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オリジナル・マジックを作る 他のマジシャンと違う!新しい!『オリジナリティー』差別化の構成方法

 既存の「クラシックなマジック」を、そのままコピーして演じるのでは、真似・フォロワーになってしまいます。あなたらしさブランドにはなりません。

 しかし、ライバルたちと『コンセプト』をずらして、マジックを作り、演じれば、「誰ともかぶらない、あなたオリジナルの演出・構成のマジック」にすることができます。

 そのための3つの手順を、今回はご紹介していきます。



基本となる『コンセプト・クリエイション』思考


 これまでのレッスンのおさらいはこちらから。
 『コンセプト・クリエイション』が基本の考えになります。


 次の3つの手順で、ライバルや周囲とは違う、あなただけのマジック・ルーティンを構成し、演じることができるようになります。

⒈ ライバル・マジシャンの分析
⒉ オリジナル・コンセプト設定
⒊ オリジナル・ルーティンを作る



⒈ ライバル・マジシャンの分析


 まず、すでにそのマジックを演じているマジシャンの、パフォーマンス・ルーティンを見て、その良し悪しや、コンセプトを分析します。

 ライバルや先人のそれを知るから、ずらしオリジナル性を添え、差別化することができるようになるからです。

 イメージしやすいよう、ここでは『アンビシャス・カード』を例にしてみます。

a. ハンドリングの良し悪し

 アンビシャスカードについて、次のようにライバルや、既存のマジシャンのルーティンを分析したとします。

マジシャンA:ティルトを繰り返しているのが、ルーティンとして上品ではない(賢くない)と感じた。ハンドリングは綺麗。
マジシャンB:カバーパスを使用している(うまい!)。しかし、ホッピングなどで周囲を囲まれている場合には、演じにくいというデメリットがある。
マジシャンX:おもしろいアイディアではある。が、長いな。現象・伝え方にちょっと無理がある印象。もうちょっと短い手順が良さそう。

b.『コンセプト』

 同様に次は、各マジシャンの『コンセプト』は何か?を見ます。
 (魅力を感じないパフォーマンスについては、分析不要です。)

マジシャンA:クラシックなマジシャン。『クラシックなアンビシャスカード(指を鳴らすと上がってくる)』
マジシャンB:口にも上がってくる。『エンターテイナーやマジック芸人さんとしてのアンビシャスカード』って感じ!
マジシャンC:指を鳴らすと上がる!のではなく、『指を鳴らすと15秒前に時間が戻る』という世界観・コンセプト。(マジックの最後は、デックも新品になって封がされる!)

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