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ポインティングデバイスとキーボードの関係性とはなにか?

 おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。2022年8月も後半戦に入りましたね。皆さんはどんなお盆休みを過ごされましたでしょうか?
 お盆はいわゆる通称で本来は盂蘭盆会(うらぼんえ)という行事です。ご先祖様のお迎えはキュウリの馬で素早く迎えに行きます。いわゆる早馬というものですね。逆に帰りはナスの牛にご先祖様を乗せてもらい、牛の歩みでゆっくりと帰っていただきます。
 お盆の時期が終わると暑さも一段落し、秋の気配が漂ってくるころに入りますが、今年はもう少し暑い時期が続くかもしれません。また、お盆の時期は水難事故がなぜか増える頃でもあります。プールでは比較的起きづらいかもしれませんが、海でも監視員の目が届かない場所であったり、川では旧に底が深くなっている箇所があります。私も子供の頃川で遊んでいる際に、川底が急に深くなっておぼれかけたことがあります。プールと同じ感覚で入ってしまうと文字通り足元をすくわれてしまいますのでくれぐれもお気をつけください。

 さて、前回のブログは夏休み企画ということで、自由研究に自作パソコンを組み立ててみてはいかがでしょう?というご提案をさせていただきました。皆さんの自由研究の一助に慣れていましたら大変嬉しく思います。

ポインティングデバイスとキーボードの関係性

 では本題に入りましょう。こちらのブログでお話させていただいたとおり、現在のコンピュータを取り巻く環境はポインティングデバイスが活躍する場面が非常に多いですね。現代のコンピュータ環境ではポインティングデバイスが最終的な命令を下すものという認識でいいかと思います。キーボードはシステムソフト環境下では基本的に文字記号を入力するためのデバイスという認識で現在はいいかと思います。
 ただ、文字を打つ場合でもポインティングデバイスを使用できます。最近のコンピュータ環境にはソフトウェアキーボードというものが搭載されています。ソフトウェアキーボードを使うことで、キーボードがない環境でも文字入力を行うことができます。
 キーボードがない環境というのはあまり想像がつかないかもしれませんが、端的に言うと家庭用ゲーム機が該当します。システムソフトや各ゲームソフト内のどちらかにソフトウェアキーボードの機能が搭載されているか、各ゲームからシステムソフト内にあるソフトウェアキーボードを呼び出すことができます。
 基本的に家庭用ゲーム機ではキーボードを必要とするゲームがあまりありません。最近ではMMO-RPGをプレイ場合にチャットをする目的だったり、マクロを組む都合上だったりでUSB接続のキーボードやBluetooth接続のキーボードを使う場合が増えてきました。が、その他のゲームジャンルでは基本的にゲーム用のコントローラでなんとかなることも多いです。
 対戦ゲームの対戦部屋を作るための文字入力もそう多くはないのでキーボードに頼る必要がないからですね。
 ではPCではどうかというと、PCにもソフトウェアキーボードが存在しています。キーボードはそう簡単に壊れるデバイスではないのですが、最近は有線だけではなく無線のキーボードも増えてきました。キーボード本体のバッテリー切れやレシーバとの無線通信が切れてしまうとキーボードは使用できなくなります。最近の無線キーボードは結構優秀なので一度接続に成功すれば通信がそう簡単に切れることはありません。むしろバッテリー切れで通信が切れることが多いと思います。
 何らかの原因でキーボードが一時的に使用できなくなった場合にソフトウェアキーボードを呼び出して、文字が打てない状況を一時的になんとかしのぐことができます。

キーボードで命令を出すことは可能か?

 このように現代のPC環境ではポインティングデバイスで実に様々な命令を簡単にPCに伝達し実行させることが可能です。が、キーボードでPCに命令を出すことはできないのでしょうか?正解は可能です。そもそもPCにポインティングデバイスが付き始めたのは結構後のことで、それより前はキーボードで文字入力やPCに対しての命令を出していました。
 今はUEFI(BIOS)はもちろんOSが起動したあともポインティングデバイスを使うことができます。ソフトの起動はスタートボタンのメニュー内にあるアイコンにポインティングデバイスでポイントしてクリックしたり、デスクトップ上にあるショートカットアイコンなどをダブルクリックすると起動するようになっています。
 Windows10やWindows11でこれをキーボードでやると、キーボードのWindowsキーを押してスタートボタン内のメニューを表示し、タブキーやキーボードの上下左右キーを使って所定のアイコンまで枠を移動させ、エンターキーを押したり、デスクトップ画面が表示されている状態からならTabキーを押してカーソルのターゲットを移動させた上で、上下左右キーでデスクトップ上にあるアイコンを選択したあと、エンターキーを押すことでソフトを起動させたりファイルを開いたりすることができます。
 文字でやり方を書いてもなかなかピンと来ないと思いますので実際にやってみてください。ポインティングデバイスと違って非常に直感的ではないためやりづらいと思います。
 かと言ってコマンドプロンプトを使って完全にキーボードで命令を打ち込んでWindowsのシステム階層を移動してソフトを立ち上げるのは現在では一般的ではありません。結論としてはキーボードで命令を出すことはできますが、直感的ではなく分かりづらいというのが回答になりますね。

ポインティングデバイスは最強のデバイスなのか?

