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Magnet.ができるまで。

このページに辿り着いて下さり、ありがとうございます。

" Magnet. " は、2021年6月に始まりました。


こちらでは " Magnet. " を始めたきっかけについて、お話しさせて頂きたいと思います。

2020年3月、私が住むアメリカ東海岸の街 ボストンでは、新型コロナウィルスの影響で、ロックダウンが始まりました。そこから約一年、夫は在宅勤務、息子は学区が運営するリモートスクールと、殆ど外に出ずに、3人で24時間一緒に過ごしました。

生鮮食品も含め、日頃の買い物は近所のスーパーとAmazon経由でオーダーするオーガニックフード中心のスーパー。近所のスーパーへは、夫がその日の仕事が始まる前に買い出しに行ってくれました。私は、朝から昼ごろまで、息子のリモートスクールのサポートや家事に追われる日々でした。

ロックダウン後しばらく経ってから、人出が少なそうな時間や場所を見計らって、散歩や公園に行きました。気分転換はできるものの、「どこに感染源があるか判らない」といった不安は、私の心に付きまとっていました。

月日が経つにつれ、徐々に「新型コロナウィルス」との共存生活にも慣れ、私自身、気持ちに余裕が出てきました。そこで出会ったのがSNSのClubhouseです。

2021年3月のことでした。日本ではそれより早いタイミングで流行っていたようですが、私の周りでは使っている人は誰もおらず、たまたま見たYoutubeでその存在を知りました。当時は招待制のSNSでしたので、既に使っている人を見つけ、やっとアカウント登録できた時には「新しい何かと出会える!」とワクワクしたことを覚えています。

それからというもの、Clubhouseでは、色々な方とお会いしました。
大学教授や企業勤めの方、起業している方、通訳、農家の方、主婦、医療従事者やお坊さん、近所の大学生や音大生など、普段すれ違っても話すチャンスがないような方々ともお話しすることができ、私の世界は一気に拡がりました。

中でも、まず影響を受けたのは、政府系機関でSDGsに取り組んでいる方でした。SDGsのことについて色々とお話を伺う内に、17項目以外の特別枠に「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」があることを知りました。ある日、Clubhouseのプライベートルームでその方も含めてお話しした際に「これならば私個人でも何か社会の役に立てるのではないか」と思いついたのでした。

そこから、人や自分の「孤独」や「孤立」を解消するにはどんなことができるのだろうと自分なりに考え、夫や友人に「自分の空いている時間や家を利用して、『孤独を感じる人や孤立している人』の役に立ちたい」ことを話しました。彼等からは、コロナ禍で益々、孤独や孤立を感じている人が増えたこと、人は誰かに気持ちを打ち明けられたり、家族と住んでいる場合には時々一人で過ごすこと、いつも一人でいる場合は時に誰かと一緒に過ごすことが大事なのではないかと、周囲と話をする度に実感して行きました。そういった経緯で「居場所」・「訪ねる場所」・「落ち着く場所」を作りたいと思いつきました。

コロナ禍ですし、資金もありませんから、スペースを借りるのは難しい。それならばと、家の中であまり使っていないスペースを有効活用することにしました。そこには、お気に入りのテーブルと椅子があります。電子ピアノもあるので、好きなようにお使い頂こうと思いついたのです。そして、そのことをInstagramの私のアカウントに掲載してみましたので、どうぞご覧ください。


この取り組みを初めて、もうすぐ一年経ちますが、今でも少しずつ新しい出会いがあることに感謝です。これからも、どんな出会いがあるのか楽しみです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

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