現代人にとって宗教の意味を考察する。
そもそも宗教の始まりは、病気や天災。
つまり人の手が及ばないものを何とか食い止めるために、人間の行いを改めるという所から始まっている。
でも現代では流行り病にはワクチンが出回るし、天災が起こっても家は丈夫にできているから滅多な事では住まいを失わないし、もし大災害が起こっても、SNSの発展でライフラインの確保もはやいスピードで叶う。
じゃあどうして、現代でも無くならないの? と思ったから考察する。
「現代人にとっての宗教とはなにか」
●結論:心の拠り所
●理由:自分を見失って信じるものが必要だから
●説明
宗教の全てを否定している訳じゃない。
仏教とか、この時代まで残るのだから、本当に凄いものだと思う。
だけど、現代において宗教の意味は昔ほどないはず。
なのにどうして宗教はなくならず、それどころか新興宗教というものまであるのか。
私は、もともとの宗教の理由である〝人の手が及ばないもの〟が病気や天災から〝自分自身〟に置き換わっているのではないかと思ってる。
SNSが発展して人と比較することが増えたり、そもそもストレス社会だったり、近所付き合いが薄くなった孤独だったり。
自分で自分の事を扱いきれなくなった結果、逃げ込むのが宗教というものだと思う。
力のある何かに縋る事で解決すると信じている状態。
信仰さえしていれば、万事解決。私は幸せに暮らすことが出来て、魂が浄化される。来世は幸せになれる、という自己暗示。
逆に言えばそれをしなければ、自分に平穏は訪れないのだから、必死になって信仰し周りが見えなくなる。
現代は良くも悪くも個々の時代。
だからついて行けない人はおいて行かれる。
悪質な宗教には、わざと人を孤立させて判断材料をなくした状態で勧誘するという方法もあるらしい。
つまり、孤独というのは宗教にとっては重要なポイント。
ことわざに、「遠くの親類より近くの他人」というのがある。
遠方にいる家族よりもご近所さんの方が頼りになる。みたいな意味なのだけど、現代の人は隣の人の顔も知らないなんて当たり前。
本当に孤独な時代。
だけど宗教は、そんな人たちの関りの場になる。
それさえしておけば〝仲間〟になれて、所属欲求が満たされる。
それから先はその人次第だろうけれど、気の合う人がいて「この人の為に頑張ろう」と違う方向の努力が加わったら、その人はさらに孤立する事になり、宗教にはまる。
主に悪質な宗教に関して書いたけど、最後に言いたい。
本を読んでの知識だけど、仏教って本当に凄いと思う。
仏教の教えは、人間の本質を見ている。
長く続くのには理由があるのだな、と思わされる。
元も子もないけど、要は個人の使い方次第。
和尚さまの書かれた本は、内容が面白くて好き。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?