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出かけてきたよ⑪(函館①)

(この夏の里帰りの思い出を綴っています)

突然だが。
私は、新しいこと・刺激的なことが、好きだ。
この人生で、まだやってなかったことに出会うと、嬉しくなる。

ひょんなことで、思いついた。
「陸路で、北海道へ出かける」
ワクワクしながら旅支度して、出発。

東海道新幹線は、乗っているだけで楽しい。
車窓から、山を見て、湖を見て、海を見て、川を見て。
車内販売でカチカチアイスを買い、(←もう、できなくなったそうで💦)
景色を楽しみつついただいていたら、東京に到着。

僅かな乗り継ぎ時間を経て、生まれて初めて北海道新幹線に乗る。
この北海道新幹線、全席指定席。
夏期は予約でいっぱいになると聞いたので、
母国に到着してすぐ、指定席の予約を取りに出かけた。

駅の窓口の方は、暫し端末と格闘の末、おずおずとおっしゃった。
「お客様、大変申し訳ありません。横並びでお席がご用意できません。」
「ばらばらでいいですよ」と。私はすぐ応じた。
しかし、係の方は再びPCと格闘。そして、新たな提案をしてくれた。
「お客様、縦一列であれば、ご用意できます。」
えっ、”縦”一列⁉

家族旅行なのだが、微妙にそうでない体での、車中。
このメンバーで、縦一列で座っているのは、新鮮。
これがまた、楽しかった。
まるで、学生時代に授業中の教室にいるよう。

あっという間に、青森を通過。
おおっぴらに話が出来ない分、車中では伝言ゲームをした。
「魚が、見えるかな。」
「え、なんで?」
「海の中、通っていくんでしょ、北海道まで。」
「潜水艦じゃあるまいし。海底トンネル通るんだってば。」
「あれ、じゃ、真っ暗なんだ。残念。」

などと、やりとりしていると、新函館に到着。

はるばる来たぜ、はこだて。

まずは、五稜郭へ。
早速、五稜郭タワーに上ることにした。
上の階に到着して、エレベーターの扉が開いた途端、
思わず歓声を上げてしまった。
素晴らしい景色。街に「天使の梯子」がかかっていた。

鹿児島では、西郷さん。函館では、土方さん。
「幕末系」の方に、この夏は縁があったのかもしれない。

函館は、函館戦争で散った新選組の最期の地。
駅の近くに、新選組ゆかりの「誠」の字を書いた大きな提灯がある。
その灯を眺めながら思った。
今の日本を見て、土方さんは、どのように感じるのだろう。
その端正な顔が、穏やかな笑顔となればいいなと思う。



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