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とーます模話少年小説

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少年期の思い出をもとに、書きました。
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#少年小説

【少年小説】「ぼうくうごうから」⑧~最終回~

東京から実家に帰ってからしばらくして、ゆきおには〈おまえは死ね〉という声が聞こえるように…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」⑦

〈ぼうくうごうへ行こう〉そう思って茶畑に向かって歩き始めた。 どうしても、そこに行かなけ…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」⑤

「おんぶしてくりょ」 父親は微笑んでゆきおを背負ってくれた。 「めえるか?」 そのとき、…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」④

険しい斜面を上ってしばらくすると山道に出た。 父親はそこを右に曲がってなだらかな上り坂を…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」③

家の向かいに住む人が二人、兄の友達が一人、祖母の知り合いが一人来ていた。 それにゆきおと…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」②

ゆきおが好きなものに〈隠れ家〉のようなものは少なくなかった。 夏の時季の蚊帳はゆきおを夢…

とーます模話
2か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」①

ゆきおはいつも何かにおびえて生きている。 しかし、ほとんどの大人たちは、この少年がそんなことを感じているとは気づかなかった。 ゆきおは「いかに自分が無邪気で陽気で、子どもらしい子どもであるかをアピールすること」に長けていた。 それは、いじましいほどの努力で、「自分の無実の罪の汚名を晴らそうとする」かのようだった。 彼自身、その努力がいったい誰にたいして、何のためにしているのかがよくわからなかった。 しかし、「子どもらしくない性格を見抜かれること」を徹底的に避けようと

少年小説 「誰もいなくなったのはなんで?〈1〉」【ボクがいるこの世界のこと①】

ボクには、友達が一人もいないんだ。なんでなんだろう? いったい、いつぐらいから、ボクは嘆…

とーます模話
5か月前
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三人の記憶:藪の中⑥~マリ先生2〈マリ先生宅にて①〉~かつ丼はかつが3枚で卵2つ…

マリ先生のうちにあがらせてもらった。 2DKで独り暮らしには十分な広さだった。 リビングの…

とーます模話
7か月前

三人の記憶:藪の中⑤~マリ先生1〈クラスターの話など〉~【少年小説】

天方くんと面談をしようと決意したあと、放課後にある女性から声をかけられた。 学校に最近や…

とーます模話
7か月前

三人の記憶:藪の中④~春岡くん~【少年小説】

「小鹿先生、お待たせしました」 「春岡くん、悪いわね。昼休みなのに」 「黒田くんに渡した小…

とーます模話
7か月前
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三人の記憶:藪の中③~黒田くん2~【少年小説】

「小鹿先生、実はもう一つ感想文持ってきました」 「え?どういうこと?」 「春岡くんが書いた…

とーます模話
7か月前
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 三人の記憶:藪の中①~小鹿先生と荒鷲先生~【少年小説】

「黒田君…」 「小鹿先生、なんでしょう?」 「ちょっと、昼休みに少しだけ時間とってくれない…

とーます模話
7か月前
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