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思春期のクリスマスイブに母とディズニーランドへ行った話

皆さんはよくディズニーランドに行かれますか?
中には子供の頃から家族で沢山行かれていた方もいるかもしれません。

私は残念ながらディズニーランドに家族ぐるみで行く家庭ではありませんでした。

幼少期一度だけ家族でディズニーへ行く機会がありましたが、父が混みあっている園内を見て、更にアトラクションを楽しむのに時には何時間も並ぶ現実を見て、

「しんどい、ホテルに行ってゆっくりする。」と言って
まだ、入園したばかりだったのにお土産のクッキーだけ買って一人ホテルに戻ってしまいました。残された母と姉と私でディズニーランドを満喫したのを今もよく覚えています。

父はジッと待つのが嫌いです。

テレビで芸能人がお正月ハワイ旅行を楽しむ姿を見て、「ハワイに行ってみたいー!」と私が子供ながらにダダをこねれば、「ハワイなんか飛行機何時間も乗って疲れるだけ。短い移動で同じような所に行こう」といって着いた先は沖縄でした。

未だにハワイは行けていません。

そんな家族がその後に夢の国へ足を踏み入れるはずがなく、初めてディズニーランドに行って10年近くが経とうとしているある冬でした。

母が偶々応募していたカード会社による入園パスのペアプレゼントキャンペーンにあろうことか応募しており、それが当選したのです。

喜んだ母親に対してシーンとする父、誰と行こうかなと言いながらウキウキする母、無反応の姉、何かを感じる私。

そんな中父がソファーに寝そべりながら一言

「寒いし俺は行かん。行って来いよ。」と私に声をかけました。

(やはり、、。)

「えー!?行ってくれんの!取り敢えずホテルとろー!」と母親のテンションが上がりました。

かくして母と私2人で夢の国に行くことになりました。

行程は1泊2日  まさかの12月24日~25日

私は当時高校生、思春期真っ只中。
世間はクリスマス真っ只中。

私と母は夢の国に降り立つこととなりました。

今は分からないのですが、当時クリスマス入園時にはピンバッジを貰えました。
先にゲートをくぐった母親はゲート越しに「ゆうきみて!グーフィーやで!」と私にそれを見せてきました。

(恥ずかしい、、)

そう思いながらゲートをくぐりスタッフの方から受け取ったピンバッジを見ると私もグーフィーでした。

母親は久々に訪れることが出来た夢の国をとても満喫していました。
ミニーちゃんのカチューシャをつけて、ミッキーに会いにも行きました。パレードも見ました。

そして最後極めつけの忘れられない出来事は「ビッグサンダーマウンテン」でのこと。

海辺にあることもあって当日の夢の国はとても寒く感じられたのですが、その中でビッグサンダーマウンテン3時間待ちという状態でした。流石クリスマスシーズンのディズニー。
周りはカップルだらけの中で凍えながら列に並んでいました。

すると前の大学生と思しきラブラブのカップルがおもむろに口づけを交わし始めました。
思春期の高校生は思わず

(うわー。おかん横にいるのに気まずー。)

と心の中で叫びました。そして下を向いていた所、母親が自身の肘で私を押し、その後、

「ゆうき、、あんたもあんなんすんの?」

と小声で一言発しました。

「、、やかましいわww」
と私一言。

母親が私の恋愛に興味津々であることを知れたディズニーランド1泊2日でしたとさ。


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