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お西さん道中膝栗毛(前編)

弟夫婦のクルマに便乗して関西方面へ出かけて来ました。
弟夫婦と母、そして途中から姪っ子(弟の長女)と合流して5人。

目的は京都の西本願寺お西さん大谷本廟ほんびょうへの参拝。
35年も前に亡くなった父の遺骨が眠る場所です。

高齢の母が「たぶんこれがもう最後の機会だから行っておきたい」とのことで傘寿祝いを兼ねて行くことになり、いつもはケチな弟が私も誘ってくれまして(しかも費用も持ってくれると!)それを断るなんて出来ません。
ありがたく甘えます。

面倒臭いなんてバチ当たりなこと言っちゃいけません。

言ってません(ちょっと思ったw)


家族旅行って好きですか?
表立って言いませんが、私はあまり気が乗りません。

そもそも乗り物酔いしやすかったり、出不精な質というのもあるのですが、身内って、出かけるとしょうもないことでいちいちもめてみたり、些細なことで口げんかになったりしませんか。

たまに食事を一緒にしたりとか、日帰りで出かけるくらいならまだいいのですが、泊りがけとなると帰りはもう身も心もぐったりなのが予想できてしまい、何だか「疲れるために出かける」みたいで、つい面倒だなって思ってしまうのです。



案の定、いくらも進まないうちに、運転席と助手席の弟夫婦はナビのルート選択一つでもあーでもないこーでもないとさっそくもめています。

「きちんと確かめもしないで選択した画面を信用してるあんたがおかしいんでしょ」と言えば「お前が検索した画面でオレに文句いうな」とか。

くだらないことを真剣に言い合いしてる間に二人してナビ音声を聞き逃してさらに道を間違えたりしています。

まあ、勝手におやりなさいってカンジなんですが、ずっとやってるのでちょっとはた迷惑w

後部座席では山口百恵の『秋桜』じゃないけど、同じ話を何度も繰り返す母。

こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの うっとおしさ やさしさ が沁みて来る~

何が薄紅の秋桜じゃい。


「それは前にも聞いたから」というとムッとするし、逆に私の知らないハナシを「前にも言ったのに、知らないはずがない」とかムキになってみたり。

しょうがないので、母の記憶の都合に合わせて適当に相槌を打つのですが、そんな私に母のご機嫌はさらにななめに。

さらに、旅行は始まったばかりというのに、母はもう、次に行きたい場所の話まで始める。

「どこそこのあれがどーで、こーで」それで「紅葉のキレイなうちに行きたい」と。

ちょ、待てよ。

それって来週、さ来週のハナシかよ!と。
今回の上洛道中も始まってまだ小一時間じゃないの。

「なかなか思うように動かせなくなったわが身」とか、おっしゃってませんでした?

これが「最期の本廟ほんびょう参り」とか、「冥途の土産」とか。

どの口が言ってるのか、Google検索していいですか?

憎まれ婆 世にはばかる

私じゃありません。 
siriが言ってました。


イメージとしては『苦手な上司のアテンド』です。
長時間、空間を共有する息苦しさがおわかり頂けるかと思います。

高速道路なんで、行けども行けどもグレーの遮音壁で視界は景色もクソもないけれど、窓の外をひたすら見入るフリして止まらないため息を隠します。

遮音壁の高速パラパラ動画を見つめ過ぎてちょっと酔ってしまいました。


なのに、ちょっと早い昼食。

このお店の前で姪っ子と合流。


キツいなあと思いましたが、ふわふわとろとろ~な明石焼きだったので、
トゥルトゥルッと流し込みました。

熱すぎて少々喉を焼きました。
咀嚼は不要ですが、内部温度を十分確かめてから流し込むのがおススメです。
義妹もあまりの熱さに声も出ず、ただ悶絶してました。

相当、おいしかったと思うんですが、車酔いが悔やまれます。


ようやくひと息つけたかと思いきや、腹ごなしの散歩にあべのハルカスへ行こうなんて、姪っ子が言い出しまして。

5人の中で一人、高所恐怖症の私。。

 イヤな予感しかない。  
     見上げるだけですでに気持ち悪い💦


「下で待ってる」と言えず、重い足取りで4人の後ろをしぶしぶついて行きます。


 見上げるほどに吐き気とめまいが。。           
       「気持ち悪い」と叫びながらどうしても見上げてしまう💦         「上を見るな!」弟に叱られる。                                   



最上階に着くと、私と同じ理由で上がって来たのか、男性が身動き取れずに固まっているのを見かけました。
女性に手を取られてぎくしゃく歩いて行きました。

何でデートで選んだんだろう?w

          300m?  ちょっと何言ってるかわからない💦              
          生きた心地を失いながら決死の撮影(撮ったのはこれ1枚)           



山しかり、ビルしかり。
何が楽しくて人は高みを目指したがるのでしょうか。

姪っ子撮影。              
 私は窓から離れたところでえづき中。    


・・・楽しかったです😭





目まいがおさまらないまま本日の宿へ到着。

ロビーのインテリアもハロウィンテイスト?



チェックインしてすぐアフタヌーンティを頂きました。
が、クルマ酔いと高所酔いのダブルパンチで胃が暴れそうで。。

今改めて見てみるとおいしそー(泣)💦


通常モードなら、かなり美味しかったと思います。

台無し。


でも、ベリー系の甘酸っぱい香りの紅茶は後味スッキリで気分が良くなる心地がしてグビッと飲み干し、お代わりを頂いてしまいました。


ディナーはぜったい外せない。


乗り物酔いや高所酔いなんかにめげていられない。

姪っ子や弟たちはプールやサウナへ出かけて行きましたが、「負けられない戦いがここにある」とはこういうことじゃないのか⁉
そんな意気込みのもと、私は部屋で休んで体調を整えて挑みました。

            シャンパンが生ハムにとても合っていました✨             左側の削り節みたいなのはチーズです。  
    (チーズもシャンパンも名前聞いたのに忘れました💦)


お腹すき過ぎて、1品目のチキンは撮影忘れてたいらげてしまいました。

レモンペッパーの酸味が程よく利いたバジルソースがチキンによく絡んでいて、あれよあれよと箸が進んでしまった為です。

画像の生ハムは2品目でした。


この指は姪っ子です。         
    「ネイル、かわいーでしょ♡」というので      
    「血豆?」と笑ってひんしゅく買いつつ撮影w💦   

これは4品目の牛肉のポワレです。
『ポワレ』って、フライパンで肉や魚をカリッと香ばしく焼き上げる調理法のことだそうで、ステーキと何が違うのか私には謎です。

赤身なので「肉喰ってる!」感が嬉しい♡


3品目のブイヤベースも貝の出汁が良いお仕事をしていて、気づいたら飲み干してしまっておりました。

つまり、画像はありません。

この指は弟です。          
姪っ子のネイルを「血豆」と言ったので
「もうやだ」と断られました(笑)💦   



一日目、終了。

お腹いっぱいになったことも加わり、気を失ったように眠りました。


こんな日も、まぁ善きね💦


二日目へ続きます。

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