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学力格差をコレで解決!?~「ここがわからん塾」のアイディア

けい先生です。学校内での学力格差の問題が現場から報告されています。生徒数が減少し、一部の高校では定員割れをします。すると、以前は入学できなかった生徒も志望校に合格することになります。掛け算、割り算ができない、そんな状態の生徒もいるそうです。

空想的な話ですが、学校が無くなり、すべての生徒が個々に端末を用いてそれぞれに合った学習をする世の中であれば、何の問題もありません。しかし、私たち教職員は現在の教育条件で、どれだけのことを生徒にしてあげられるか?を常に考えています。そこで、ちょっとした提案をします。それが、「ここがわからん塾」のアイディアです。

1「ここがわからん塾」とは!


別にむずかしい話ではありません。放課後などに、生徒同士で教え合う自主的な学習会です。15分間または30分間くらいの短い時間で十分。夜間定時制であれば、始まる前にやってもよいと思います。基本的には参加したい生徒が参加します。

コンセプトは、「ここがわからん」ということが分かれば「わかる」ということです。本当にわからなくて困っている生徒は、「どこがわからんのかがわからん」という状態です。子どもたちの中で、どちらかといえば得意な子が不得意な子を教える。「わからんところはここやね」と。これでいい。

教えるのは教師だけとは限りません。実はこの実践は、先日ZOOMで行われた自主的勉強会で、退職した高校の先生による実践をそのまま紹介させていただいたものです。興味深い現象として「得意な子」と「不得意な子」の逆転が起こることもあるそうです。

「うちの学校だったら、そもそも生徒が参加しようとしない」「生徒に任せたらどうなるか」など、心配しすぎないことが大切です。学校の実態はちがうので、いろいろな実践方法があると思います。ポイントは「楽しそう」であること。教師の腕の見せ所ですよ。

2 まとめ~学校に「あそび」を

現在の学校は、生徒を管理しようとし過ぎています。生徒にとっても、教員にとっても学校の中には「あそび」が必要です。「あそび」はレクリエーションと同時に余裕や休息の意味合いも含まれます。できなかったらそれでいいじゃないですか。私は現在教職から一時的に離れていますが、現場に戻った時に試したいアイディアを、たくさん蓄積しているところです。


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