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「すみません」の言葉に潜む危険性について考察してみた。

 「すみません」って綺麗な言葉ですよね。
 多分、「いえいえ、それでは私の気が済みません」みたいな意味が語源だという事は想像に難しくない。

 だけど日常、やたらめったら使っている人が多い。
 レジで店員さんからお釣りをもらうときも「すみません」。
 何かを受け取るときも「すみません」。

 聞く機会が多くて、考えてみたいと思った。

 ●結論:やっぱり、使い過ぎるのはやめよう。
 ●理由:主導権を相手に移して自分が辛い思いをするから。

 ●説明
 
 「すみません」って言う言葉は凄く日本らしいと思う。〝私はあなたの敵じゃないですよ〟〝攻撃しないでね〟って心理が働いた言葉。

 自分を下にさげて相手を敬う、日本人らしい素敵な言葉だと思う。

 だけど別の国では百パーセント向こうが悪くても、謝ることでこちらが悪くなるというケースが驚く程多い。

 こういう日常の小さな小さな心理効果は勿論相手にもかかるんだけど、自分にもかかってくる。
 自己肯定感がじわじわ下がっていく。

 相手には、自分が謝りすぎる事で本能に近い所で「言いやすい人」というレッテルを貼られてしまう。
 そうなると、「あの人は多少の言うことは聞いてくれるだろう」っていろんなことを押し付けられる事になる。

 どうして自分がこんな扱いを受けないといけないんだ……。理不尽だ……。ってなって最悪の場合は心を病む。

 思い出してみてほしいなと思うのだけれど、いつも堂々としている人はいつでもどこでも、やたらめったら「すみません」とは言わない。

 自分を下げないから、相手に主導権を渡す事もない。
 それどころか、いつも堂々としていて素敵な人だな。とすら思われる。

 「すみません」というのは日常で比較的軽い言葉として扱われているから、使う機会は多いと思う。

 勿論〝絶対に謝るなよ!!〟とか〝謝ったら負けと思えよ!!〟とかそんな極論が言いたいのではなくて。

 自分が悪いなら素直に謝ることは絶対に大切。
 だけど、何度も何度も謝らなくていいと思う。

 まずは日常的な「すみません」を、「ありがとう」に変えられるか考えてみるのがいいのでは。

 「ああ、すみません」と口を衝いて出たのなら、まずはその後すぐに「ありがとうございます」を付け加える事から始めてみるのがいいと思う。

 「すみません」がゲシュタルト崩壊。

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