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しゅうかつロック、ボクにも言わせて 「第88回 ロック対談_だぶる模話模話模話〈サケトレインロック㉔〉~〈衝撃を受けた洋楽曲(邦楽曲含む)編8 ライブ初体験はレインボー名古屋市公会堂、先輩のバンドのドアーズ「ロードハウスブルース」ほか〉~」

模話1「生演奏でさ…実際に初めて衝撃受けたロックって覚えてる?」

模話2「うん。覚えてる。もわくんは外国人バンドの初はレインボーだよね?」

模話1「そうだよ。高3かな? 高校時代はそれっきりだね。ライブって予備校以降だもん」

模話2「金銭的な問題や、うちが厳しくて遠出させてくれないってのはあったんじゃない? ロック初体験のレインボーはどうだった?」

模話1「前座にさあ、ディランⅡじゃなくて…ガロの…トミーさんだっけ? レスポールがんがん弾いててかっこよかったんだよ。初体験は元ガロのギターの人のバンドなんだよね(笑)」

模話2「レインボー自体はどうだった?」

模話1「とにかくさあ、興奮はした。なんだかわからなくなるくらい(笑)。ロジャーグローバーとリッチーブラックモアしか見てなかったけどさ…ボブロンディネリ?というドラマーがボンゾの真似してドラムソロやってて受けてたの覚えてるよ(笑)」

模話2「記憶に残ってる曲は?」

模話1「確かスモークオンザウォーターやったと思うよ。でも、興奮したけど、終わってみたら不満だったね。ボーカルがあってないよ。スターゲイザーとかミストゥリーテッドとかさあ、技量の問題以上に個性に合っていなかったな。治療不可のアルバム以降は一切聴かなくなったね」

模話2「ミストゥリーテッドはライブ盤でもデビッドカバーディルのボーカルがすごいからねえ。誰もあの技量はむずかしいんじゃないの? それにスターゲイザーってリッチーブラックモアは好きかもしれないけど…あの曲はロニージェイムスディオの曲だと思う。彼がやってこそのスターゲイザーだし、ドラムもコージーパウエルのための曲だもん」

模話1「気の毒だけどね…イアンギラン→デビッドカバーディル→ロニージェイムスディオ→グラハムボネットって、よく引き受けたと思うけどね」

模話2「ほんとはリッチーブラックモアはロバートプラントが好きだったとかいうしね…」

模話1「とにかく…リッチーブラックモアは手抜きでスライドギターばっかり、レコードの素晴らしいギターソロはやらないし…失望すらしなかったかな? 知らないうちに終わったんだよね。ライブ見たおかげで、レインボーに興味なくしたのが実際だね。ロジャーグローバーはなんだかかっこよかった(笑)。あとは記憶なし」

模話2「高校時代のライブ体験が貧弱だねえ(笑)」

模話1「マイケルシェンカーグループにコージーパウエルが加入したときの来日公演にも誘われたけど…お金ないし、いけなかったよ。ライブでいちばん印象に残ってるのが、おんなじ高校の1年先輩がやったシークレットライブなんだよね。学園祭でクラシックギターのコンサートを体育館でやる時間帯に、音楽室で極秘ライブをやった先輩2人がいたんだよ」

模話2「そのうちのボーカルギターの人が、病気で留年して、クラスメートになって…その先輩から数多くのロックのミュージックテープをもらうという運命の人ね(笑)」

模話1「そうなんだよ。ライブは2人で、リードギターとリズムギターとボーカルだけ。あとはドラムマシーンとベースのテープに合わせて演奏したんだよ…あんぐりさ。かっこよかった…ロードハウスブルースだよ! ドアーズなんか知らないときのことだよ」

模話2「センスいいね」

模話1「そのショックは大きくてさ…いまのいままでの記憶でも…先輩のライブがいちばん緊張して興奮したと思う」

模話2「何曲やったの?」

模話1「それがさあ…2曲くらい。途中でリズムを入れたテープが不調になったり、アクシデントがあって…途中でやばい!ってことになって、おひらきになったわけ…」

模話2「それでも、厳しい学校でそれはすごい出来事だったんだろうね」

模話1「歴代最高(笑)。その後、先輩から、大学になってテープを…そうだなあ…24本入り350のアメリカンサイズのアルミ缶の箱、約2箱くらいかな?」

模話2「そのジュースの箱の大きさは、みんなあんまりピンとこないと思うぞ(笑)」

模話1「とんでもない量と質だったね。ロキシーミュージックは海賊盤含めてほぼ全部あった…アバロン以外は(笑)」

模話2「ユーロロックもその先輩からの情報だよね」

模話1「はっきり言えば…かなり自分の本来の趣味と重ならなかったことが、後々大きかったね。だから、鍛えられた。それでも、好きなものもたくさんあったね。コックニーレーベルとかルーリードとかデイヴィッドボウイーとかキングクリムゾンとかも…ノイとかカンとかホルガーチューカイとかは知識としてはよかったけど…結局は教養として終わったね(笑)」

模話2「先輩が嫌いなのはカンサスとかあの手のアメリカ的なものだったっけ?」

模話1「そのわりにサミーヘイガーとかいいと言ってるし…つかみきれない広大なロック世界の人でした。マグマとかゴングとかさあ…覚えてないけど…ユーロロックとかは苦手だし…キュアーとか、ポップグループとかのテープは苦手だった。でも、スージースー&バンシーズのハイエナは大好きだったな。趣味のいい方でした。ローデッドも先輩のテープで知ったしね。ハンキードリーとか…当時、知ってるやつ友達にあんまりいなかった…知ったかぶりして知ってるとか言っても、愛聴してる人は知らなかったもん。遠州の田舎でよくそんな人がいたなって…すごいよね」

模話2「貧弱なライブ体験だけど…それがのちのフラストレーションの爆発というか…ロック三昧の日々につながるってことね」

模話1「そうだね。ちなみに予備校の頃、ひそかに貯金くずしてみたライブはいくつかあったよ」

模話2「それを列挙してください」

模話1「AC/DC、オジーオズボーンとかだけかな? 勉強あったし」

模話2「ロックっぽくね~」

模話1「なんだよ。チャボさんみたいにゆーなよ」

模話2「続く~」