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魔法つかいが新型コロナで「失ったもの」と「得たもの」「獲得できる可能性があるもの」


こんにちは、魔法つかい/魔法科学者のKOJIです。


世界の一大事となってきたコロナウイルスに翻弄される日々ですが、

本当に自分も翻弄されているのか?

シンプルな考え方で整理してみました。


新型コロナ感染拡大で「失ったもの」


1:半年先くらいまでの仕事(=収入)

正直めちゃくちゃ困るし超ゲロ級にキツいけど、こればっかりはボヤいても仕方がないことです。
自分で選んだ道だから、いまさら

「イベント自粛による被害を保障してくれないんですか?」

なんて言っても仕方がない。わかりきっていたこと。

会社のために働く代償に固定給や有給、手厚い保障を手に入れる道がある。

そうでない自由な生き方を選ぶ代わりに、誰も助けてはくれない。

周囲の反対を押し切ってそれを覚悟して飛び込んだ世界で、いつでも隣にあったはずのリスクが実際に降りかかってきただけ。

しょーがない!以上!

とはいっても、イベントが中止されたのに

「すでに演出のアイデアをいただきました。今後もお付き合いいただきたいので、全額お支払いさせていただきます。」

という会社もごく稀にあったりするのです。

期待していないところにそういうことが起きると、非常に嬉しい。本当に感謝です。

そういう資金的体力があるって、スゴい。資金があってもできるだけ出さないのが人間。相手の立場に立てる人間って、会社って、スゴい。

収入が断たれるだけでなく家賃や給与の支払いを抱える個人経営のお店の方々に比べたら、ぼくなんかは苦しいなんて言ってはいけないレベルだと自覚しています。


2:「・・・」

えーっと。

今のところ

無いかも

無いんだ!?

今はありません。


新型コロナ感染拡大で「失うかもしれないもの」


もちろん全ての人の命が大切で、全ての人の仕事が持ちこたえられることが1番に決まっていますが、ここでは自分の身近なことに絞って考えてみます。そうしないとシンプルに考えられないから。

「じゃあ、それ以外のことはどうでも良いってのか?」
「私はあなたとは全然状況が違う。不愉快だ。」

というツッコミに丁寧に答えるという際限のないループを回避しつつ ↓ 

1:自分の健康、命

これは確かにリスクです。しかし、40歳という年齢だと、致死率はインフルエンザとさほど変わらないようです。コロナウイルスに感染する確率と、かかった後の致死率を考えると、むしろ交通事故に気をつけた方が良いレベル。死の危険は、いつでも転がっている。実際この期間に友人は普通に怪我で死にかけました。

とはいえ絶対にかからないようにできる限りの対策をすることは大前提。


2:家族の健康、命

これが一番のリスクです。
妻や娘は感染してもインフルとさほど変わらず致死率は低そう。(もちろん確率の問題なので、若くても死に至る可能性はありますが。)

しかし、我が家は両親と二世帯で住んでいるので、僕らがウイルスをもらって無症状のまま気づかずに両親にうつしてしまうと危険です。

僕らの致死率が0.5%未満なのに対し、60代で3.6%、70代で8%とかなり高くなっていますね ↓ 

スクリーンショット 2020-03-25 21.56.11

厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部による資料から ↑ https://www.mhlw.go.jp/content/000609467.pdf

失うリスクがあるのは、両親の感染による被害。
これはたしかに怖いし、心配です。

これはNYに住むジャズミュージシャンの友人の家から1キロの距離にある病院で実際に起こっている事態です。致死率が低いとはいえ、医療現場が崩壊すれば治療が間に合わない人が続出します。


とはいえ心配をしてもリスクを回避できるわけではなく、できる限り予防策を練り、あとは最大限気をつけながら一緒に笑顔で暮らせている現状に感謝をして日々を過ごすことが最優先。

今という瞬間に感謝して楽しむ機会があったのに、むやみに心配ばかりしているうちに本当に両親が感染してしまうというのが一番最悪なシナリオです。今、ぼくは感謝しなければならない。

心配というのは、結局のところ自分の精神をすり減らすだけで何も解決しない無限のループです。(あ、次の投稿で「心配のメカニズム」について書いてみようかな。時間だけがあるので。)


