんだろう
いまのこととぼくときみと痛みと
僕が

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いのちのことば

僕の翼は何度も何度も生えて折れて伸びて裂いていつだって君の元に舞い戻ってゆく
君しかいないと君に会って舞い上がったり落ち着いたりこんなこと他人がわかるとしたらきっと天使だけだね
他人が嘲笑って指差していつも踏みにじる僕の夢を君は一緒に笑顔で走ってくれるとしたらそれを信じる勇気を僕は持てるはず。
泣いたり笑ったり怒ったりそれは人間だしこころを持ってる僕たちの合言葉だしおなじ言語をいつも交換してすべて

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愛とは

あのひとは彼氏のために手を焼き
あのひとはいつも誰かのほう見つめ
あのひとは羨んでは彷徨い
あのひとはふられて悪酔い
愛してくれるならきっとそれが一番だわ
誰かのために生きたつもりが
全部自分のためで
到達したい思いだけが待ちぼうけ
愛に苦しみ愛に喜び
やがて飽きて自分を愛しにいく
それができたらもうなにもいらない
わたしがほしいものは
わたしが生み出すから
他人に求めるものじゃない
そう気づいた

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