完全食は「完全」か
ちょっと頭の体操…のような記事を見ていきます。
完全食ってホントに「完全」なの?完全メシ、BASE、COMP…管理栄養士が教える長所と短所
【記事の概要】
完全食とは
・完全食とは、「日本人の食事摂取基準」に基づき、
『1食当たり体に必要な栄養素を一つの食品ですべて摂取できることを目標に開発された食品』
のこと。
・1食を完全食と置き換えたり、間食に取り入れたりすることで栄養バランスが整う食品としてコンビニ等で見かけるようになった。
・完全食は大きく分けて、
①パン、麺類などの食事向きなもの
②グミやアイス、バータイプの間食向きなもの
③ドリンクなどの間食や運動後の栄養補給に活用できる液体タイプ
がある。
完全食のメリット
①手軽さ
忙しい人、自炊をしない人の場合は、毎食栄養バランスを考えて食事を選んだり、調理したりするのは難しい場合も多く、完全食なら料理をしなくても手軽に1食で必要な栄養素を補うことができる。
②経済的
完全食は1食500円以下のものが多いので、外食やコンビニ食が多く、朝食や昼食で500円以上の費用がかかっている人にとっては栄養バランスが取れて安く済ませることができるため経済的。
③非常食として使える
完全食は、長期保存が可能なものやレトルトのものが多いため、非常食としても活用できる。
完全食のデメリット
⑴満足感に欠ける商品もある
粉末タイプやパンや麺類などは栄養素を補うことができるが、単品食べにつながること、咀嚼(そしゃく)をあまりせずに食べられるため、満足感に欠ける場合がある。
⑵3食取り入れるのは難しい
多くの商品は1食で1日の3分の1の栄養素が取れる設計。
しかし完全食を1日3食、食べ続けるとなると、飽きが来たり満足感に欠けたりする可能性がある。
⑶食事の楽しみに欠ける
手軽に簡単に食べられる一方で、五感(嗅覚、視覚、触覚、味覚、聴覚)で味わう食事の楽しみが減る可能性がある。
また、孤食につながり、誰かと一緒に食べるというコミュニケーションの機会が減る可能性もある。
完全食を上手に取り入れるコツ
❶シーンに応じて取り入れる
忙しくて自炊ができない時や栄養不足を感じられた時など、必要な時や緊急な時に取り入れるとよい。
また夕食が21時以降など遅くなってしまう方は、夕方に軽く食べて夜遅い食事は液体タイプの完全食を活用すると、消化も良く胃への負担が軽減され、カロリーの取り過ぎも抑えることができる。
完全食に頼り切ってしまうと「これを取っていれば大丈夫」という安心感から、逆に暴飲暴食につながることにもなりかねない。部分的に取り入れるのがおすすめ。
❷日々の間食を置き換える
甘いお菓子やチョコレートなどが止められない方は、完全食のドリンクやグミ、アイスに置き換えることで栄養補給をしながら甘いものが味わえる。
❸普段の食事に取り入れる
完全食のパンや麺をアレンジして食事にする、副菜や汁物と合わせて食べるといった工夫をすることで、咀嚼することにつながり、満足感が得られる。
❹ダイエットに活用する
完全食はエネルギーや栄養素が事前に計算されているので、取り入れることでカロリーコントロールがしやすくなる。
体重コントロールをしたい時に活用することで、栄養を補いながらカロリーを調整することができる。
【科学で健康を目指す?】
この完全食について見ていくためには、
「日本人の食事摂取基準」
から見ていくことになります。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
ザッと見るだけでも「それらしいこと」が書かれている訳ですが、とりわけ
『科学的根拠(エビデンス)』=「正しさ」
を重視し
「健康な個人及び集団を対象として、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のため」
の基準を定めようとしています。
端的に言えば「私たちの定めた『正しさ』に従ってください」という話です😶
ただ、そうした基準がなくとも過去百万年以上人類は普通に生きてこられたのですから、(内容が正しいかどうかに関わらず)殊更基準が必要という訳でもないはずです。
【人はなぜ学ぶのか 直感と分析】でもお話ししたように、科学的根拠とは特定の『空間』でのみ成立するものです。
