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ゲーム用途向けのPCに必要なものとは何か?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。早いものでもう11月最終日を迎えました。私が子供の頃の11月のイメージは何もなく空虚な月という印象でしたね。というのも私が子供の頃はまだハロウィンが一般的ではありませんでした。ここ10年くらいでやっと日本に馴染んできたという気がします。今の小学生のお子さんたちはハロウィンが浸透しているのが当たり前になっているのでしょうか?そしてハロウィンが終了するととたんにクリスマスに街が様変わりしていきます。ハロウィン直後に準備する必要はないと思うのですが、半月くらいは何もイベントがなく寂しいから、クリスマスの準備も早めてしまおうという感じなのかもしれませんね。

さて、前回のブログではintelの第12世代CPUについてお話しました。新型CPUは新OSでこそきちんとしたパフォーマンスが出せるということですが、新OSがまだまだ早熟なものであるため、まずはハードウェアを揃えておき、OSが成熟したものになってから乗り換えることによってよりよい環境を手に入れることができるでしょう。よりよい環境が生まれると様々な恩恵が得られますがその中でも一番わかりやすいものが「ゲーム」となります。

なぜゲームには高性能なPCが必要なのか?

過去何度かゲームの話題を出してきていますが技術系のことでゲームを取り上げるのはおそらく今回が初めてになるかと思います。過去何回かの私のブログをお読みいただいた方であれば、なぜゲームに高性能なPCが必要であるのかがなんとなくご理解いただけているかとは思いますが、改めてビジネス向けPCと比較してみます。ビジネスでPCを使用される方は結構いらっしゃると思いますのでだいたいすぐ想像はつくと思いますが、ビジネスで使用するPCはさほど性能を求められません。家電量販店で普通に売られているノートPCで充分です。なぜかと言うとビジネスで使うPCは一部の特殊な職業を除いてほとんどのデータが文字・数字もしくは画像だからです。最近はウェブシステムも大容量の情報を扱えるようになりましたので、場合によってはウェブアプリで文書作成を行って会社の各部署で共有していたり、表計算ソフトでの売上票の作成や業務管理などを行っている企業もあるかもしれません。ですが、扱うのは主にキーボードから入力された文字や数字のデータであったり、社用のデジタルカメラで撮影してきた写真であることが多いはずです。デザインや動画でのCMを作成している企業ではもう少し扱うデータが変わってきますが、一般的な商社などでは動画などは使用することはあまりないでしょう。

そして私のブログでも何度かお話していますが、文字や写真中心で作成されたビジネスデータは大きくてもせいぜい5MB以内に収まっているはずです。単純に文書のみである場合でも100KB~500KBくらいのはずです。ビジネスで扱うデータの容量は非常に少なく、それらを制作するためのツールであるワープロソフトや表計算ソフト、ウェブブラウザやOSの容量のほうが多いです。ではゲームではどうでしょうか?まずここで取り扱うゲームに関してですが、最初から入っている簡易的なものやウェブブラウザゲームは除外させていただきます。家電量販店やPCショップ、オンラインでのダウンロード販売がされており、PCにインストールすることが前提のものをゲームとして取り扱います。

ゲームで扱うデータとはなにか?

ではまずゲームで取り扱われているデータの種類について改めて整理していきます。まずはテキスト。つまりは文字や数字のデータです。単純にユーザに指示を出したり、ストーリーを展開するために必要なセリフの字幕データなどですね。次にに必要なのが音楽・音声データです。BGMはもちろんですが効果音も入ります。最近のゲームはキャラクターがしゃべることも一般的ですので声優さんが吹き込んだ音声データもですね。続いて画面の大半を占める3DCGなどで制作されたグラフィックデータが必要です。以前は2Dでアニメーションさせることもありましたが、昨今の流行りは3DCGで制作されたCGがほとんどです。また、アイテムのアイコンやキャラクターのバストアップの画像データも必要です。ゲームはこれらの要素が組み合わさった上で条件をクリアしていくことによって画面が遷移していきます。ほとんどの方はゲームで遊んだ経験がおありだと思いますので、だいたい必要なもののイメージがつかめたかと思いますが、この時点でビジネスで扱うデータよりもデータ量が圧倒的に多いことがご理解いただけるかと思います。

さらにゲームはキーボードやマウス・ゲームコントローラーによる入力に反応してCGをアニメーションさせたり、BGMを変えたり効果音を鳴らしたりします。オンラインに対応したゲームではさらにインターネット上にあるゲームサーバから常にゲームの状況をダウンロードして表示する必要があります。自分が操作するキャラクターはもちろんですが、他人が操作しているキャラクターも同じように計算した上でリアルタイムに表示しなければなりません。ビジネスでPCに求められる性能は一部の業界を除くとほとんどの場合は文字や数字のデータに写真のデータくらいのはずですので、擬人化すると小説家や漫画家のような簡単な作業(創作作業は相当大変ですが)ができる能力があれば問題ありません。しかしゲームでは映像や音楽を扱うため、さながら一人で監督からスタッフ・役者を一人でこなしているのと同じなのです。つまり相当効率よく作業できる人が必要であるということですね。そのためゲーム用途のPCは非常に高性能なものを求められるというわけです。

