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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 第3回「ロック対談 だぶる模話模話模話②~ほんとはじぇんじぇん良さがわかってなかった懺悔他人軸ロック編~」


2023年10月29日

模話1「模話です」
模話2「模話模話です」
模話1・2「二人合わせて、だぶる模話模話模話です~♡」
模話1「思ったより、見てくださってる方がいてうれしいね」
模話2「死ぬ前にロックの話、言っておきたいという対談なんですよね。いつか、どなたかとこういう対談ほんとにしてみたいよね」
模話1「まあね」

模話2「今回のテーマだけどさ、前回もほぼ渋谷陽一さんの好きなミュージシャンだけ聴いてるような人間ていたでしょ?」
模話1「そうだね。受け売りロックね(笑)。自分軸他人軸的にいえば全部他人軸って聴き方もあったよね。でもロックってそもそも、自分軸で自分勝手な立ち位置で聴くもんだよね」
模話2「とはいっても、昔のロックっていまでは理解できないようなある種特別な存在だったわけじゃな~い?」
模話1「はたよーくか? 確かに、コレクターズの久くんがさ~、ザ・フーのトミー聴くとき、正座してたって話あるじゃん?」
模話2「いい話だよね。理解できるな」
模話1「いまの若い人ってわかんないと思うよ」
模話2「LPさまをターンテーブルに置くときって、神様に捧げものするときの感じだったもんね」
模話1「確かに。だから、LPさまを傷つけたくないので、ミュージックテープに落として聴くんだよね、普段は」
模話2「だから、お客さんや、こいつには聴かせてもいいなっていう信用のおける音楽仲間にはLPかけて一緒に聴いたりとかね」

模話1「ところでCDはLPよりって音いいって思ってた?」
模話2「おとはいいはずだろうけど、あの可聴域以外カットしてるって聞いてがっかりしたかな」
模話1「ロックって、いわゆる音楽とは違うんだよね。音にきこえないところに何かあるって信じることができるジャンルでしょ? それなのにそんなことすんなよって思ったよ」
模話2「だよね~。だってさ、ザ・フーの演奏自体はそんなに器用でもないし、クラシックのようなものを求めて聴いているわけじゃないもん」
模話1「ピートタウンゼントのなんだかよくわからないノイズとかって、それらを含めての作品というか、切り取った瞬間芸なんだよね」
模話2「特に演奏力が高くないバンドほど、同じ曲として再現されにくいから、その時期のその瞬間の録音ってだいじなんだよね。だから、きれいな音聴きたいんじゃないんだよね」

模話1「また熱くなってきちゃったから、話題を本日の本題に戻そう」
模話2「そうだね。じゃあさ、ほんとはじぇんじぇん理解できなかったり、世間体で聴いていた最大のミュージシャンって誰?」
模話1「うん、ニューウェーブのほとんどかな(笑)」
模話2「いいのか(笑)、そんなざっくり言っちゃって」
模話1「向いてないんだよね、ああいう都会的で、頭いい人が聴くようなやつってさ」
模話2「わかるな~。渋谷陽一さんが黒人音楽の優位性とか言い出して、ああ、黒人音楽も聴かなあかんのか~って頭抱えたもんな~(笑)」

模話1「勉強しようとしたけど、無理だ~ってのがデビットシルビアンとかロバート・フリップとか。キング・クリムゾンは部分的には聴けたし、分かるのもあった。でも、知的すぎるのはもうわかんなかったよ正直。ヒーローズとかはかっこいいしわかりやすいけどさ」
模話2「だいたいさ~、キルザキングとか好きなのに、スケアリーモンスターズとか努力して聴いてたってのが、いじらしいよね」
模話1「ユーロロックとか、ノイみたいなパンクっぽいのはなんとかついていけるけど、基本好きじゃなかったんだよね。というか体質として無理があった」