 ここまでのお話だとポインティングデバイスは非常に簡単にPCの操作を行える上、手早くPCを扱うことができる最強のデバイスのように皆さんは認識されたかと思います。実際に現在のPC環境は、特にWindows11になってからはそういう側面が増えてきたことも事実です。が、ポインティングデバイスを使えば何でも手っ取り早くできてしまうのか?と言うとそうではありません。
 確かに上記までの結果を見る限りでは文字入力以外に関して言えばキーボードより優れている、と思うかもしれません。しかし、状況によってはキーボードの方が早くPCに命令を出すことが可能なのです。
 まずポインティングデバイスの長所であり短所でもあるのがマウスカーソルの移動です。マウスカーソルを移動させることでアイコンやボタンなどに移動させることができたり、ワープロソフトでは文字入力用のカーソルの移動が実に自由自在に行なえます。が、例えばワープロソフトの最後尾に文字入力用のカーソルがあった場合、それを一番上にほぼ一瞬で移動させることはポインティングデバイスでは不可能です。この場合どうすれば文字入力用カーソルをほぼ一瞬で一番上に持っていけるでしょうか?答えはキーボードにあるページアップキー(PgUp)を使います。
 これを見ている皆さんはおそらくPCでインターネットに接続できている方が多いと思いますので、実際に試してみましょう。このブログの文字を10行くらいコピーしてワープロソフトに貼り付けてください。その後文字の最後尾のところに文字入力用カーソルを置きます。ポインティングデバイスで文章の最後尾をクリックすれば最後尾に文字入力カーソルが点滅するはずですね。
 その状態でキーボードにあるPgUpキーを数回押します。すると文字入力カーソルが先頭に移動しているはずです。明らかにポインティングデバイスを使うよりも速く先頭に戻ることができますね。
 文字修飾についても本来はポインティングデバイスを使って範囲選択したい文字の位置まで文字入力カーソルを移動させます。そしてキーボードのShiftキーを押しながら上下左右キーを押すと修飾したい部分を選択することができます。場合によってはポインティングデバイスで文字修飾したい部分まで文字入力カーソルを移動させ、そこからShiftキー+上下左右キーを使ったほうが速い場合もあります。
 逆に文字入力カーソルを最後尾まで持っていきたい場合は、ページダウンキー(PgDn)を数回押すと最後尾まで移動させることができます。
 同じ行内の冒頭に文字入力カーソルを移動させたい場合はホームキー(Home)を使います。1回押すとその行内の先頭まで文字入力カーソルを一瞬で移動させることができます。逆にその行内の最後尾に移動させる場合はエンドキー(End)を押します。ここでは例としてワープロソフトを取り上げましたが、ソフトが変わると微妙に動作内容が変わるので他のソフトでも試してみてください。

キーボードのショートカットコマンドとはなにか?

 他にもキーボードにはショートカットコマンドというものがあります。ショートカットとはいわゆる省略の意味です。短いヘアスタイルではありません。
 コントロールキー(Ctrl)+各文字記号キーの組み合わせでポインティングデバイスを利用するよりも速く正確にPCに対して様々な命令を出すことができます。今回紹介するショートカットキーはWindowsの環境下のものになりますのでご注意ください。
 まずはCtrl+Aです。これはどういう命令かというとウィンドウ内におけるすべてのオブジェクトを一瞬で範囲指定するというものです。
 試しにこのブログが表示されているブラウザのタブをクリックして、Ctrlキーを押しっぱなしの状態で「A」を押してみてください。写真や文字記号関係なくすべてが範囲指定された状態になるはずです。今回はブログの写真と記事を例に上げていますが、ファイル操作としてもフォルダ内のすべてのファイルやフォルダを範囲指定できますので非常に便利です。
 続いてCtrl+Cです。これは範囲指定したすべてのものをコピーするという命令になります。先ほどのブログ記事の例で行くと写真や文字をすべて範囲指定しているので、その状態でCtrl+Cを押すとクリップボードにすべてコピーされます。ファイル操作としても同じことができます。
 しかし場合によってはコピーではなく移動(切り取り)させたい場合もあるでしょう。その場合はCtrl+Xを使います。切り取りたい範囲を選択してその後Ctrl+Xキーを押します。

