見出し画像

2023.12.13 ドイツ12年目のクリスマスマーケット

ドイツに来て12回目のクリスマスマーケットが始まった。
当然クリスマスの雰囲気を感じながらこのエッセイを書いているわけだが、
回数を重ねるごとに新鮮さは失われ、
「ドイツのクリスマスマーケットに来ているワタシ」
みたいな優越感はもう無い。

そんなことを嘆きたいわけではない。
昔は良かったなんて1ミリも思ったことはない。

では何が言いたいのか。
結論から言うと、それは、

「本場の○○」

は味わっておいた方が良いということだ。

最近では日本でもクリスマスマーケットが開催されていて、クオリティも相当高い。真似をして取り入れて自分たちのものにするのが上手な日本人なので、いい意味でも悪い意味でも、ハイクオリティだ。その様子はインスタやYoutubeでもアップされている。

例えば「グリューワイン(Glühwein)」と呼ばれるシナモンやクローブなどの香辛料と砂糖やはちみつで味付けされたホットワインは定番の飲み物なのだが、日本のものはワインに何か色々入っていてドイツのものとは違った。

食べ物もやはりおしゃれで見栄えが良くて美味しそうなモノばかりだ。だがドイツで売っているものとは違う。
基本的にドイツの食べ物は見栄えも悪いし味も洗練されていない。ハズレの物を買えば食えたもんじゃない。「煎った栗」や「アーモンドの砂糖菓子」や「ブラッドブルスト」と呼ばれる焼きソーセージをパンに挟んだいわゆるホットドッグのようなものがだいたいの定番だ。ライブクーヘン(ジャガイモのかき揚げのようなもの)なんてほぼ油のかたまりで日本人の口には絶対に合わない。

まあ、要するに何がいいたいのかと言うと、
せっかく人生が100年もあるんだから元気なうちにドイツのクリスマスマーケットも見ておけば、ということである。SNSですべての情報が無料で手に入ってしまう現代において未知の体験はお金を払わないとゲットできない。そして体験をしないと得るものは何もない。

雪の降るドイツのクリスマスマーケットをグリューワイン片手にフラフラするなんてエッセイは書けないのである。

というわけで、これから近所のクリスマスマーケットで一杯やってきます。
ではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?