模話2「エルビスコステロすっげえ熱心に勉強してたじゃん(笑)」
模話1「今でも好きな曲あるけど、一番好きなのニックロウの曲だしさ(笑)。無理して聴いていた感はあった。いま聞いてないもん」
模話2「レッドツェッペリンってのは初めは努力要ったけど、ロックに慣れたらやはり定番じゃん。ロキシーミュージックだってポップだし、別にただいい曲じゃないかって、それでよかったんじゃないかなっていまは思うよ」
模話1「思想性どうでもよかったんじゃないの?」
模話2「渋谷さんの影響から自由になっていったのはなんで?」
模話1「やはりバンドブームでバンドやったのは大きかったね」
模話2「渋谷さんもドラムやってたらしいけどね」
模話1「バンドやってるとさ、思想性ってどうでもよくなっちゃうんだよね。えらそーなこと言ってても、演奏下手だとどうにもならないしさ(笑)。えらそーなこと言ってても、おまえのギターリズムだめで魅力ねーよって説得力ないよな~」

模話2「あと、ミュージックマガジン系の音楽誌を読むようになったことかな」
模話1「ワールドミュージック的視点ってあんまり押し付けない感じだしね」
模話2「遅まきの自分軸の完成ですかい(笑)」
模話1「ブルースを勉強し始めたのも大きかった。渋谷さんの本はブルース出てこないしね」
模話2「自分勝手に聴きやすいしね。でも、ディープな世界だけどね」
模話1「ある意味、音楽至上主義みたいな。思想性あんまりなく個人崇拝的な感じかな(笑)」
模話2「そのころから、あんまりロッキンオンは毎回買わなくなったね」
模話1「チャーリーパットンとか丸一日聴いて理解しようとしていたりしたね」
模話2「音になれるっていうのか、一通りなれるといろいろ聞こえるようになるよね。音楽って」

模話1「でもさ~、ブルースもやはり体質っての? あうあわないってあるじゃな~い?」
模話2「ブルースでもじぇんじぇん合わんかったのはなに?」
模話1「正直言って、メジャーなブルースあかんねん」
模話2「マディとか?」
模話1「そやねん」
模話2「なんで関西弁?」
模話1「ブルースいうたら関西やろ?」
模話2「確かに。影響受けたのは吾妻光良さんとかの教本だもんね」
模話1「憂歌団の影響とかね」
模話2「彼らのいいとこ、王道だろうがなんだろうが好きなようにやってる感じよね」
模話1「影響受けたおかげで、ブルースの影響から逃れられたって感じだね」
模話2「好きなの聴いたらええやん、じゃあブルースやめた~って(笑)」

模話1「ミシシッピジャンハートとか、ロバートロックウッドとか、ブッカホワイトだとかさ、元々ちょっと変わった音を出す人たちしか興味なかったんだよね」
模話2「じゃあいまは自分軸で聴くようになったってことね」
模話1「もう、ロックもブルースも聴いてへんで」
模話2「何聴いてんの最近?」
模話1「もう、気分だよね。モアザンフィーリングとかニックロウとか越路吹雪の愛の讃歌とか、ラッシュのライムライトとかかな。くるりのロックンロールとか」
模話2「一応ロックだよね」
模話1「別に適当にみてるだけだね。CD処分しちゃったし」
模話2「断捨離ってやつね」
模話1「捨ててみたら、別になんともなかったな」
模話2「とかいって、ザ・フーのdvdとコンピCDだけはまだ捨ててないみたいだな」
模話1「うーん、やっぱり、ライブアットリーズの頃の演奏とかはやっぱり、たまにはみたいかな」

模話2「また長くなったので、今回はこのへんで終わりにしないか」
模話1「そやね」
模話2「続編で、しゅうかつロックをかたろうやおまへんか」
模話1「すいー〇ほーむ〇〇さか♪」
模話2「ほなね~」

※アーティスト名や曲名などは間違ってたらごめんなさい(以下同)

【つづく】

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