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【少年・青年小説 食シリーズ】「東京に食べるためにやってきた②~常連客、行きつけの定食屋に憧れていた頃の話:餃子の王将編1~」
4月に上京したユキオは、少しずつ整っていく部屋に興奮していた。 予備校生ということもあり、最低限の家具しかそろえていない。両親からお金をもらって、オーブントースターや冷蔵庫にカラーボックスなどを買った。 しかし、それでも何もないところから自分で物を買ってそろえることに興奮していた。 茶碗や汁椀などの小さいものは買わず、皿や丼だけを最低限だけ買う。 下着やタオルなどは実家の物を送ってもらったが、 基本的には自分で買った。 思ってもいなかった必需品があり、お金がかかること