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A面とB面とアイデンティティ

最近聞かなくなったA面B面

この言葉をご存じだろうか?おそらく30歳前後の人まではわかるのではないだろうか。カセットテープやビデオデッキ古くはレコードなどかつてモノにはA面とB面が存在した。

A面のシングルが売りかと思いきや、B面にいい曲が!!なんて発見もあり、みんなの知らない自分だけの贅沢のようなそんな感覚がそこにはあった。

スマップの夜空ノムコウだったと思うが、B面に収録されていた”オレンジ”がとても印象的で、B面と言われるとこの曲を思いだす。


最近ではDVDに裏面などもなく、あまり聞くこともなくなったこの言葉。

A面とB面

私はよくこの言葉を口にする。


私たちの生活や言動はツイッターやインスタグラムなどのSNSに自己発信でありながら自ら監視をされにいき、そしてみんなが監視している。

時にそれは炎上なんて形で現れる。

本当は存在しているA面B面なんてものを無視して、その一言。それがすべてかのように捉え、間違っていたら皆でB面の存在など無視して皆のA面で上塗りを繰り返す。そのB面が見えなくなるまで。

もちろん誰がどう見ても間違っていることもある。

でも必ず物事にはB面が存在し、さらにアイデンティティが存在する。

私たちは人間なのだから。


だから私はよく逆張りするのかもしれない。

別に逆張りしよう!!と意識している訳でもないが反対側の気持ちも見えてくるからだろう。

まっとうに仕事をしていた時からそうだが、ミーティングなどでもあえて対論をぶつけることがしばしばある。もっとディスカッションしよう!!と環境を作りたかったり、「B面にこんな気持ちが存在しているんじゃないか?」「正解は一つだけじゃないよ」

ただそんな気持ちなのかもしれない

不正解はあれどたいていのことに正解はないのだから



私が大人になって忘れてしまったもの


気づけば34歳になり、人生には腐るほど反省点はあるし、この1年ちょっとライブ配信をしてきてた間にもたくさんの反省点がある。

その中で一番印象的な反省点と学びは


”理解をおしつけてはいけない”



いつからだろうか。理解されないことが理解できなくなったのは。


大人になるにつれて自分の思考や共感から遠い人とはかかわらなくなるものだ。成績や趣味嗜好、目標でカテゴライズされた社会になっていきあまり幅広い価値観の人と関わらなくなっていく。

でもそんなことを当人は忘れている。

かくいう私もそうであった。

理解し、されたくて来たり、かかわる人がなぜ時に人が嫌がる行動をするのか、リスナーさんの行動を理解できないことがあった。

でもこれはよくよく考えたら仕事をしていた時の部下や発注先でも同じことが起きていた。でもそこには明確な金銭対価による主従が存在していたから片方がわかってなくても折れてことは進んでいくことが往々にしてあった。

だから本質的に理解されない。ということを社会生活が進むにつれて我々は忘れている。

嘘をつきたくてついてるわけでもないのに素直な自分を忘れ嘘をつくことに慣れてしまっている。


ライバーもリスナーも、経営者も労働者もSNSでもそうだが皆忘れがちなのだ。


その根源が”感受性”なのではないだろうか

きっとこれは歳とともに、そしてこの現代社会で一番失われているもので、今日皆さんに思い返してもらいたいのはこの感受性のお話。



感受性・情緒とはなにか


岡潔という数学者が書いた本に「春宵十話」という本がある

彼は数学者でありながら晩年、人こそ学問の中心であるべきで、近年人間性の教育が失われていると、当時から嘆き訴えていた。

「学問は人間の頭でするものと世間で言われている。しかし人間の情緒こそが学問の中心である」と情緒の重要性を語っており、

続いて感受性についてこう述べている。

「感受性とは喜びや楽しみを理解できることはもとより、悲しみや哀しみを理解できることにある」

「今日の情緒が明日の頭を作る。春には蝶が舞い、夏には蛍が飛び、四季の変化が豊かであったかつての日本はいったいどこへいったのか。情緒の中心こそ人間の表玄関である」



先日私が書いた電車のつり革広告の記事が配信などでもよかったと好評の声をいただけているのだが、記事では日々の何気ないことに「なんでだろう」をしてみたら興味関心が湧いたり知識が広がる。というお話をさせていただいた。この話と今回の話は非常につながりが深い。

まだ読んでない方は併せてどうぞ。



情緒がなければそもそも学問へのきっかけを持つことも、熱意を持つこともないのだ


スタート地点へ戻ると、これは仕事や家庭などすべての事柄にいえることである。と私は考えている。

部下の本質的な気持ちや、願い、これは恋人や奥さん、子供もそうである。


自分は離婚しているが子供が二人いる。

上の子が3歳くらいになったとき、なんとも自分の小さいころにそっくりな人の顔をよくみている情緒に敏感な子なんだろうと思った。

下の子が2歳のときに、なんてわんぱくで人のことなど気にしない自分本位な私に似た子供だろうと思った。

どちらも私の一部だった。


A面の表現をしている裏にはB面の感情が存在していて、そしてそれぞれのアイデンティティがある。全部わかりあうことなんてできないし、わかりあえなくて当然なのかもしれないけれど、

少しだけB面とアイデンティティの存在を感じることができたら

きっとあなたの人付き合いは大きく変わると思います。


そんな情緒と感受性のお話でした。

岡潔先生の本が気になったらぜひ読んでみてください。本は時間的に。。。という方にはyoutubeにいい解説動画があったのでこちらもあわせてどうぞ。


ライブ配信毎日やってます

こういった話をしながら毎日Bigoliveで深夜ラジオノリ配信をしています。時に曲を書き、時にゲームをし、時にネタを書きながら・・・いつかオールナイトニッポンをレギュラーで!そんな夢見て活動中!ライバーといったら結局みてて面白かったの「まげおーれ」目指して配信してますので興味が湧いた方はこちらからよろしくお願いします。

youtubeでもラジオ好き放題話してます














































































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