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絶対値付関数のグラフ
対象:定期試験以上
今回は 絶対値付関数のグラフ のお話です
絶対値の基本についてはこちら
絶対値記号の外し方は
絶対値の中が0以上のとき → そのままはずす
絶対値の中が負のとき → -1倍してはずす(結果として正となる)
でした
関数に絶対値が付いている場合には
絶対値記号が全体についている場合と
一部分についている場合があります
まずは 全体に絶対値が付いている場合です
準備として次を確認しましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1692773057555-IPZa3IsENg.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1692773086368-GzrYDioL9M.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1692773135794-lYO587hpu6.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1692773163485-2Ny5vQeDca.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1692773564444-KGktvWaE0W.png?width=800)
$${x}$$軸より下側の部分を折り返しただけです
場合分けのところは 定義域に穴がなければどちらにイコールをつけても構いません
例えば(2)では
「$${x< 3}$$,$${3\leqq x}$$」 としていますが
「$${x\leqq 3}$$,$${3< x}$$」 でもよいですし
「$${x\leqq 3}$$,$${3\leqq x}$$」 でもよいです
ただし 「$${x < 3}$$,$${3< x}$$」 は$${x=3}$$のときに言及していませんのでNGです
次は 2次関数です
![](https://assets.st-note.com/img/1692773301955-P9NycrDDYV.png?width=800)
$${y=|f(x)|}$$ のように関数全体に絶対値が付いている場合には
$${x}$$軸より下側の部分を $${x}$$軸に関して折り返してください
したがって $${y=|f(x)|}$$のグラフは $${y<0}$$となる部分はありません
すべて$${x}$$軸より上側(または軸上)にグラフがあります
これは絶対値の性質 $${a\geqq 0}$$ が持つ性質です
1次関数の場合も2次関数の場合も その他すべての関数での同じことが成り立ちます
さて 上の問題では $${x}$$ の範囲によって場合分けをしています
言い換えれば 定義域によって関数が違う ということです
したがって $${y=|f(x)|}$$のグラフと他のグラフが交わるときには
$${y=f(x)}$$の部分と交わるのか $${y=-f(x)}$$の部分と交わるのかに
注意する必要があります
上の例は いずれも$${x}$$軸より下側にはみ出る部分がありましたが
もしない場合には そのまま絶対値を外して構いません
すなわち
$${y=|(x-1)^2+4|=(x-1)^2+4}$$
のようになります
次は 関数の一部に絶対値が付いている場合です
![](https://assets.st-note.com/img/1692775242162-Msgzv3fzra.png?width=800)
$${y=|f(x)|}$$ の場合と異なり 単純に折り返すという操作ではできません
場合分けをして それぞれの定義域でグラフを考えましょう
また $${y=|f(x)|}$$ の場合と異なり $${x}$$軸の下側にもグラフが出てくることがあります
また 共通して言えることは 関数全体に絶対値がついていても 一部に絶対値がついていても グラフはつながる ということは覚えておきましょう
1次関数で$${n}$$個の絶対値ある問題は 次の記事の問題(2)にあります
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