マグローK

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マグローK

主に小説を書いています。 カクヨム→https://kakuyomu.jp/users/magurok イラストも描いています。 pixiv→https://www.pixiv.net/users/34847233

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  • TS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第14話 第三回デスゲーム 疑念

 デスゲーム開始を宣言してやったのだが、四人全員、揃いも揃って、大技後の硬直でもしてるのか、技を出した後の姿勢のまま微動だにしない。  驚いたとでも、信じられないとでも言いたげな表情のまま、俺を見つめて固まっている。 「なあ、これはバラエティ番組じゃないんだぞ? そんなぼけーっとしてたら、魔物に食われても文句は言えないからな?」 「馬鹿言うな。それくらい理解してる。デスゲームとか言うお前の方こそ、何か勘違いしてるんじゃないか? それって魔物に使うやつだろ? なんだ? 生

    • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第13話 第三回デスゲームスタート

       なんでも、俺を追放したあいつらは、少しの間探索を控えていたらしい。  連続して二つのパーティが帰ってこない程度の事で、ひよってダンジョンにも行かなくなっていたようだ。  だが、やっぱり欲深いんだな。そう簡単にやめられるもんでもなかったらしい。  まんまとダンジョンに入ってきたあいつらは、べフィアの力でおびき出された事にも気づかずに、ダンジョンで探索していた。 「なあ、ここらの魔物たち、しぶとくなってないか?」 「ジンがいなくなって、同士討ちで弱らせることができなく

      • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第12話 第二回神からの贈り物

         一応、神様から物を貰うのだ。汚い身なりじゃ悪いだろう。 「おぉ。払うと取れた」  最後の方で、大技を放たれたり、大岩投げられたりしたせいで、服が汚れてしまっていたが、払うと取れるって便利でいいな。  ダンジョンにずっといるから、汚れを気にしないでいいのは助かる。  って、そんな機能性を求めている訳じゃないが。 「はーい。神様! 終わったのでなんかくださーい!」 :そうか、そのようなタイミングだったか :渡したい。がしかし、どうしたものか…… :うぅむ。悩ましい

        • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第11話 悪い子には処刑

          「なんだよこの興奮。これが神か?」 「うーん。期待してるんじゃないか?」 「期待って……」  ハクアの処刑が決まった。  せっかくデスゲームは終わっているのだし、魔物達にも見てもらいたいが……。  そうだ。 「さ、行こうぜ」 「嫌だよ。こんなダンジョンの中、ウロウロしてたまるか」  だが、処刑場へ連れて行こうとする俺の手を、ハクアは無礼にも叩いてきた。 「……。バックアップの癖に人殺しに成り下がったお前に、ピッタリの処刑を与えてやるよ」 「お、おい。やめ!

        家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第14話 第三回デスゲーム 疑念

        • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第13話 第三回デスゲームスタート

        • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第12話 第二回神からの贈り物

        • 家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第11話 悪い子には処刑

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        • TS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する
          15本

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          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第10話 不意打ち

           前回、自分のため、怪我した仲間を殺す事に躊躇のなかったトバオ。  今回、ルールを破ったタカラシを確実に殺すため、わざわざ兵器を組み立てたハクア。  ダンジョンの魔物は、本当はこいつらなんじゃないだろうか。 :決着か! :なかなかなものだった :だが、残った者でも、望むような姿勢は持ち合わせていないようだな  神からのコメントを見る限りでも、やはり、人間が正されるという事に対して難しさを実感する。  やっぱり、変えるのなんて無理かね。  変えられるなら、俺はこんな

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第10話 不意打ち

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第9話 第二回デスゲーム 決着

           タカラシも、ようやく探索者らしく魔物を警戒しつつ移動するようになったか。  そうだよ。恐れるのなら正しく恐れろって話だ。ダンジョンは遠足で来るような場所じゃないんだよ。  さて、ハクアが見えてきたな。何やら笑っている様子だが、何か考えでも整理してたのか?  ん? あれは……。 「ハクア。今、一人か?」 「見ればわかるだろ」 「そう、だよな……」 「何の用だよ」 「それは……」  タカラシは、俺を一度睨みつけると、困ったように視線を泳がせた。 「さっさと言

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第9話 第二回デスゲーム 決着

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第8話 第二回デスゲーム 自爆

           処刑を目にして、ようやく俺の説得を諦めた様子のベテランらしい奴ら。どうやら、やっとここが普段生活する人間社会とは違う異界、ダンジョンであると認識したらしい。  馬鹿みたいに無駄に騒ぐの止め、急に静かになった。  さて、それはそうと、魔物をいつまでもここに居させちゃ可哀想だ。 「さ、おかえり」 「ガフ」 「イヤイヤじゃないの。ここにいたら危ないから。みんなのとこに行きな」 「ガフゥ」  見るからにしょんぼりしながらも、魔物は来た道を帰っていった。  時折、やっ

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第8話 第二回デスゲーム 自爆

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第7話 第二回デスゲーム 処刑

          「待ってくれ。待ってくれよ」  デスゲームのルールを理解してなかったトバオが、どう足掻いても無理な弁明を繰り返している。  ダンジョンにいるという事も忘れて、すっかり騒ぎ立てている。  こりゃ、俺がどうこうする必要もないかもな。 「なあ、アレはジンが呼び寄せたのか?」 「いいや。どうやら騒ぎに釣られて来たみたいだ」 「そうか。なんというか、ジンは魔物に好かれる体質らしいな」 「そうなのか?」  あまり実感は湧かないが、魔物の神が言うならそうかもしれないな。

