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俺は作家Jじゃねぇ!!~木っ端作家mahipipaの闇のツイートに対する防衛術~

自己紹介

 まずは自己紹介です。初めまして、mahipipaと申します。まひぴぱ。覚えにくいので、ぱぴぱぴさんとか濁点混じりでまひびばさんとか呼ばれていることもあります。
 それもひっくるめて、mahipipa。こんなところに立つわけもない木っ端作家です。名前の二文字ぐらいだけでも覚えてもらえると、明日のmahipipaが救われます。

おうち:mahiportal

 普段は小説コミッションをしがてら、カードワースのシナリオなどを書いている小さな人間です。
 これはお通しのヌペペゴンガです。

 これはドカス・闇 Advent Calendar 2021の記事です。

きのう
 しろたえさんを占ってみたけど、村人だったよ!

あした
 音楽が好きなミナトさんが来たぞ!


※ドカス2021にほんとは出す予定だった記事


動乱の2021年にそれは起こった……

 全ての始まりは五月頃だったような気がする。春先からこのあたりにかけては、mahipipaさんもメンタルがやられがちで寝込んでいることが多い。
 私自身の悪癖は多い方だ。自分のシナリオ名やまひぴぱって名前をTwitterで調べたり、己の行動にうんうん悩んで自己啓蒙のキュレーションサイトに引っかかったりして絡まっている。
 そんなmahipipaが、ある日こんなツイートを見つけたのである。

「mahipipaの正体は作家Jに違いない」

 寝耳に水である。J氏といえば、有名なフレーズを横からかっさらおうとして炎上したライターさんである。詳しいことは知らないが、調べてみたら発端は2020年。結構最近だな……。
 私は確か、定期ゲーで遊んでいる傍ら、コミッションと同人作品でてんやわんやだった時期である。っていうか去年なら普通にいますね……。
 私はものすごい神経質である。当然、どうしてそういう発想に至ったのか。こんな木っ端作家を名指しでそう呼ぶ理由が知りたかった。
 とはいえ、ここまでなら黙っていればことはなあなあで済んだのだと思う。
 だが、一度ではない。完全に人違いされた上で中傷され続けている。
 何それ、こわ……。

 確かに振り返ってみれば、善い人とはお世辞にも言えない人間だとは思う。だが、いや、だからこそ、袋に詰められ知らない人の名札を貼られ、一方的に殴る蹴るされるのが耐えられなかった。いやだーっ! こんなの長男でも次男でも耐えられないに決まってるだろ!!
 ブロックしたが、どうやらその後も続いているらしい。まじ?

 このまま人違いが広まったら?
 いたずらされたら?(因果関係はさておき、小規模ながらいたずらが起きてます)
 あるいは、私の周囲の人に迷惑が掛かったら?
 逆にこれで困ってると伝えることで売名になってしまうのでは?
 今度は私が炎上したら?
 こんなことされるならもう死ぬしかないのでは……?
 
いや、せめてmahipipaとして扱われたい……物書きを名乗るなら、こういう出来事を残しておきたい……それが仕事じゃん……。
 違うと証明するには、文章を書くしかない!

ストレスがすごい

 と、いうことで、そんなもやもやでガチ目に体調を崩すこと数回。mahipipaはついに重い腰を持ち上げたのである! そうだ! デマに対する対処を勉強しよう!
 まあ、迷惑になったら深々と頭下げよう……勉強になるし……
と思ったので、mahipipaさんはいろいろな対応を探り探り始めたのだった。
 このような事態でつらい思いをする誰かの何かに役立つかもしれないので、その経過と結果について書き記しておこうと思う。

対処1:通報

 まずはデマの通報だ。相手は炎上したライターさんであることを知った上で、私をそう呼んで盗作疑惑を突き付けている。通報の理由としては通るのではないだろうか。該当のツイートをクリックして、理由なども書き添えて提出。とはいえ、これの効果があったのは数日だけだった。

