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公務員を辞めたいあなたへ

公務員辞めようかなと思う人に、公務員を2年前に辞めた人から何かお伝えできればと思って書きます。

私はちょうど2年前に公務員を辞めました

途中、産休・育休を挟み、さらに最後は病休もして、結局21年ほど、公務員だったみたいです。

やめてから、民間企業に転職。その後、2022年11月に完全にフリーランスになりました。2023年4月から、とうとう夫の扶養からも外されます(笑)

民間企業と公務員の違い

使う言葉が違う

公務員だって、立派に社会人で、企業さんとのお付き合いや住民の方とのお付き合いがあるから、民間でも十分やっていけ…るところもあれば、空気感に慣れないところもありました。

公務員で「かしこまりました」「承知いたしました」をサラっと言える人ってどれくらいいるでしょうか?

一番最初にくらったのはこれでした。

公務員って、意外と「了解しました」くらいしか使ってないですよね??(え。私だけ?)

使うツールが違う

公務員ってGoogleのツールが使えない方が多いかと思います。
厳密にいうと、職場でGoogleアカウントを使えないから、使えない、なのですが。。。

民間だと、ワードじゃなくてGoogleドキュメントだし、Excelじゃなくてスプレッドシートだし、パワポじゃなくてGoogleスライドだし、サーバに保存じゃなくてドライブに保存。

Googleのツールだけでなく、チャットワークやスラック、ディスコードも民間企業に入って初めて使いました。

しばらくすると慣れますが、かなり戸惑いました。

給料の支払いが遅い

会社にもよると思いますが、公務員って、4月分の給料は4月21日ごろに支払われますよね。

民間は、翌月以降です

私が入った会社は、翌月末でした。
2月末で公務員を辞めて、3月1日から民間企業に就職しましたが、初めての給料は4月末でした…!
1か月無給でしたね(笑)

仕事の規模が違う

民間に入って気づいたのですが、公務員って、仕事の規模が大きかったんだなと思いました。

規模というのは、金額のこととかではなく、考える範囲や影響する範囲という意味です。

公務員は、1つの事業を、たとえ少額でやるにしても、市区町村の全住民のことを考えてやらないといけません。

民間は、その点では、すっごい狭いです。
あまりの規模の小ささと責任の薄さに、ちょっと面食らった感じでした。

民間の仕事に責任がない、と言っているわけではないです。

売上を上げないといけないし、クライアントがいるなら、クライアントを勝たせないといけません。
そういう面での責任はあります。

公務員はそれ以上に、見えない結果が求められる仕事で、1円でも予算を使うなら、住民の方に少しでも幸せになってもらう責任があります。

あ、こういう責任を感じずに公務員をされているなら、気持ちを改めてお仕事されることをおすすめします。

公務員は辞めて正解だったか

私は、辞めてよかったと思っています。
正直、私にとって、公務員は天職だったと思うし、辞めたあとから、住民の方に「◎◎町の大損失」と言っていただけました。

民間企業に入って、月給は半分、年収は半分以下になりました。

そして、フリーランスになり、月収は、公務員時代をはるかに超えました。
ミーティングさえ入っていなければ、子どもの用事に、何時でも都合がつけられるようになりました。
愛犬と丸1日一緒にいます。
だから、多分正解だったと思います。

元々、50歳には辞めようと思っていたところ45歳でやめたので、若干早かっただけ、ということもあります。

公務員時代のような安定はなく、いつ収入がゼロになるかわからない、フラフラフリーランスですが、フラフラフリーランスでも貪欲に行動し続けられるなら、辞めても正解だと思えると思います。

公務員を辞めることをおすすめできる人

まず、貪欲な人。
変化を恐れない人。
思考を止めない人。
ゼロから勉強することをいとわない人。
公務員の名刺を捨てて、何者かわからない人になっても平気な人。

この最後の「何者かわからない人になっても平気な人」というのがミソ。

公務員を辞めてわかったのが、「この公務員がすごい」とかいう公務員大賞みたいな賞って、「公務員」の肩書がなくなったら「クソ」みたいな賞だなと…

あ、、言い方がひどいですが、公務員って、何もできないんです。

1円も稼げません。

誰かに1円稼いでもらうために動くのが公務員で、自分から1円稼ぐわけじゃないんです。

肩書があるから、誰かが稼いでくれるんです。

そこを勘違いしてると、民間人になってしんどいだろうなと思います。

私もやっと、自分の力で、自分の名刺を持てるようになりました。

公務員を辞めることをおすすめできない人

住民の福祉を本気で考えている人
地域住民とその土地を愛している人
収入になんとしてでもしがみつきたい人
勉強嫌いな人
変化が苦手な人

最後の2つは、公務員でも必要な要素なので、今すぐ、勉強好きで、世の中の変化に対応できるようになっていただきたいです。

真ん中の「収入」に関しては、なんだかんだで、お金がないと精神的によくないので、配偶者や家族から援助してもらえるから問題ないという方以外は、収入はあった方がいいです。

問題は最初の2つです。

この2つは民間企業では、公務員のときのようには考えられません。

私は結構、この2つを大事にしていたので、公務員を辞めて後悔している部分と言ったら、「住民の皆様に定年まで奉仕できなかった」ということです。
今でも、LINEでつながってる住民の方が、いろいろ相談のLINEを送ってくれたりするのですが、そのたびに心が痛いです…

私のように、心が痛くなるかもってくらい、地域を愛していたら、絶対やめずに奉仕してください。

なんだかんだで恵まれてるから、辞めたくなったら1回休んでもいいかも

辞めたい人の中には、もしかしたら、精神的に参っている人もいるかもしれません。

私もやめる引き金になったのは、精神的に参ってしまったからです。

精神的に参ってると、正常な判断ができないことがありますので、あっさり心の病院に行って、病休の診断書をもらって、しばらく休んだほうがいいです。

私の場合、ある1人の人がどうしてもダメになってしまい、その人がいる限り、働くことは困難な状況になってしまったので、診断書ももらうつもりもなく、「これも何かに導かれたな」って感じで辞めちゃいましたが。

また、民間企業に転職して、給料があまり変わらないということならいいのですが、収入が減るのは、金銭面だけでなく精神的にも落ち着かないものです。
その覚悟もできているなら、民間企業に転職するのもアリだと思います。

以上、2年前に公務員を辞めた者から、今悩む人に伝えたいことでした。



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