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オンライン授業の“必要なこと”を考えるー序章ー

私が現在、取り組んでいるオンライン授業についてちょっと落ち着いてきたので何回か執筆し始めて少しずつ伝えていきたいと思う。取り組み始めてからもうすぐ半年経過となっている今、今後のあり方を含めてどのようにしたいのかを色々と巡りながら試行模索している日々である。なお、過去に「オンライン授業を考える」を執筆した内容と重複する部分はあるので、こちらも合わせて読み返して頂ければ良い。これから執筆することは【“必要なこと”を考える】という視点を柱として、書くので多少の違いがあることを汲んで始めていくのでどうぞよろしくお願いします。

 そもそも『オンライン授業を始めるというきっかけ』って何か。皆さんの知っている通り、新型コロナウイルス感染症によって対面授業が当たり前ではない不安の多い環境において教育を受けなければならない児童生徒(学生)のために十分に受けられるようにするための新しい授業スタイルということで急に拡大したものが、このオンラインを通した授業環境ということだ。大きく分けると3つのパターンが全国各地で取り組んでいる。

1、YouTubeなどを活用した動画配信形式の受講スタイル(プリントなど紙媒体は、郵送で同時に対応する学校独自の取り組みも含む)
2、GoogleやMicrosoft社の提供する校務支援システムなどを活用した遠隔授業の受講スタイル(一部、教育委員会指定で提供する自治体もある。)
3、zoomなどを活用したオンライン接続によるリアルタイム形式の受講スタイル(多人数での遠隔授業を一つのソフトで、行うシステムのこと)

この3つの受講スタイルは各学校によって、それぞれメリットやデメリットがあり通学する児童生徒の家庭状況によって異なるために配慮しながら工夫をしていくことで学習内容の未履修にならないようにしっかり提供することの教育環境に努めているというのが、2020年から急に増え始めているという社会的背景の現状である。

 そのうち、私は事情があって現場から離れたが教育にかける思いそして夢を実現するために一生懸命積み重ねていた20代の糧は変えられない自分の持っている力だと自負しているので、これを発揮していく場所としてどのようにしたいのか。ずっと悩んでいた。(転職より、現場に近い仕事を探しながらも色々な厳しさにぶつかっていて苦しんでいた時期もあった。)

 ある日、友人を通して一つの機会を得たのがこの某団体によるオンライン授業支援というボランティアである。当初はボランティアという形で始まったばかりであり、非公式ながら力になりたいと思って応募し、そして取り組みがスタートした。最初の生徒は1人で今もなお継続的に対応している。(過去の投稿でも挙げている生徒はそのことである。)

そして半年経った今、ある課題をしっかり改善するために取り組んでいるのが「ロイロノート」というアプリ活用を活かして楽しい授業を積み重ねている最中である。(触れた内容は、先日の投稿「ロイロノートの授業を考えてみた」①を読んで頂きたい。)この内容について、気付いた点などを今後、少しずつ書いていきたい。そして生徒は3名に増え、対象する年齢はそれぞれ異なるが聴覚障がい児ならの共通する課題をこのオンライン授業を通してしっかり育むということの効果は大きいことを日々痛感している。

 最初は現場復帰してしっかり授業実践をする中でやっていきたいと思ったが、考えが変わった。学校現場で行う教育方法はもはや通用とするかと言ったら、全然意味がない。役に立つのはほんの2、3割。ほとんどは社会に出て全く異なる新しい学びが多いので、一生懸命学ぶ必要がないってことだとわかった。では、教育現場において必要な教師としての心構えって一体何なのかということも新しく気付くことができたので、しっかり積み重ねた上で現場復帰した時、別の形で児童生徒に提供できるようにしていくことも必要ではないかと思った。

以上、ここまでに。次は心構えの変化について考えたことを書いてみる。