対処2-1:ブロック

 これで、少なくとも私は見ずに済む。が、待ってほしい。私がブロックしても相手は誤情報を発信し続けるのである。
 
ベストは「気にするな」だが、都度都度そういう噂が流れてくるのを気にするなというのは結構無理がある。そもそも、私は依頼を受けて原稿料を頂く立場の人間だ。
 私への中傷で、売り上げにまで波及する可能性がミリでもあるなら、私は過敏であっても対処せざるを得ないのだ。なんでこんな精神的なコスト支払ってまで対応せにゃならんのじゃ~。

対処2-2:スクショを撮る

 ブロックする前に撮影すればよかったね……しんどいワードを検索する羽目になるからね……。なので、これは本来、通報より先にやっておいた方がいい。
 しなきゃいい? 我慢すればいい? 有名税? じゃあここでめちゃくちゃ体調崩してる私は何……? この人は私をそう言うことで幸せになってるんだからいいんじゃないか……? と、自我を削りながら考え続けながらも慣行。
 このスクリーンショットを印刷したやつは後々で役立ったので、可能であるなら印刷しよう。

対処3:れいぎただしくおでんわをする

 私がばたばたしている間も発信は続く。スクショを印刷し、相談するはいわゆるお近くのサイバー課である。
 脳みそひよこさんのmahipipaは法テラスかサイバー課、この違いがよく分かっていなかった。なので、まずはサイバー課に相談した。ですます調の丁寧語で話せば大抵はOKだ。
 一度目は緊急でない相談用の番号で、電話による相談。二度目は、実際におまわりさんに行くにはどうしたらいいかの相談だった。
 結果としては「真面目に相談に答えてくれたおまわりさん」と「適当に流すおまわりさん」の二人に当たった。
 いちいちこんな細かいこと相談してごめんなさいと平謝りしながら、お名前を頂いた。なお、このことは後になって伏線として回収されることになる。
 おまわりさんのところまで行くまで一週間、mahipipaは恐怖とストレスでどうにかなりそうだった。私はなんにもしてないのに。むしろ無関係なとこでこんなこと起こっててJ氏マジで気の毒だなと思う。

対処4:警察に行く

 バスに乗って警察へ行くにあたって、持って行ったものがある。

 ・印刷してクリアファイルにまとめた嫌なスクリーンショット集 
・自分の身の上を証明できるもの(免許証とかね)
・デジタル上の身の上を紹介できるもの

 そういうことになった。というわけで、窓口に相談に行った。
 受け付けてくれたのは電話相談を受けてくれたおまわりさんではないけれど、きちんと電話相談の件を残してくれていた(流したおまわりさんの話は残ってなかった)。
 そこで、私は想定していなかった問いを投げかけられたのだ!

「その人をどうしたい?」

 寝耳に水である。いや、ちょっと考えれば分かったはずだ。通報するということは、しょっぴいて欲しいとお願いするのとほぼ同義である。
 私は来てから自分がパニック状態になっていることに気付き、改めて悩んだ。
 ここで通報したとする。それが通ったとする。その人にはその人の生活があって、通報を通してしまうことで生活を台無しにしてしまうのでは? 慰謝料などには微塵も興味はなく、私は相手が二度と同じことをしなければそれでいいと思っていた。
 でも、それこそ警察ではなく法テラスへの相談なのだということを教えてもらった。書面などで約束するとかなら、法テラスの方がいいらしい。なるほどね。
 とはいえ、折角足を運んでくれたのでと、おまわりさんたちは私の話を聞いてくれることになった。ちょっと怖かったけど、相談室へ連れて行ってもらった。
 警察署の構造は伏せるが、「こ、これが警察の中……!」という感じだった。

「どうしてそう思ったの?」

 おまわりさんたちは日々、大変なことに向き合っている。おそらく、警察署内で最初に私を案内してくれたおまわりさんも、その一人だったのだろう。「ネットなんて嘘ばっかり!」と、憤慨していたのを覚えている。
 訊ねられたことはいくつかあったが、「その人をどうしたいか」以外にも、「なぜそう思ったのか」を答えられるようにしておくと、話はスムーズになる。

