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白猫さん、こんにちは。

9月3日土曜日、風が気持ちのいい涼やかな晴れの日に、おとなの白猫ちゃんを保護しました。

白猫ちゃんとの出会い

今年の1月頃、お庭に猫ちゃんがやってくるようになりました。
白いふわふわの毛に、透き通るような美しい青い目をしたかわいらしい猫ちゃんです。

セルフ歯磨きしてる。天才。冬毛だからもふもふ。
あどけないお顔。1歳?まだ0歳?なんて思った。


この子、猫ちゃんが大好きみたいなんです。
うちに猫ちゃんがいるとわかるとニャーンとかわいらしい声で鳴いて窓越しにご挨拶。しばらく居座るようになりました。

毎日来る時もあれば、数日間見かけないこともあって、とても痩せている!というようには見えなかったので、どこかでご飯をもらってるのかな?と思っていました。

窓越しだとこの調子。腕に切り傷があり。


3月、時々傷を作ってくるようになりました。(右腕上部)
もしかしたら、他の猫ちゃんとケンカかなと…血がでていると心配で。
保護…という言葉が頭によぎるけど、うちのキャパは限界をこえています…。

そこからしばらく見かけなくなっていました。

久しぶりにやってきたのは6月。

久しぶりの白猫さん

この時、写真は撮れなかったけど腕の上腕部(肩?)に傷をたくさん作って、体もずいぶんスリムで小さくなっていました。

野良猫さんを見る度に切なくて切なくて。
保護したいと思うけど、もううちはキャパオーバー…。
なんなら麦じを保護した時からキャパオーバー…。毎月大赤字。

6ニャン目なんてもう絶対無理。
白猫ちゃんを見た時から葛藤してたけど、ガリガリなのを見て、気がついたら白猫さんにご飯をあげてました。

やっぱり、こんな時に見て見ぬふりをする自分でいたくない。

ご飯やりを始める

窓越しにリラックスした表情を見せてくれたのだから、近づけるかもと思ったらぜんぜん。

ぜ ん ぜ ん!!!!!

私がドアから出ようものなら秒で一目散に消えました。

あぁ。やはり野良猫さん…

そう思いました。

しばらくは直接会えない時にご飯を置いておいて、後で映像を確認する。を繰り返し、うちに来る習慣を付けてもらいました。
(諸事情で動物用の監視カメラのようなものを所有していました)

ある程度習慣を付けたら、あとは対面以外ではご飯をあげない。
これの繰り返しで少しずつ。毎日小さな歩幅で、距離をつめました。

私にできることはないの?

キャパオーバーで、今は猫ちゃんの医療費がかなりかさんでいます。
毎月大赤字の火の車。でもご飯をあげ始めたら去勢はしなければ。
私にできることはないかと調べました。

すると、白猫さんは外で生きることが大変だということがわかりました。

  • 白猫の青目をもつ子は先天性異常を持つ子が多い(聴覚障害)
    (ただ、この子は耳は聞こえているような気がします。)

  • 補色ではないため、常に警戒して生きている子が多い
    (たしかにご飯を食べている時はかなりあたりを警戒しながら食べていました)

  • 白猫は上皮がんになることが多いので、できるだけ紫外線に当たらない方がいい(上皮がん怖すぎる)

こんなことがわかりました。

その頃、偶然ですが、さくら耳をしている子がひとり、お庭に来ていることにも気がつきました。
近くでTNRした方がいるなら、何か情報や協力関係を築けるかも!
そう思い、いろんなところに情報を探して電話してみました。

少なくとも猫ちゃんがうろうろしているということは、近隣でご飯をあげている方がいるはず。
近隣を歩き回ってお皿があったりしないか、探し回りました。白猫ちゃんの後をつけたりも。(毎回撒かれた)


近隣の保護団体に相談してみました。
どうぶつ基金のさくら耳チケットを使った相談にはのれます。と言われました。ただ、使用している病院が私は過去にいろいろあって使いたくない病院だったのです…。そして近隣のご飯をあげている方は紹介していただけませんでした。

(いくつか団体さんに相談にのっていただいた中で、遠方でしたがすごくすごく、本当に親身になってお話を聞いてくださった団体さんがいまして。本当に心から感謝しています。)

市役所に、助成金のことや動物愛護推進員さんのこと、近所のご飯をあげている方の情報などないか確認してみました。
まぁもちろん、助成金はないし、推進委員は紹介できないし、ご飯をあげている人は知らぬ存ぜぬでした。

近隣の動物病院に去勢手術の確認をしてみました。
数軒問い合わせましたが、野良猫さん値段でやってくれるところはやはりありませんでした。

結局ご近所さんのご飯あげている方は見つからず。
とにかく、私もご飯をあげてしまっている以上、はやく去勢手術しなければ…と焦る日々でした。

方向性を決める

白猫さんを去勢手術するとして、私が方向性をしっかり決めなければと思いました。

選択肢は2つ。
TNRする。もしくは保護して人馴れ訓練をして里親さんをさがす
このどちらかです。


①TNRをする場合
最期まで責任を持ってお世話できるか疑問に思いました。
例えば私が何かの事情で引っ越しをしなければなくなったら?
もしもこの子が病気になったら?傷を負ってきたら?
再度捕獲して病院に連れて行ける?
でも、猫ちゃんが大好きな子だから、外にも仲良しのお友達猫ちゃんがいるかもしれない。引き離さない、そういうことを考えたらTNRした方がいいのかもしれない。
でもでも、過去に胸骨を骨折している猫ちゃんを保護していまして、交通事故か虐待のどちらかだと言われています。
家の裏手は大きな駐車場があり、ビュンビュン車が飛ばしているので、猫さんにとって決していい環境ではありません。
人間側からは室内暮らしがいいと思うけれど、猫側の立場としてはそれが最善じゃない場合もあるかもしれません。