それを『時間』と共に生きる人間に当てはめようとしても無理がある、というのは「コロナ禍」が嫌というほど示してくれましたね😞
感染症対策において今なお悩まされている日本が「健康について科学的根拠を用いる」ことに疑問を持った方が良いでしょう。
それよりも、なぜ私たちは「健康」を目指すような事態に巻き込まれているのか。
なぜ社会にあふれる食事を食べるだけで『病』に陥る人が増えているのか。
こちらの方がよほど深刻で、世間に出回る『食』が病の原因であると見抜くことが重要です👨🏻🏫
【食事による自然破壊】
今、日本に出回る『食』の問題についてざっくりお話しすると
・(海外では禁止されているような)食品添加物がたくさん使われている
・(海外では禁止されているような)農薬で育てられた穀物を元に作られた加工食品が広まっている
・遺伝子組み換え、ゲノム編集により『自然界に存在しないもの』を造り上げ、生態系を破壊するものが増えている
・農薬や遺伝子組み換えなど受けた肥料を食べて育った家畜や海産物が出回っている
といったところで、「こうしたもの」を日常的に食べていれば、体内の『自然』が破壊されるのは当然の流れです😰
森や草花、田畑を壊してコンクリートで固めて建物を建てるのと同じように。
私たちの体の中も食品添加物や遺伝子組み換え食品などによって内臓を『薬』で地ならしされ、『病』の土台を作らされているのです😭
思い返せば、コロナ禍ではワクチン接種をされた方の多くが新型コロナウイルスを発症していました。
2019年以前も、インフルエンザ予防接種をした人ばかりがインフルエンザを発症していました。
『同じこと』は何度も「目の前で」起きているのです👨🏻🏫
「薬まみれの『不自然』な食べ物」が出回る限り、どれだけ科学的根拠に基づいた基準を作ろうとも健康になりようがないのです。
身体を作る資本である『食』の多くが不健康なのですから。
【健康とは何か】
そしてそもそもの話、多くの人は「健康」を「長生きすること」と誤解しています。
健康とは『生命』そのものです。
あなたが今生きている、そのことが健康なのです。
後から付いたのは人の欲が絡みついた「余分なもの」であり、それに囚われるほど『権利』によってあらゆるものが奪われていきます😱
たとえ明日天寿を全うしようとも、今日ここまで生きてこられたことが健康であって。
本来生きられない状態のものを「生かす」ことを健康とは呼ばないのです。
だからこそ、健康とは『生きる意思』でもあります。
この世界に生まれて、生きていこうとする自分の意志があるうちはどのような状態であろうとも健康です。
ひるがえって、現代社会を見渡せば。
「何のために生きているかわからない」と承認欲求に突き動かされ、スマホばかりを見て自分や周りを見なくなった人々がいて。
「誰かが何とかしてくれるだろう」と目の前の問題から目を逸らし、一人、また一人と病に倒れる人々から背をそむけて『刺激』におぼれていく。
この社会で、「栄養素」だけに目を向けた食品を『完全食』と呼ぶのは「欲の果て」であって。
ここに違和感を覚えないまま「栄養素が足りているからカンペキ」と食べ続ければどうなるか。
一人ひとりが自分の目的と合わせて「どうするか」を考え、選ぶことこそ『健康』と言えます。
【まとめ】
今回は完全食から「健康」についてお話ししてきました。
基準とは、誰かが一方的に得をするための『ルール』のことです。
それだけに、「日本人の食事摂取基準」が定められたことから、その基準に則った『完全食』によって儲けようとするニンゲンが出てくるのも至極当然の流れです。
こうした基準を間に受けて従った人から『病』にされていきます。
だからこそ、私たちは『空間』だけを切り取った「科学」だけを見るのではなく、『時間』を含めた「自然」も見ていく必要があるのです。
そして、その中で「私はどうすれば良いのか」を考えること。生きる意思を持つこと。
それが『健康』なのであって、そうならない世の中を看過すればこそ
「君たちはどう生きるか」
と、2023年夏に問われたのも、そろそろ過去の話になっています。
もうすぐ2024年。
お互いに健康でありたいものですね☺️
今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます😊
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