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想像力は創造力

実は、2年前から【想像力】を鍛えてます。

きっかけは、日本の伝統芸能である能学を楽しめるようになるため。最近はそんなに意識してなかったけど、先ほど読んだチャーリー・チャップリンの名言集にこの言葉が数回登場したので、久々にその重要性について考えてみました。

人生に必要なものは、勇気と想像力。それと、ほんの少しのお金。人生は素晴らしい。恐れの気持ちさえ持たなければ…。何よりも大切なのは勇気だ。想像力だ。

チャップリンがなぜ『お金より想像力と勇気が必要』と言ったか、わたしが得た知識を元に理解してみます。

まず最初に、想像力の必要性を実感させてくれた、『能 650年続いた仕掛けとは』より。

簡素な能舞台こそが「見えないものを見る」のに最適であり、見ているお客さんが脳内AR(拡張現実)を発動するための装置なのです。能を「つまらない」と思う人が多いのは、本来日本人が持っていた脳内ARの力、つまり妄想力が弱くなってきているからではないか。

テレビや映画だけでなく、言語の違うオペラやミュージカルでも、ボーっと見てるだけでも理解出来てしまいます。能面の中に「うれしい」とか「悲しい」という表情を見たり、何もない舞台に「想像で」平家合戦を見たりしたいと思いませんか?!

また、受け身としてテレビ等を「消費」する場合、感動が薄れやすいためまたすぐ別のものを消費するようになる。

これもものすごく良くわかります。ひと昔前の子ども達は一本の木からも遊びをいくつも「創造」してたそうですが、現代は新しいモノを与え続けている印象があります。

これまた最近、子供の頃にハマった『ネバーエンディングストーリー』を再度観て、初めてハッとさせられた言葉がありました。原作『はてしない物語』から悪者の人狼グモルクが語るシーンより。

人間どもを支配するのに虚無(いつわり)くらい強いものはない。人間てのは、頭に描く考えで生きてるんだからよ。そしてこれはあやつれる。(中略)人間にいりもしないものを買わせたり、知らないものを憎んだり、盲目的に信じたり、救いであるものを疑ったりするのに役立つ。人間世界では戦争をおっぱじめたり、世界帝国をつくるのに使われてるんだ。 

児童書にこんなことが書いてあるとは当時は全く「読めて」ませんでした。そして、ここに着目したのは、同様のことを『サピエンス全史』にも書かれていたからかもしれません。

ホモ・サピエンス(人間)がネアンデルタール人や動物とは違って、社会を形成するように生き延びる事が出来たのは、『想像力』があったから。虚構を創造し、共同で信じるという力で、宗教も貨幣も、そして国すらも現実となった。

以上より、「想像力の方がお金よりも必要」と言ったチャップリンに同意してしまいますよね。

「現実はVR(仮想現実)」なんて説もあるくらいです。誰かが作った虚無の中で支配されて生きるのではなく、自分の好きな世界で楽しく生きたい。

だからわたしは、「それって妄想」と言われようと、自分が過ごしたい世界を創造していると信じて、想像力豊かに過ごしてます。

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