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妄想癖のある彼 どうせなら出版とかしてみれば

想像力というのは、つまりどれだけ妄想できるかってことなんだろうか。
同棲中の彼は、日ごろから妄想癖があります。
犯罪っぽいわけではありませんので、ご心配なく。


1 妄想のはじまり

つまり。小説っぽいことをパソコンとかスマホとかのメモ書きに保存しているんです。
旅のしおりとかも物語風に作ったり、選挙に出るわけでもないのに演説を作ったり。
自分が中世の騎士になって活躍する物語とか。

中学1年のとき。社会科の夏休みの宿題で、世界旅行をしたつもりでまとめてくる、みたいなのがあったそうで。
当時、昭和50年代ですね、インターネットどころではない時代に、図書館に通い詰めて世界各国のことを調べて、壮大な鉄道旅物語を作ったそうです。
その頃から、妄想を文章にすることが趣味になってきたらしいです。
『孤独のグルメ』みたいなのが書きたいって言ってました。

2 Kindle出版

Kindleなら出版しやすい、って記事をよく見かけますね。

Kindle ダイレクト・パブリッシングを利用して電子書籍や印刷版の本を無料でセルフ出版し、Amazon で何百万人もの読者を獲得することができます。

Amazon Kindle

何百万人ってのは、よほどの実用的な出版物だけなので、ふつうのおじさんだと、出版してもなかなか売れないよ、ってことは当然なんだけど。
需要だね。Kindleに対して求めている情報に合っているかどうかかな。
一般的な書籍と違って、Kindleで売れている情報はすこし違っているので、書店でひらめいてもダメなんだろうね。
でも、まぁ、彼としては販売よりもカタチになることで満足しちゃうのかな。

3 ブログやwebライター

自分でブログ書いたり、ほかの人から請け負って記事を書いてみたら、って聞いてみると、人を気づかないうちに傷つける可能性があるから、やらないって。
ブログは、最初は気にしないって思っていても、毎日のPVがそのうち気になって、ウケ狙いにはしってしまう。
ほかの人から請負うと、納期にしばられる。
そんな訳で、ブログもwebライターも興味がなさそうです。

4 Twitter小説

Twitter小説なら、気軽に始められるよ。
140文字だけの小説って、結末迎えるのに何年かかるん、って印象を持っているそうです。
それに彼は、そもそものTwitterに疲れるそうです。
TwitterとかInstagramはおじさんには疲れるらしいですね。書籍とかホームページみたいに見直してみようと思っても、その記事がどこにいってしまったか、Twitterだと探しきれない。
こんなに一過性の情報なのに、炎上することがあるなんて、とてもこわい。
たしかに、若いひとでもSNS疲れしちゃうひと、居るもんね。
彼はLINEでも、画面通知だけ読んで、まともに読まないもんね。

5 結局のところ

彼がちょうど高校生のときに、爆発的に売れたNECのPC9081VM2というパソコンが発売されたそうです。
もちろん買ってもらって、自作の基板をスロットに差し込んで、BASICでプログラミングして簡単なロボットみたいなのを動かしていたらしいです。
その後も、パソコンの進歩とともにあったので、デジタル系はかなり得意で、53歳のいまではPythonで社内プログラミングをしています。

そんな彼でもSNSが苦手で、結局のところ、彼は妄想がスキであって、それを公表する気はないそうです。
妄想小説をときどき読ませてもらっているけど、そこそこの出来栄えだと思うんです。
イイのを見つけて、そっとKindle出版してしまおかな。あー、その場合の著作権がややこしそう。

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