②里親さんを探す場合
もしかしたら、猫エイズキャリアかもしれない。
なぜなら、同じ地域で保護したくぅちゃんが猫エイズキャリアだったから。怪我をしながら来ることを考えると、猫同士の喧嘩や接触があるだろう。猫エイズキャリアの可能性は高いと思いました。
おとなの猫ちゃんだから、人馴れしないかもしれない。
室内の生活を、白猫ちゃんがそもそも望んでいないかもしれない。
この子は雨の日、その翌日は現れないことがありました。また、今までの子と違って、お庭に定住することはなかったのです。ご飯を食べたらどこかへ行ってしまうことも気になりました。
※雨の日は基本的に濡れると体が冷えるし体力の温存のために動かない野良さんが多いようです。


いろんなことを考えて、決めました。

白血病キャリアだった場合は申し訳ないけれどTNR。
我が家には闘病のためにステロイドを飲み続けて免疫の低い猫エイズキャリアの子がいます。
白血病の場合、きちんと隔離する場所を用意してあげられないからTNRしよう。
その代わり、白血病じゃなければTNRはしない。
猫エイズキャリアだとしても引き受けて里親さんを見つけよう。

そう決めました。

この子の幸せが果たして、保護することだったのかは正直、わかりません。

だからこそ、落ち着いた環境を用意して、美味しいご飯をきちんと食べられる場所を提供する。

これが今の私にできる最善です。

保護を実施


少しずつ時間をかけて、距離を縮めて、触るのを許してくれるまでになっていました。

ブラシが大好き

最初はキャリーに慣れてもらって捕獲!
が、扉を閉められたことに驚き大暴れ。
なんと扉をやぶられてしまいました。

それからキャリーに入ってくれなくなり、なんなら筒状のものに入ってくれなくなりました。

もうキャリーはダメだ…とにかく捕獲器だ。
ということで、捕獲器探しをしたら、以前からお世話になっていた方が代表を務めるteam.ホーリーキャットさんという保護団体の方にお借りすることができました。

ご飯を食べた後、一緒に寝そべってくれたりもした

捕獲器も一筋縄ではいかず、踏み板を踏んでくれない…
賢すぎる…

と思ってたけれどチャレンジ2日目、どうにかこうにか捕獲しました。

去勢手術、耳ダニの処置、ワクチン、駆虫、ウイルス検査、糞便一般検査
もうお財布に何もないですわ。すっからかんですわ。
いやむしろマイナスですわ。どうすんのほんと…が本音。

ウイルス検査の結果猫エイズキャリアでした。
先生が歯石のつき方から2〜3歳くらいかも、と言ってました。
私、1歳くらいだと思ってたんですよね…ちょっとビックリ。

そして、いろんなことが終わって、手作りケージに入ってもらいました。

捕獲器でも暴れたみたいで顔が傷だらけに…怖かったね。ごめんね。涙

やっと、今日から本当のスタート。

この子の本当に幸せになれる!と思える方と巡り合うために頑張らなきゃ。

でも正直、不安しかない。成猫さんでしかも猫エイズキャリアの里親さんを探したことがないんです。わたし。


まずはとにかく耳ダニがひどいらしいので、1ヶ月後に再度レボリューションプラスを塗布してワクチンも再度接種(ワクチンはできたら)と獣医さんに言われています。

それから人馴れ訓練をし、この子の特性もきちんと把握して、里親さんを探したいと思います。
今から離れることを考えるだけでめちゃくちゃ泣けるんだけど大丈夫かな…


いいのか悪いのか、猫エイズの陰性だったらうちの子たちとは一緒にできないと思っていたので、かなりの期間ケージ生活かもしれない…と思っていました。
でも、猫エイズキャリアなので、耳ダニが治れば里親さんが見つかるまではのんびり過ごしてもらえるかなと思っています。
(ただし先住猫たちとの相性がまだわからないので未知数ですが…)

あと、猫エイズはうつらないという認識の方が今は強いみたいで、複数の団体さんからそう言われました。

我が家も、猫エイズキャリアとそうでない子、一緒に暮らしています。
猫エイズキャリアの子が、とても穏やかでいい子なので、喧嘩などせずに穏やかに暮らせています。

まだ保護して1日目。これから白猫さんの本当の性格や特性を見極めていきながら、考えて、焦らず少しずつ進めたらと思います。

不安だらけで未来が怖くなるけれど、優しくて素敵なご縁探しの旅、うまくいくといいな。


猫ちゃんの医療費や保護活動費も下記のお店の売り上げからまかなうことを目標にしています。
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