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日記:20240116〜瑞兆→saunas→改良湯→La mama〜

 有休!やったー。ゆっくり寝て、昼前に家を出て奥渋谷のカツ丼屋・瑞兆へ。開店の20分前くらいについて、ちょうど10番目くらい。その後すぐ5分もしないうちに10人以上、後ろに人が並び出した。
 一人で来ている人も、日本人も、自分くらいだった気がする。でも一人客なのが幸いして、席数の関係で早めに入店できた。カツ丼の大を玉子ダブルでいただく。甘いタレとサクサクのカツであっという間に完食。



 続いてSAUNASへ。マンガ家でサウナブームの火付け役でもあるタナカカツキさん(個人的にはバカドリルの人というイメージが強い)がプロデュースするサウナ施設。

 事前の情報で知っていた通り、お風呂はなくてサウナ・水風呂とかんたんなシャワーがあるだけ。ただサウナは種類が豊富で、それぞれ内装も凝っていて落ち着ける空間。
 それと、外気浴用のスペースが素晴らしくて、屋上の中庭のような場所をサウナ部屋が取り囲んだような作りで、とても開放的。めちゃくちゃ寒かったけど、渋谷の真ん中であんなに自然な外気を浴びられる体験はなかなかできない。

 HP上ではアウフグースの予定はなかったけど、13時30分から女性アウフギーサーのアウフグースがあったので体験してみる。音楽に合わせてリズミカルにタオルを振りながら、柔らかくて穏やかな熱波を送ってくれた。

 全体的にサウナ室の温度は90度前後で、ロウリュをしても100度を超えるような高温にはならなさそう。その分、じっくり長時間入っていられるけど、2時間半の時間制でサウナ室内に時計もないので、ちょっと時間が気になるところではあった。そういうコンセプトでやってるのかもしれないけど、12分計とかはあってほしかった。



 サウナと外気浴はとても気持ちよかったけど、やっぱりお風呂にゆったり浸かりたい気持ちが抑えられず、SAUNASを出た足で渋谷と恵比寿の中間にある銭湯・改良湯へ向かう。

 銭湯とは思えないギャラリーのようなおしゃれな施設に入ると、番台というか受付が金髪で唇ピアスでアニメ声の地下アイドルみたいな女の子だった。銭湯やサウナがサブカルチャーの一部になってきてるのかも。

 浴場内に入ると平日の昼下がりというのに、年齢層を問わず大勢の湯客でにぎわっていた。銭湯はルールが厳しそうなので、いったん体を洗ってからぬるめの炭酸湯に浸かり、いよいよサウナへ入室。と思ったら、入ってすぐマット交換で退室することに。
 いったん仕切り直して再度サウナ。あまり広くない室内にギチギチに人が入ってきて、なかなか窮屈。順番待ちが発生している時間もあったみたい。サウナ自体はちょうどいい湿度と温度で心地よいのだけど、あれだけ混雑しているとあまり落ち着けないかも。土日とか混む時間帯はどうなるんだろう。
 外気浴スペースはネロリとゼラニウムのアロマが炊かれていた。好きな香りでとてもくつろげる。 

 サウナ利用の場合は2時間制で、余裕を持って退室して髪を乾かそうと思ったら、ドライヤーが3分20円の有料システムだった。久しぶりに見たな、こういうの。ドライヤー自体は新しい機種なだけに違和感。まあ仕方ない。



 ぽかぽかになって眠くなりながら、道玄坂上のモスバーガーでモスチキンとゆずジンジャーレモネードを飲みながら時間潰し。ゆずジンジャーレモネード、すごく美味しい。


 程よい時間になり渋谷La.mamaに移動。友川カズキとGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーの弾き語りツーマン『吹雪く渋谷にセミが鳴く』を見る。


 ぎっしり観客が詰めかけ、自分の見やすさとなるべく後ろの人の視界の邪魔にならない場所の確保に苦心した。ドリンク引き換えの列も長くて、ドリンク飲むのは諦めることに。サウナ後だったこともあり、何も飲まずに濃いライブを続けてみたら頭クラクラしてきた。

マヒトゥ・ザ・ピーポー
 友川さんの全身から押し寄せる「酒の圧」に対抗するためにと、芋焼酎をぐびぐび飲みながら、とても静かで繊細な歌声を響かせる。
 戦争や虐殺について、逆説的な歌詞で人が人を殺すことの意味を突きつける曲が印象に残る。友川さんも「『戦争』じゃなくて『イスラエル軍の殺人』と言った方が良い」とおっしゃっていた。
 途中から照明を落として、ヘッドライトを装着してパフォーマンス。2024年の暗い世界を照らす光という意味を込めていたらしいけど、最前列の客が眩しがることに落胆していて面白かった。至近距離であの光をまともに浴びたら仕方ない。
 『コトノハ』という曲のラストで、一音一音を区切って「言葉」ではなく「音」として発音するように歌っていたのが印象的。

友川カズキ
 ステージに上がる時に舞台に向かって一礼したり、曲が終わるたびに呟くように「失礼しました」と挨拶する姿が最高にかっこよくもあり、狂気や衝動をぎりぎりまで抑圧しているようにも見えて恐ろしくもあった。
 飄々とした秋田訛りでしゃべりながら、1曲目のギターをかき鳴らした瞬間から、空間を掌握し一瞬も目を逸らさせない。見ている間、気づいたらずっと歯を食いしばっていて、サウナに行ったのに帰り道はヘトヘトに疲れていた。マヒトゥが言うところの「体積分の圧」を物質的な重みとして感じるようなライブだった。
 次はトリオ形式のライブも見たいな。


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