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第7話 第二回デスゲーム 処刑

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第6話 第二回デスゲーム 絶望

          「さあさあ、楽しい楽しいデスゲームの時間だよ? もっと楽しんでいこうぜ?」 「……」  さっきまで、ここがダンジョンだという事も忘れ、魔物への攻撃を、まるで遊びのように暴れていたコイツらは、デスゲームが始まった途端、急に黙り込んじまった。  全く、仲間だったのに、疑い合うまではいいが、このまま動かないんじゃあ盛り上がらないというもの。 :力はどう料理するか。今回はとてもいい :だが、同じ事の繰り返しでは響かなくなるぞ :まだまだ始まったばかりだ。ここからが見もの  

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第6話 第二回デスゲーム 絶望

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第5話 第二回デスゲームスタート

           前回のデスゲームで生き残った男を呼び戻して、次のターゲットのもとへ移動を開始する。  もちろん、今回も場所はダンジョンだ。  まあ、いきなり外でやったら収拾つかないからな。  それじゃあ、復讐もクソもない。 「なあ、こんなところに連れてきてなんだってんだよ。俺は何も言ってねぇよ?」 「それは知ってる。そのチョーカーがあるから、お前が何をしてたかはだいたい把握してる」  どうやらコイツは、俺の居たパーティと同じ組織の、同じ支部の奴だったらしく、色々と報告していた。

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第5話 第二回デスゲームスタート

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第4話 神からの贈り物

           デスゲームが終結し、探索者もいなくなって、ダンジョンが静かになったところで、俺は、亡くなってしまった魔物を弔った。 「ありがとな。魔物達にはそのような文化がない。だが、きっと救われる」 「失われた命は戻らない。だから、俺にできる、せめてものことをしているまでだ」  家族の死に俺は何もできなかった。  力及ばなかった自分を悔やんでも悔やみきれない。  俺は、今もこうして、助けることができなかった命を、弔う事しかできない。 :素晴らしい心持ちだ :全くだ。このような

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第4話 神からの贈り物

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第3話 第一回デスゲーム

           魔物の神、べフィアに連れられ、ダンジョンを歩いてきた。  魔物の神というだけあり、ダンジョンの中を正確に把握しているらしい。  迷う事なく、薄暗い似たような道を、地図も持たずに、ずんずん歩いていく。  しかし、途中まで俺の小さな体を気遣って、ゆっくりと歩いてくれていたが、急に走り出した。 「急ぐぞ」 「え?」  必死についていこうとするが、小さくなった体に、慣れていないせいで、体が思うように動かない。  べフィアの背中がどんどんと小さくなっていく。 「待って

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第3話 第一回デスゲーム

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第2話 協力者

           僕は目を覚ました、のか?  わからない。  目を開けた感覚はあるが、暗すぎて何も見えない。 「気が付いたか、少女よ」 「誰だ? え?」  普通に声を出したつもりだったが、自分の声が甲高い。  それこそまるで、少女のような声だった。  急いで喉元を触ってみると……。  ちょっと待て、喉仏が出てない。それに、喉を触る自分の手もなんだが小さい気がする。 「何をしている?」 「なあ、少女と呼んだのは僕のことか?」 「そうだが、何か問題でも?」 「いや……」

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第2話 協力者

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第1話 家族の死

           目の前に転がる家族の死体。  俺は思わず、買い物袋を落としてしまった。  中の玉子が割れた音が聞こえる。 「え……」  家に帰ってきたら、家の中が真っ暗だった。  普段なら、電気がついてるはずだし、誰かがおかえりって言ってくれる。  出かけるにしたって、事前に何か言ってくれるような家族だ。  こんな異様な状況が広がっているはずがない。  目の前の現実が受け入れられず、俺は一度家を出た。 「間違ってない……」  表札には、確かにアベの文字。  ここは、僕

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第1話 家族の死

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する

          あらすじ  ダンジョン探索者の荷物持ちをしていたアベ・ジンは、ある日、家族の死体を発見する。 「お前はオレたち組織の汚点だ。だから、綺麗さっぱり消えてもらわないと困るんだよ」 「そうそう。ほんと、残られると目障りだから」 「残念ですが、不要なことに変わりはありませんので」 「力なき者に、居場所は与えられない」  愕然としていたジンへ、パーティメンバー達から、追い打ちをかけるような言葉が飛んでくる。  さらには、信頼していたパーティメンバーに毒を盛られ、ジンは意識を失ってしま

          家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する

          すでに戦争は終わったので平和に暮らしていましたが、それも今日までです!〜正直に言いなさい!ボクのプリンを食べたのは誰ですか!〜

          あらすじ  人類と魔王軍が停戦協定を結び、人間とモンスターとの間で刃が交わらなくなった世界。  高度な魔術により、攻撃的なスキルや魔法を封印する家へと入れられた人類代表の勇者と魔王軍代表の魔王たち。  初めこそ不便を感じていたものの、慣れてしまえばどうということはなく、彼女たちはガールズトークに花を咲かせながら、あくせく戦わなくていい日々をのんびりと堪能していた。  今まで争い合ってきた勇者と魔王と言えど、攻撃が封じられれば人類と魔王軍の間で争いは起こらない、はずだった……。

          すでに戦争は終わったので平和に暮らしていましたが、それも今日までです!〜正直に言いなさい!ボクのプリンを食べたのは誰ですか!〜