あなたは、人に任せること、好きですか?

私は、自分でできないこと、
苦手なこと、不得手だと
感じることは、
それを好きで、得意だと
感じる方に、お願いして
お任せすることが多いです。


費用とのバランスを考える
必要はありますが、
お任せすることで、自分の悩みが
軽くなり、時間をかけて自分で
やる以上の結果を
もたらしてくれるからです。


苦手を克服して、
できることを増やすことも
必要だと感じるのですが、
私の場合は、意志が弱いのか、
やろうという気持ちが全然湧いて
こないのです・・・


あなたは、
自分でできること増やせる
ように行動できますか?
私のように、任せてしまうことが
多いですか?


どちらが良い、
という話ではないので、
どんなスタンスで過ごすのが
自分らしく過ごせることになるか、
今一度考えてみても
良いかもしれないと思います。


少し前置きが長くなりましたが、
今回取り上げたいテーマは、
マンションの「第三者管理」
についてです。


NHKのクローズアップ現代でも
取り上げられており、改めて、
マンションをどこまで任せるのか?
ということを考える機会となりました。


マイホームにせよ
賃貸用物件にせよ、
あなたが
持っていらっしゃるマンションには、
第三者管理が
取り入れられていますか?
もし、取り入れられている
マンションの場合、
総会や修繕などは円滑に
行われていますでしょうか?


私自身、
第三者管理のマンションを
保有したことがないので、
もしあなたがご経験あれば、
感想など含めて、教えて頂けると
嬉しく思います。


当たり前のように
「第三者管理」という言葉を
使ってしまいましたが、
「第三者管理って何?」
という点に、触れておきます。


どこまで任せるかに
違いはありますが、
大枠としては、
マンションの組合の運営や
共用部分の維持管理に関して、
区分所有者に代わって、
計画や方向性などを示す
まとめ役を、外部の専門家や
建物管理会社に任せる、
というのが、
第三者管理のイメージです。


つまり、
マンションの区分所有者と
直接利害関係のない「第三者」に
マンション管理の方向性などを
委ねる、と言い換えても
良いかもしれません。


メリットとしては、
理事を誰かがやらないと
いけないという心理的な
負担から解放されること。


区分所有者の1人として、
総会での議決権を行使する
権利は残りますが、
基本的な運営にはノータッチで、
外部の第三者が行ってくれる動きに
関して、監督するくらいの
立ち位置になります。


組合員の高齢化や
日々の生活の忙しさなどから、
管理組合の役員のなり手が
減りつつある昨今、
第三者管理は、
うまく取り入れられれば、
資産価値を保つ点なども
考えると、良い方法の1つ
であるとは思います。


とは言え、第三者管理は
良いことばかりではありません。


むしろ、気を付けておかないと、
あなたが払う、
管理費や修繕積立金を、
いいように使われてしまう危うい
可能性もはらんでいるのです。


まず、第三者に管理を委託する
基本料のようなものが
必要になるので、委託する前よりも
管理費は上がります。


誰に委託するかにもよるのですが、
最近増えつつあるのが、
建物管理会社です。


あなたがマンションを
持っていれば、毎月、
管理費・修繕積立金を、
建物管理会社に収納代行という
形で払っているケースが多いです。


自主管理のマンションでない場合、
管理組合の運営を補助してもらう
立ち位置として、建物管理会社が
入っている場合が多いです。


その補助的立場の建物管理会社が、
管理組合の管理も担うことに
なるのが、第三者管理です。


先程、危うい可能性もあると
伝えましたが、
第三者管理を取り入れて、
組合の理事長的存在と
建物管理会社が同じとなると、
極論、建物管理会社のやりたい
放題になる懸念もあるのです。


つまり、あなたはじめ、
同じマンションの他の
区分所有者さんも含めたみなが、
毎月払っている
管理費、修繕積立金の
お財布状況を見ながら、
理事長的立場の建物管理会社が
自社に修繕工事などの発注を
行うことができるようになる、
というイメージです。


もちろん、必要に応じて
総会や臨時総会などを通して、
審議することにはなります。


ただ、もし多くの
区分所有者さんが
「委任状の提出で済ます」
とか
「内容を吟味せずに賛成の
 議決を行使する」
ことが常態化すれば、
払う必要のないお金を
使われてしまい、
建物管理会社に区分所有者が
負担した大切なお金を、
いいように使われてしまう
事態になりかねないのです。


その結果、
お金が足りなくなれば、
管理費、修繕積立金の
値上げという形で、
区分所有者に負担は
回ってくるという流れです。


第三者管理のメリットと
最悪のシナリオ、両面から
お伝えしましたが、
あなたは、
どう感じましたか?


もしあなたの
マンションで、
第三者管理を取り入れることが
議題にあがった場合、
賛成したいと思いますか?
反対したいと思いますか?


私は、冒頭でも伝えたように、
自分よりうまくできる人が
いるなら、
任せたい気質の人間なので、
決して第三者管理を
否定している訳ではありません。


いい意味で、計画的に、
適時適切なタイミングで
修繕などを行い、資産価値を
維持し続けてくれることにも
つながるという利点はありうるとは
感じています。


ただ、第三者管理にしたことを
良いことに、区分所有者が、
マンションの管理に無関心に
なってしまうと、
手痛いしっぺ返しをくらう
可能性があるということを
伝えたいのです。


どうしても、
マンションを買う時は、
自分が所有する部屋のことばかりに
意識がいきがちですが、
マンションの価格には、
部屋だけでなく、
エントランス、廊下、
エレベーターなどの共用部分も
一緒に購入していることを
忘れないで頂きたい
ということも伝えたいのです。


不動産投資、大家業で
区分マンションを選ぶことは、
手離れが良い仕組みができる
ことになる、ということは、
私もセミナーなどで良くお伝え
する内容ではあります。


ただ、これは、ほったらかしで
良いという意味ではありません。


常日頃は、あなたの
日常生活に影響を及ぼすことなく
運営がしやすい、取り組みやすい
という意味合いであって、
購入後、何もしないで良い
ということではありません。


借りて住みたい、という方に
選んでもらい続ける部屋、
マンションであり続けられるように、
あなたも私も、
お互いに、管理に無関心にならず、
任せられる所は外部の知見を
活用しつつ、
これからも不動産投資、大家業を
末永く続けていきたいですね。

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