3:友人たちの健康、命

これまた考えても仕方がないこと。それぞれ自分にとっての優先順位があって、ある人は仕事を優先。ある人は家族を優先。ある人は危険をかえりみず遊ぶことが優先。

それぞれのスタイルで自己責任で、自分の身近なことをやるしかありません。

もちろん助けられるところは助け合いつつ。

心配してもしょーがないので、自分にできることをやって、やるべきでないことをやらない。それ以外にどうしようもない。


4:自分にとって大切なお店

全てのお店になんとか持ちこたえて欲しい。

それでもやはり自分にとって特別に大切なお店には、より一層思い入れがあるもの。

でもこれは非常に厳しい問題。

感染のリスクを極限まで減らすためにはできるだけ外出せず、不特定多数の人との接触を避けることがセオリー。

しかも、こちらも仕事がなくなって経済的に余裕があるわけじゃない。

そうなると必然的に本当にいつも通っているお店だけに集中して、精一杯衛生面に気をつけながら自分でリスクを背負って足を運ぶしかない。

デリバリーとか、テクノロジーを使って未来の席を売るとかしてたりすれば話は別だけど。

何はともあれ、家でゴロゴロしながら

「あのお店大丈夫かなぁ〜、心配だな〜、メールでもしてみようかな」

と心配することが時間の無駄でしかないのは確か。念入りに心配してあげると相手にお金が届くシステムでもあれば良いのですが、ね。

だったら今すぐ駆けつけるか、コロナが収束した後に金を落とせるように自分に時間を投資する方が懸命。


新型コロナ感染拡大で逆に「得たもの」



1:考える時間

とにかく時間ができました。

秒単位で更新され続ける暗いニュースに常時さらされているとついつい暗くなりがちだけど、気をつけるべきことに気をつけていれば、いちいちメディアが煽るような絶望感を感じている必要はない。

感染してしまったらどうせ落ち込み、苦しみ、悲しむのだから、わざわざ感染する前から凹んでも意味がない。リスクを知り、予防策を張り巡らせることと毎日心配し続けることは違います。

つい先日まで

「あー、全然時間が足りない〜、時間さえあればな〜!」

と言っていたのだから、めっちゃ時間だけがある今、全力で時間を使わない手はない。お金はないけど時間はある。時間を使って頭を働かせるか、身体をつかって何かの作業をするか、それしかできない。

実はすんごい貴重な期間ですよね、これって。


2:家族との接点

魔法つかいと漫画家の妻。お互い自由業?なので、家族と過ごす時間や子供と過ごす時間はもともと多い方だけど、さらに増えました!

「子供と一緒じゃ仕事なんかできんわい!」

ともなりそうですが、どうせパフォーマンスの仕事は綺麗さっぱり消え去ったので(ありがたいことに、一部オンラインイベントはいくつか声をかけていただいていますが)たっぷりできた時間の中で娘と向き合う時間は貴重な機会と捉えて、コミュニケーションを密にしようと思います。

幸い、娘は5歳にしてぼくの仕事に理解があるので、

「1時間いっしょに遊んだら、1時間パパに考え事させてくれると嬉しいな。その間にパパが一緒に遊べる面白いゲームを考えておいてくれない?」
「いいよ!スんゴいの考えちゃうからね〜!」

なんていうことが通用するので、ありがたい(>。<)

妻はというと、コロナには全く影響を受けずです。アシスタントさんも完全に遠隔デジタルスタイルなのでいつも通り自室にこもって漫画を描くのみ。もともと家から出ないので、感染のリスクも限りなく低い。外でウイルスをもらってきてうつさないようにしないと。


