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10.15

歯の痛みに耐えられなくなり、前日歯医者を受診し、治療してもらえた安堵感を得るも、歯の痛みは少しおさまったにすぎず、寝られなかった。孤独に眠れない時間を過ごす。眠らない時間には、自分自身が語りかけてくる。仕事のこと、恋愛のこと、これからのこと。結論これといった答えは出なかったが、この時間は嫌いではなく、むしろ好きだ。
人はみんな孤独であることを知り、その孤独とどう付き合っていくかを考え行動すること。
これは眠れない時間に読んだ僕が尊敬する斎藤孝先生の「孤独のチカラ」の一説だ。自分自身がいま孤独であると考え、手に取った本であるが、斎藤孝先生も孤独と考える時間が人生に存在した。これには驚いた。表面的には孤独とは無縁そうに見える人でも、孤独を感じる瞬間があり、孤独との向き合いを通して、いや、孤独と向き合った時間をバネしにて現在までの人生における成功を掴むことができている。歴代の偉人を例に取り上げられていたが、孤独との向き合い方を1人1人が考え行動し、これからの人生に活かしてきた。だからこそ、自分にも孤独との向き合いが必要であり、また人はみんな孤独であるということを知れたことは大きな一歩なのではないか。しかし、孤独であるということに甘えず、人との繋がりを構築し、考え、行動に移す必要がある。孤独に甘え何もしないでは意味がない。人は1人だけでは生きていくことができない。だからこそ、今できることをやっていく。
と眠らない時間を有意義に過ごすことができたと感じたひととき。こんな夜も悪くはないなぁとは思いながらもやっぱり歯の痛みはしんどい。これもこうなる運命だったんだと考えると幾分楽になる。じつは、個人的には「こうなる運命だったんだ」という運命論は大きく自分のなかに潜んでいる。だからこそ、迎えた運命の意味を考えてそこから何かを学び、次の行動に生かしていく必要がある。これが僕なりの運命論。いろいろ脱線はしたけど、脱線があっての今があり、これは必然だったんだと考える。そんなことを考えながらやっと眠りにつけた午前4時。

最後に「孤独のチカラ」から印象に残ったワンフレーズを置いておきたい。これからの自分の読書生活のため、これからの自分のために。

読書とは死者との対話である。

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