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「ケアマネジャーになりたい理由」を作れているか



今回はこの記事を見ていきます。

【記事の概要】



・日本ケアマネジメント推進議員連盟は11日、来年度の介護報酬改定に向けた要望書を武見敬三厚生労働相へ提出。


・ケアマネジャーの地域で果たすべき役割が以前より広がっていること、高い専門性を期待される中で業務負担も増していることなどを念頭に、「その処遇が追いついていない」と問題を提起。

介護職員の賃上げが進んだことで担い手が減っている現状も踏まえ、「業務内容に見合ったものとなるよう、ケアマネジャーの収入の大幅な向上を図る対策を」と訴えた。

・あわせて、業務の効率化や働きやすい環境の整備を進めることも注文。ICTの導入・活用の支援にも力を入れるよう求めた。


・これに対し、厚労省は事業所の収入を増やす方向へルールを見直す構え。

その内容とは

① 逓減制の更なる緩和
② オンラインモニタリングの実施要件

の二点となる。

【ケアマネジャーになる意味】



この記事をザッと見て感じることは

ケアマネジャーになる『社会的意義』が高まる一方で、『意味』は失われていく

といったもの😧


ケアマネジャーの業務の中で「介護ICTやテクノロジーで代替可能な部分」、すなわち機械が肩代わりする部分を今後ケアマネジャーへの報酬とみなして良いものかどうかが問われることになるでしょう。

その部分は人件費というより設備投資費用であり、介護ICTやテクノロジーを導入した上でケアマネジャーがどのような価値を生み出すか」の議論が必要ではないでしょうか。


一般的に言われているケアマネジャーの役割とは


・ケアプランの作成、管理
・介護サービスの提案、紹介
・自治体、サービス事業者との連絡調整
給付管理業務
要介護認定に関する業務


であり、そのどれもが自動化可能なものです🤖


この中でケアマネジャーという『人』が担う部分、すなわち「ケアマネジャーになる『意味』」とは


人(利用者、家族、地域住民など)の思いを汲み取り、実現させること


となり、その為に必要な社会資源をどう導くか、あるいは創造するか

ここに特化することがケアマネジャーの社会的意義となり、日本の人口が減り続ける中で「担い手を増やす」発想は悪手と言えます😥

【本来的には、本人の仕事】



そして忘れがちなのが、本来ケアマネジャーが担うこうした仕事は一人ひとりが自分で担うべきもの、ということです😳


自分がどのように人生を締めくくるか。
「生き様」と「死に様」に向き合い、今をどう生きるか。

その為には何が必要で、どう備えて活用していくか。


大切なのは「自分の命は自分で責任を持つ」こと。


これは、本来どのような生物であっても当たり前の感覚であり、その上で生き残るために『群れ』を為して生存確率を高めていくのが自然の摂理なのです。


現代人はそうした『自然』から切り離された錯覚を得て、自分の「こころ」や「からだ」の責任を


「誰かがなんとかしてくれる🥺」
「何かあったら誰かのせいだ😡」


と『他責思考』になった結果、自然と、あるいは自分と向き合うことを忘れていったのです😭


そうして「誰かのせい」で自分の命と向き合わなくなった結果生まれたのが「コロナ禍」であり、その余波をいまだに介護業界が受けているのも、因果の成せる業なのかもしれません😔



ケアマネジャーが社会的役割を果たすためには、一人ひとりが本来一人でやるべきものを「群れの一員」として担ってもらっているという『感謝』が前提となります。


「(お金を払っているのだから)やって当たり前😤」

ではなく

やってもらってありがたいから、お礼をしたい🥰」


という発想を一人ひとりが持つことでケアマネジャーの社会的役割が果たされ、ケアマネジャーになる『意味』が広く伝わります。


そうなって初めて「ケアマネジャーになりたい」人が現れ。

そのケアマネジャーの負担を軽減する介護ICTやテクノロジーが活き。

地域コミュニティという『群れ』の中で「人のしあわせ、ゆたかさ」である『福祉』が実現されるのです😊

【まとめ】ケアマネジャーになりたい理由は?



今回は「ケアマネジャーの収入増」について見てきました。


ケアマネジャーの担い手を増やしたいのだとしても、収入を増やしたところで「他職種との比較」という『機能』による競争に参加するだけで、生産活動によって金銭的価値を生み出せる職業にはどうやっても敵いません😥

それよりも「少ない人数でも無理なく運営できる環境」を整える方が現実的で、担い手を減らした方が一人あたりの給料は増やせるでしょう。


介護職のベースアップも同じことですが、介護職の給料を増やすほど税金や保険料が増額され、結局国民を貧しくすることになります😨



それならば、担い手を減らしてもサービスが適切に提供される手立てを取り、国民負担を減らす方が現実的な打ち手と言えます。


日本の人口が今後減り続け、介護・福祉人材も他業種へと移っている中で「人を増やす施策」には自ずと限界があるのですから。



それだけに、介護・福祉業界は今後


機能』→雇用条件、職場環境、給料等


だけでなく


意味』→理念、哲学、達成目標等


をも重視する必要があるのです。


『機能』に偏れば「人(現実)」を見失い、「正しさ(幻想)」に閉じ込められます。

また『意味』に偏っても「人(自然)」が見えなくなって「思い込み(妄想)」に囚われてしまいます。


だからこそ、『機能』と『意味』のバランスを取る必要があって。

そうしたバランスの取れた社会で初めてケアマネジャーをはじめとした介護・福祉職は社会の中で「職業」として成立するのです。



それでももし「これだけの給料では足りない」と感じるなら、「自分で稼ぐ」視点を持つことが大事です。


諸事情により未だに副業を許可しない事業所もありますが、その諸事情を解決しないまま許可を出さずにいるのは、事業所存続にも関わる一大事と言えます。

なぜなら『機能』で競争する状況に陥った瞬間から「勝ち目のないゲーム」に参加させられているようなもので、「競争せずに居着いてもらう手段」の一つとして副業許可があるからです👨🏻‍🏫


とは言え、無条件で副業を解禁すれば事業所の追う責任が増えるばかりですから、きちんとルール作りをしてお互いに納得した形へ持っていく必要がありますね☺️



こうした「お金を使わない環境整備」によって介護人材を確保する手段はまだまだある、と言えます。

にも関わらず「給料が増えれば人が来る」という発想に囚われてしまうと、国全体の貧しさが加速します😰


ケアマネジャーになる理由が「収入が高いから」ではなく「働くことでみんなの役に立つから」になり、それが現実的な幸せや豊かさにつながる手段を探り当てること。


これもまた『福祉』実践なのだと、僕は考えます☺️



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今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️


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