3:本当に大切なものが明確になった

東日本大震災の時にも本当に大切なことが見えてきたけれど、いつの間にか日常の流れに心を持っていかれてしまう。

人が生きるにあたって、人が幸せを感じるにあたって、本当に大切なもの、絶対に無くてはならないものって意外と少ないし、自分のすぐ近くにあるものばかり。

そして、大切なのはモノですらない、家族であり、友人であり、自分の心である。そんなベーシックな思いすら油断すると薄れてしまう謎の社会システムの中で生きている。

この広大な宇宙空間の中の小さな小さな一座標である地球という魔法の星に、人間という高度な知性を持つ存在として生まれ、身体を持って生きていることが奇跡。

もちろん、そんなことは片時も忘れないし、いつでも思っていることなんだけど、身に沁みて全身の細胞で感じる。魂で感じる。そういう機会。


新型コロナ感染拡大で「得られる可能性があるもの」


1:家族との絆

家族との絆を平常時よりも深められる可能性がある。
ていうか、こんな時にそうしないという選択肢はない。深めよう。


2:友人たちとの絆

上に同じく。直接、SNSを通して、色々。深まるはず。深めよう。


3:待つ仕事ではなく、自分でつくる仕事

ピンチはチャンス。そんな言葉がありますが、自分自身に限界を設けない限り、誰にでもそれはあるはず。

ぼくの場合、昨年『魔法科学者』というあらたな肩書きをたぶんこの世で一番最初につくったものの(誰も名乗りたくないかw)、なかなか時間がなくてまだ本格稼働してい現実があるので、突然目の前に降ってきたこの空白の時間に思考を整理しない手はありません。

もちろん、いきなりお金になるとは限りません。だって、『魔法科学者』ですよ?笑

「は?FFの話ですか?」

みたいな反応が返ってくるに決まってるし、何でもかんでもそんなに簡単にいくとは限りません。

でも、生きるのに必要なのは実は『お金』ではなく、必要なモノやサービスのほうなので、お金を介さなくてもOKだと考えればハードルがグンと下がり、そうやって経験を蓄積していけばそのうち「お金」と交換する機会も発生してくる。はず。

ぼくは『魔法通貨』なるものも勝手に発行しているので、対価として「お金」をもらうのでなくても良いんです、モノと交換、サービスと交換、場合によってはぼくにとって価値があればたった一言の言葉と交換ということだってOKです。

ほんとうは、「お金をもらわなきゃ仕事じゃない」という価値観自体を捨ててしまえば、意外と生きるのって大変じゃないはずなんです。

お金は利用するものであって、お金に人生を翻弄されてはいけません。

人はご飯を食べていれば生きていけます。

全てを失ってもぼくは

「死にそうです、、、おに、、、ぎり、、、くだ、、、さい」

と言いながら生きていくとおもいます。食べてから、何かを返せば良くないですかね?


まとめ

僕が失ったのは、当面の仕事。つまり収入です。

生活費が出る一方なので正直大変ですが、お店の家賃や給与を払いつつ、さらに自分の家賃や生活費が出る一方の方々に比べたら、苦しみのレベルが違います。黙って耐えるしかない。

失う可能性があるものは、自分や大切な人たちの健康や命。ただ、最大限の対策を練ること以外にできることはありません。心配の無限ループにハマる必要はない。

得たものはたくさんの時間。それは未来のビジネスチャンスを追求する貴重な資産です。身近な人たちと人間関係を深めるきっかけも手に入りました。

世界の情勢は常に複雑怪奇ですが、「自分と世界」の関係は常にシンプルですね。自分が自分と世界をどう捉えているか。自分の中で答えを見つけて態度を決めるだけ。

次にこういった事態になった時に、せめて周囲の人たちに手を差しのべられるような自分になるためにも、今目の前に現れた時間を一瞬足りとも無駄にせずに使わなくてはならないなと思います。


最後に


「自分」のことだけについて書いてきましたが、最後に「世界」について。

今回の新型コロナウイルスに感染して亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、現在治療中の皆様の回復を心からお祈りいたします。

また、医療に従事されている方々、それぞれの国でそれぞれの思惑を抱えながらも対応してくれている国家のスタッフの皆様に感謝いたします。

経済が止まったことによりダメージを受けている世界中の皆様の被害が最小限に済みますように。

想定外の出来事で逆に急激な需要にさらされて激務が訪れている皆様の健康をお祈りいたします。

世界が分断ではなく、共生の方向にアップデートされることを切に願います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も魔法に満ちた1日をお過ごしください✋✨

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