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賽銭泥棒と価値の在り処


なんとも「世も末」な記事がこちら。


今回はこの内容を見ていきます。

【記事の概要】



・愛知県稲沢市の長光寺で、仁王像の腕が折れているのが見つかった。

・「さい銭を盗ろうとして折れたのでは」(長光寺 奥村文人住職)


・長光寺では、日ごろからさい銭が盗まれる被害に悩まされている。

腕が折られた仁王像の近くにはさい銭箱はないが、参拝者が足元にさい銭を置いていくことがよくあるそう。

・このさい銭を犯人が盗む際に、仁王像を壊したとみられる。


・「個人のものではないから、みんなが大事にしていたものだから。(住職に)内緒にしてたらいけない、すぐ警察に連絡しなさい、と。(犯人を)地獄の閻魔大王にしっかり料理してもらわないといけない」(檀家 浅野茂さん)

・警察は被害届を受理し、犯人がさい銭を盗もうとした際に仁王像の腕が折れたとみて、窃盗の疑いで調べを進めている。

【罰当たりは怖くない?】



不思議だと思うのは、「賽銭箱泥棒」ではなく「賽銭泥棒」の過程で仁王像の腕が折れたのではないか、という点。


足元の「賽銭」はどれだけ多く見積もっても1000円は行かないほどだと考えられます。

そうした小銭を誰にも見られずサッと盗んで逃げていったことになりますから、よほど切羽詰まっていたか、短絡的か。


日本人的な感性だと「罰当たり」で、その後ロクなことにならないのは簡単に想像がつくはずですが…そうした感性も風化しているのかもしれません😔


去年、犬山成田山でも夜中に「インスタ映え」を狙って若者が車やバイクで集まり撮影会をして近所迷惑になっている、なんてニュースがありました。

神社仏閣が「神聖な場所」という自覚がなく、ただ自分たちにとって都合が良いかどうかで判断しているところに現代人から「魂」が抜け落ちているように感じます😧

【価値の在り処】



「賽銭を盗んではいけない」。

これを『ルール(法律)』で考えるか、『精神性(魂)』で考えるかによって意味合いが変わってきます。


ルールで考える場合、「バレなければ問題ない」という発想に至ります。

「ルールだから守る」→「ルールを守らない人がいる」→「ルールを守らなくても罰せられない方法がある」→「バレなければルールを破っても問題ない」

という感じに、「ルールを守らない存在」がいることでルールが成立しなくなる訳ですね。


一方精神性で考えた場合、

「賽銭を盗むのは道徳に反する」→「自分の魂が汚れる」→「誰に対しも顔向けができない、恥ずかしい」

となり、歯止めが効くようになります。


では、前者と後者を分けるものは何か。


それは

「『価値』がどこにあるか(価値の在り処)」を知っているかどうか

です。


ルールを守ろうと考える時、そこには

ルール 〉 人(自分)

という価値の不等式が成り立ちます。

ルールによって自分を制するということは「人(自分)よりもルールの方が価値がある」という前提になっている訳です。

しかし人は個人単位だと自分の欲を優先しようとする生き物ですから、時に「ルール破り」をもくろみ、果たして世のルールは守られずに今日も事件がそこかしこで起きています😔



これが精神性の場合、

魂 〉 欲

となり、「自分が何が欲しい・したいか」よりも「自分がどうありたいか」が重視されることとなります。

欲よりも強い力で「こうありたい」と願い、実践していく訳ですから、ルールを守ろうとするよりも着実にルールを守ることになります😊


価値の在り処をどこに置くかは、これくらい違いが出るものなのです。

【まとめ】



今回はお賽銭泥棒の記事を見ていきました。


仁王像の腕を折ってまで小銭を奪っていった犯人の正体も気になるところですが、『価値の在り処を忘れた人』だと考えられます。


「罰が当たる」や「地獄の閻魔大王」と言われても、おそらく今の人々には今一つピンと来ないかもしれません。

科学隆盛の現代において、そうしたいわゆる迷信と呼ばれるものは「証明されていない」ため恐れず、『自分の欲望こそ全て』に陥ってしまっている訳です。


ただ「罰」も「地獄」も、目に見えないだけで『魂』の在り方一つで自分で実現させるようになります😮

本人がそうと気づかないだけで、自分の選ぶ言葉や行動が、知らないうちに自分自身を追い込んでいく訳ですね😨


だからこそ『価値の在り処』を知っておくことが大切なのです。


今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます😊




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