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渡部有希
2020年10月20日 08:30
久しぶりの投稿になります。今回は、寒くなってきたら無性に読みたくなった、こちらの本を紹介します。せきしろ『バスは北を進む』幻冬舎文庫(2019)昔から錆び付いたものや古びたものが好きでした。公営団地の錆びた螺旋階段や、雨で色が落ちた軒先用テントや、洗ったら逆に汚くなりそうなコインランドリーが好きでした。あたりまえにある、誰かの生活を支えてきた、なんでも無いものたち。それらを、