 ハンドルネームや名前代わりのアカウントID、アバターを持たない人間にとって、現実にいる人間とそれらがくっついていることは想像しにくい。
 「何故、田中(仮名)さんは、田中さんではなくmahipipaという名前の存在が中傷されて被害を受けたと判断し、ここに来たのか」
 を、説明しなければならないということだ。ここで、インターネット上での立場が分かる資料が役立つ。
 私はmahipipaとかれこれ10年ほど名乗っている。もっとかも。そして、ネットにおいて一度たりとも同じ名前の人間に遭遇したことはない。
 加えて、SONYさんから電子書籍がmahipipa名義で出版されている。
 mahipipaは、ネット上で私として存在するのだ。ということを説明して、なんとか分かってもらった感じだ。ちょっと何人かのおまわりさんに「作家さんだあ」と物珍しげに見られたので落ち着かなかった。そわそわ。お騒がせしてごめんね……。

 おまわりさんたちは「直リプであほばかかすしねころすの類が来なければ動けない」とは言っていた。ので、警察そのものとしては動けないというのが結論ではあったものの、私はそれで十分救われた。
 取調室を出て、生活課でもう少しお話した時、おまわりさんたちの顔が少し和らいだのを覚えている。
 警察に相談したという事実が、現実に存在する。これはとても重要だ。
 私の行いを大げさかもと笑う人もいるだろう。実際、おまわりさんに迷惑かけんじゃねえよって思っている人もいると思う。だけど、「警察とはそのための駆け込み寺です。だからこれからもエスカレートするようなら、安心して頼ってね」と彼らは見送ってくれた。
 やさしい人たちだった。帰り道、思い詰めていた気持ちが和らいで、ちょっと目が潤んだ。専門の人に相談してもらえるというだけでも、ある程度すさんだメンタルは回復するのだ。
 なお、この件に関してかかりつけのお医者さんは「法的機関もアテにならないけどね~」と笑ってはいたものの、だいたいのことは肯定してくれた。
 苦しいなら相談していいのだ。権利はあなたの前に開かれている。

というわけで。

 ひとまず、この話は一段落ということになる。まだ少し続くのだけれど、あとはもう何やっても同じ展開になるだろうから割愛する。
 何より私がものすごく勉強になった一件だった。やりとりもそうだが、取調室の構造、警察内部でのやりとりは、そうそう伺い知れるものではない。だから、決して無駄ではなかった。
 もしも、あなたがいわれなき中傷を受けたら。また、それで多大なストレスを受けているようなら。具合を悪くしてもなお、自分さえ我慢すればと思い詰めて耐えようとしているのなら(※それより軽くたっていい)。
 恐れず、落ち着いて、資料をまとめて相談にいってほしい。アテになんてなりませんけどねと腐すことなく、ちょっと顔を上げてみよう。
 処罰を望む場合は警察に。書面や慰謝料なら法テラスに。一度問いかけてみてほしい。彼らは決して、知らない世界の怖い人ではないのだから。
 
J氏のことも、件以外ではまったく知らないし面識もないけど元気でいてほしい。こんなことは金輪際ない方がいい。
 というかァーッ、間違われたことが未だに分からないがァーッ! 文体そんなに似てるんですか……?

最後に

 今年の売り上げは去年の20パーセント減ではあったものの、今年も無事に自営業として、納税の義務と務めを果たすことができました。ひとえに、私を物書きとして頼ってくれるお客さんのおかげです。
 いつもありがとうございます。できるだけ、穏やかに過ごせるよう努めますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

 初めましての方は初めまして。私はmahipipaと申します。どうぞ、名前だけでも覚えてお帰りください。ありがとうございました。
 来年こそ平和に過ごしたいな…………。


おまけ

銅の月monogatary版はこちら
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この人は小説コミッションもしてる
(小説とは書いてありますが台詞だけとかゲームシナリオもいけます)

そういえばログホラTRPGのログを小説にしてるらしいですよ


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