資産運用、野球に置き換えたら、どんな役割ですか?

先日、勉強会に参加しました。
その時の話が、
すごく参考になったので、
シェアしながらお伝えします。


大枠としてのテーマは、


「老後資金の準備を
 不安なく行うには?」


というイメージで
お読み頂ければと思います。


キーワードとしては、「WPP」


「Work longer」


「Private pensions」


「Public pensions」


この3つのワードの
頭文字が「WPP」です。


野球に置き換えながら伝えると、


就労延長が先発


私的年金が中継ぎ


公的年金保険が抑え


という内容です。


元気なうちは、
少しでも長く働き、
公的年金保険は
可能な限り繰り下げて
受給額を増やし、
リタイア後と繰り下げ
受給開始までの間のつなぎに
私的年金を投入する。


というのが、
内容のイメージになります。


つまり、
不動産投資をはじめとして、
自助努力で作り上げた資産は、
中継ぎで投入し、
公的年金までのつなぎを
補えるように準備しましょう、
という内容です。


これを読んで、あなたは
どのように感じましたか?


FIREのような言葉が広まり、
それを目指したいという方も
増えているかもしれませんが、
私は、この「WPP」の話を
聞いて、うなづける部分が
多かったです。


就労延長の部分に関しては、
収入面ももちろんありますが、
自分自身が社会から必要と
感じてもらえるという、
心身の健康という側面にも
つながるので、
良いと感じています。


嫌な仕事をやらざるを得ない
という状況で続けるのは
避けたいですが、
将来的には、それこそ
月に5万円でも10万円でも、
体と頭をつかって、
やりたい、好きだと感じる
就労を継続するというのは、
社会的にも良いことではないか、
と私は考えています。


できる所までやる、
という意味で、
先発投手的な位置づけが、
就労延長です。


抑えにあたる、
公的年金保険に関しては、
「繰り下げ受給」を
活用しましょう、
という意味合いです。


現状、65歳以降の繰り下げ受給を
選んでいる人の割合は、
どのくらいだと思いますか?


厚生労働省の発表によると、
基礎年金で2.6%、
厚生年金で1.6%とのこと。


私自身、20年くらい先に
なるのですが、
繰り下げ受給を選ぼうと
考えているので、
思ったよりも少ないな、
という印象を受けました。


繰り下げをして、
受け取れる年金を
増やすということは、
収入が増えることに
つながります。


収入が増えることは、
健康保険や介護保険、
所得税などの負担が
増えることにつながる
という側面はありますが、
それを差し引いても、
公的年金の受給額が
増えるというのは、
安心感をもたらして
くれると思うからです。


公的年金の良い点は、
亡くなるまで
一生涯受け取れること。


つまり、残高などを
気にすることなく、
生涯にわたって
収入をもたらしてくれる
仕組みというのは、
精神的な不安を
和らげてくれる
のではないか、
と感じています。


繰り下げの場合、
65歳から1ヶ月ごとに、
受け取れる年金額は
0.7%増額されていきます。
1年に換算すると8.4%です。


資産運用で、
年利8.4%のリターンを
得ようとすると、
なかなか大変では
ないでしょうか?


そのリターンを、
国が保証してくれているのが、
公的年金の繰り下げ受給です。


しかも、増額された年金額は、
生涯にわたって受け取れるので、
一考の余地はあると
私は思うのですが、
あなたは
どう思いますか?


これが公的年金が抑えと
位置付けられている理由です。


そして、
就労延長と公的年金の間の、
中継ぎに位置付けられているのが、
私的年金。
運用など自助努力でつくる資産です。


イデコやつみたてNISAなどが
話題として取り上げられることが
多いですが、外貨の保有や金の積立、
実物資産の代表格である
不動産など、種類、方法は様々です。


どれを選ぶかは、あなたの
好みによるので正解はありませんが、
この私的年金の中継ぎ対策としては、
「インカム対策」を行うのが
良いのではないか、
と私は考えています。


一番思いつきやすいのは、
株式の配当や不動産の賃料収入では
ないかと思います。


この配当や賃料収入に焦点をあてて、
中継ぎ対策をすることの
メリットとして私が思うのは、
中継ぎだけでなく
抑えにもつながる
と考えているからです。


お金は使ってこそ価値があるので、
貯め続けるだけは良くないです。


ただ、今まで積み上げてきた資産を
使うのが良いと頭では分かっていても、
精神的な側面としては、
残高が減ることは
不安感の種にもなりかねないと
思います。


抑えとしての繰り下げた公的年金が
あると分かっていたとしても、
一定の資産は、何かの時のために
備えてとっておきたいのが、
心情ではないでしょうか?


そう考えた時、
定期的な収入を産み出してくれる
株や不動産のような資産を
中継ぎ対策として持っておくことは、
この残高の減少という不安感を
和らげてくれると思います。


仮に売却して取り崩すにしても、
そのペースを遅らせることに
つながると思います。


さらに良いと感じている点は、
中継ぎとして取り崩さずに済んだ
資産があれば、
抑えである公的年金の
上乗せとして、定期収入を
継続できるという点もあります。


だからこそ、私的年金づくり、
資産運用や資産形成は、
そのプロセスにおいても、
実際に活用することになる
将来においても、
「インカム収入」つまり定期的な
収入をもたらしてくれる資産を
中心に行い、
積み上げていくことが
安心感につながるのではないか、
と私は考えていますが、
あなたはどう思いますか?

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