NHKラジオ深夜便を聞いて

YouTubeでNHKラジオ深夜便のアーカイブが聞ける。五木寛之、浅田次郎、佐藤優などなど、じっくり聞けて面白い。

ラジオは音声だけなのが良い。手仕事をしながら、耳はそちらを聞くことができる。昔、中学、高校の頃ラジオの深夜放送を聴いている友達が多かった。私は当時は、聴きながら勉強なんて、気が散ってできないと、深夜放送派ではなかった。

それなのに、今ごろになってラジオの良さに開眼。遅いですね。( 眼の老化が気になる年頃。眼に負担がないラジオのメリットに気がついたのもひとつ。もうひとつは、TVと違って映像がないせいか、話の内容に特化しているという印象。中身が充実しているように思う。)

柳田邦男の回、前編と後編を聴いた。後編の途中で、思いがけず涙が溢れた。

https://youtu.be/aSUzuFeSd9Q

柳田邦男の次男が大学生の時に自死を図って脳死状態を経て亡くなり、その事件から「サクリファイス」を書いたことは知っていたし、当時同書を読んだ。

その頃は私も若かった。子育ても始まったばかり。経験量も少なかった。同情はしたけど、共感は出来なかった。理解できない部分もあった。

その後柳田邦男を読む機会はなかったが、現在84歳、ああ、あれからこんなふうに考えて過ごしてこられたのかと、実に中身の濃い話に聞きいって、途中で涙をこらえることができなかった。

人は死んで終わりではない。死んだのちに生きるという話。