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髪、切りましたね。(なぜか感じがいい人のかわいい言い方/山崎拓巳)
先日「「育ちがいい人」だけが知っていること」という本を読んで、中身があまりにも普通のマナー本で拍子抜けし、タイトルをつけた編集者の力量に感心していたところ、こちらを薦められて読んでみた。
かわいい言い方、といってもモテテクのようなものではなく、例えば
担当部署はどちらですか?
→どんな業務を担当されていますか?
とオープンクエスチョンに言い換えた方が会話は広がるよ〜といったコミュニケーション術に近かった。
中には「いやそこは普通に言った方がいいだろ」とツッコミを入れたくなるものもあったが、以下「おっ!」と思った箇所メモ。
・脳は主語を認識しない説
その場にいない人を絶賛するだけで、聞いている相手も褒められたような気分になる、という説がある。(本当かな)
・その髪型かわいいですね。→髪、切りましたね。
え、具体的に褒めた方がいいっしょ!?と思いがちだが、事実のみを伝えた方が効果的。なぜなら心理学者アドラー曰く「人は褒めると、さらに褒められることを求め、自立心が損なわれ、依存体質を作ってしまう」から。
人を育てるには「上から評価して褒める」のではなく「横から勇気づける」ことが有効。(本当かな)
・偉い人との関係を強くしたいときは、他の偉い人と繋ぐ
人は無意識のうちに、相手のレベルを推し量っていて、レベルの高い人ほど、レベルの低い人がデリカシーなく自分に近づくことを嫌う。
レベルの高い人と対等に話すには、自分をレベルアップさせるしかないが、道のりは長い。その道のりをショートカットする技が、
お時間ください。→取材させてください。
と取材営業をかけること。
最初のきっかけが作れたら、次は
またお時間ください。→○○さんに△△さんの話をしたら、興味をもってらっしゃいました。
と、別の偉い人とを繋ぐハブとなることで、二人にとって必要な存在になる…とまぁ、こすいやり方が紹介されていて私はなんとなくガーシーを思い出したが、「無意識に相手のレベルと推し量っている」は真理だなぁと思った。
(あと、取材を受けてもらえるレベルの媒体をもつことも、一般人にとっては長い道のりではある。)
全く関係ないが、先日ローランドの『俺か、俺以外か。』を今さらながら読んで、ドライブデートの帰り道で渋滞にハマった時の名言が紹介されていた。
「これ全員、俺が雇ったエキストラ。君と長く一緒にいたいからさ!」
どんなに気の利いた言葉や美しい所作も、結局、ユーモアには敵わない。
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