 コピーしたり切り取ったデータはそのままではPCが記憶しただけです。実際にコピーや移動を完了させるには貼り付けの作業を行わなければなりません。
 貼り付けを行うショートカットコマンドはCtrl+Vで行います。コピーまたは移動させる場所に文字入力カーソルを置いた状態でCtrl+Vキーを押します。すると貼り付けが実行されます。ファイル操作の場合はコピーまたは移動させたいフォルダを開いた状態でCtrl+Vキーを押すとファイルの容量によって若干時間はかかりますがコピーまたは移動が完了します。
 ポインティングデバイスを使用すると直感的に操作することもできますが、ドラッグアンドドロップを使う必要が出てきます。人によってはポインティングデバイスがうまく動かせなかったりドラッグアンドドロップが苦手な方もいらっしゃいます。キーボードとマウスでゲームプレイを楽しんでいる方は苦ではないと思うのですが、PCでキーボードとマウスを使ってゲームをしない方などはその操作に意外となれていないこともあります。
 特にマウスはクリックを押した状態で移動させるのは最初のうちは難しい操作に該当します。私が若い頃PC教室で様々な年齢の方を指導させていただきましたが、ご年配の方ほどドラッグアンドドロップの操作に苦戦なされていらっしゃる傾向にありました。
 人差し指にある程度力を入れた状態でマウスを親指と薬指または小指で挟み込んで動かすというのは実はかなり難しい操作なのです。どうしてもすべての指先に無駄な力が入ってしまうためです。若い受講者の方は学校や企業ですでにマウス操作の基礎はできていることもあり、多少苦戦する方はいてもその日のうちに慣れてしまわれることが多かった印象ですね。
 ポインティングデバイスの操作に難色を示されていらっしゃる方にはもちろんですが、お仕事でPCを使うときにキーボードからのショートカットコマンドを使用することでマウスカーソルを移動させる時間を省けるため、簡単に作業効率を上げることができます。難点としては直感的ではないので最初は戸惑います。が、よく使うショートカットコマンドはCtrl+AまたはXまたはCまたはVの4つがほとんどですので、慣れると非常に快適に作業できるようになります。

 他にも様々なショートカットコマンドはありますが長くなってしまうので、最後にウェブブラウザのタブを渡り歩くためのショートカットコマンドをご紹介して終わりにしたいと思います。
 皆さんはPCのマイクロソフトエッジやChromeなどのウェブブラウザを利用してこのブログをお読みいただいていると思います。他にも人によって様々ですがいくつかタブを開いていたりピンどめしていらっしゃるかと思います。私も常時11個、場合によっては13個ほどChromeでタブを開いた状態にしています。
 しかし毎回タブにマウスカーソルを移動させて、マウスカーソルをその場にとどめた状態でクリックするのは億劫ですし、運悪くマウスカーソルがズレてしまうとタブが移動してしまい変な位置にタブが行ってしまって戻すのが面倒に感じることもあるかと思います。
 その場合にキーボードから操作することができるのです。ポインティングデバイスのように変な位置に移動することはありません。方法ですがまず適当なタブをクリックします。申し訳ないながらここの手順に関してはポインティングデバイスでズレないように慎重にクリックしてください。
 タブがアクティブになったらCtrl+Tabキーを押します。すると1つ右隣のタブの内容に画面が切り替わるはずです。逆に左のタブに行きたい場合はCtrl+SHIFTキー+Tabキーを押します。これで左隣のタブの内容が表示されます。
 しかし、これが便利なのはあくまでも順次アクセスできるタブ、つまり今アクティブになっているすぐ右隣または左隣のタブへの移動に限定されます。1版左のタブから5つ右隣のタブへすぐ移動したい場合はポインティングデバイスを移動させてクリックしたほうが速いでしょう。

まとめ

 他にも便利なショートカットコマンドはありますが、長くなってしまうため今回は主要なショートカットコマンドに限定してブログにさせていただきました。またいずれどこかのタイミングでショートカットコマンドについてお話できればと思います。ぜひとも覚えていただきご活用ください。ただ、ショートカットコマンドがすべていいのかというとそういうわけでもなく、場合によってはポインティングデバイスを使ったほうが便利な場合もあります。どの状況だとキーボードを使ったほうが速いとか、ポインティングデバイスを使ったほうが速いとかの判断基準は、皆さんがPCを使い慣れていくに連れて段々と経験が積み重なっていくので判断が付きやすくなっていくかと思います。
 うまく使い分ければ作業効率がかなり上がるので、PC初心者脱却に一役買ってくれますし、ショートカットコマンドを使っているとなんだかもう素人ではなくなったような気分にさせてくれます。キーボードとポインティングデバイスは相互補完の関係にあるといえますね。
 では次回ですがネットワークに関するお話にしたいと思います。以前数回ですがネットワークに関するお話をしてきました。最近はPCも家庭用ゲーム機もインターネットにつなぐのがあたり前の環境になっていますし、家庭内やオフィス内でも各PCや複合機などをネットワークで接続するのが普通になっています。次回はインターネットの方ではなく、いわゆる内部ネットワークのお話です。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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