私が現在遊んでいるゲームについて

私がこのブログを書いているPCはいわゆるゲーミングPCと呼ばれるものです。その中でも自作PCというものになります。過去何度かブログで申し上げているのでお読みいただいていらっしゃる方はなんとなくですが、マゲっちSCという人は高性能なPCを使ってブログを書いているんだなと思っていただけているかと思います。では少し技術的なお話が続いたので私が今プレイしているゲームについても少しですが触れておきたいと思います。私が今プレイしているのはスクウェア・エニックス社からリリースされている「FINAL FANTASY XIV ONLINE」とバンダイ・ナムコ社からリリースされている「鉄拳7」というゲームです。両方とも3DCGをふんだんに使用し、オンラインでの協力や対戦が可能なゲームです。このご時世ですからどのゲームメーカーもインターネットを経由して様々な方と遊べるようなゲームをリリースしており、今後はもうそのような流れになっていくはずです。また両タイトルとも世界展開を行っており、私は愛媛松山の自宅にいながらにして全世界のプレイヤーさんたちと日々ゲームの中で様々なことを体験しています。お相手の素性は公開されていなければわかりませんが、中には有名な方も何人かいて知らない間に一緒に遊んでいることもあるかもしれません。私が普段遊んでいるこの2タイトルは求められるPCの能力がそう必要なものでもないため、いわゆるゲーミングPCというものを購入し、インターネットに加入すれば遊ぶことはできます。どのようなゲームなのかということに関してはご興味があれば調べてみてください。

ゲーミングPCとはどのくらいの性能のPCなのか?

ではゲーミングPCとはどのレベルのものをさすのか?ということですがこれに関しては様々な意見があります。そのため一概にこういう性能のものだとはいい切れません。ですのでここでは私が考えるゲーミングPCのスペックということになることを予めご理解いただいた上でご覧ください。先ほどお話した私がプレイしているゲームも少し関係してきます。まずFINAL FANTASY XIV ONLINEに関してですが、このゲームは今も開発が続けられており、12月初頭より最新シリーズがサービス開始となります。しかしゲームそのものは2013年のゲームです。また鉄拳7は現在も盛んにオンライン対戦が行われており、いわゆるeSPORTにも対応したゲームであり、現在も新バージョンやキャラクターの細かいバランス調整が行われていたり、様々なゲームとのコラボレーションも行われているタイトルですが、実はリリースは2015年となっています。両タイトルともそれなりに古いわけですが、先ほどお話したとおり両タイトルともオンライン対応であったり3DCGをふんだんに使ったゲームとなっています。

この両方が動作するPCを私はゲーミングPCと読んでもよいのではないかと考えています。以前ブログネタでCPUについてのお話をさせていただきましたが、そこに「Passmark」というCPUの性能を数値化して出してくれるサイトがあることをお話させていただきました。ポータルサイトの検索欄に皆さんがお持ちのPCに入っているCPU名と「Passmark」という単語を入れて検索してみてください。するとあなたのPCのCPU性能が数値化されて表示されます。そのスコアが6,000点以上でかつメインメモリの容量が16GB以上であり、さらにSSD容量が約500GB以上グラフィックボードがGTX1060以上かRX570以上のものが搭載されていればゲーミングPCと呼んでもいいと思います。ちなみに上記を満たしていてもSSDの代わりにHDDのみが搭載されているものはゲーミングPCからは除外します。私のPCのスペックを以前ブログで公開しましたが、私のPCはゲーミングPCであると言えますね。

家庭用ゲーム機とゲーミングPCはどう違うのか?

ではゲーミングPCがどういうものであるかということを踏まえた上で、家庭用ゲーム機との差をお話していきます。家庭用ゲーム機ですが商品名で言えばNintendo Switchであったりソニーのプレイステーション4やプレイステーション5です。まず家庭用ゲーム機ですが読んで字のごとくご家庭のテレビや家庭用の電源を使って運用できるゲームだけを専用で計算するコンピュータのことです。基本的に動いているのはシステムソフトとゲームソフト、またはシステムソフトに最適化された各種アプリとなります。例えばPS4やPS5ではそれら向けにYouTubeアプリがリリースされており、家庭用ゲーム機でありながらネットに接続してYouTube動画を見ることができます。システムソフトというのはゲーム機本体にどんなデバイスが接続されているのかや、インターネット接続時のパケットの制御、ゲームの選択などを行うためのPCでいうOSと同じものです。そしてゲームそのものが動きます。動くものが限定されているのとリリースされる本体の性能はどの個体も世代が同じであればまったく同じ構成・性能で販売されます。そのためトラブルが起きたとしてもほとんど個人で解決できるものが多い印象ですね。もちろんファミリーコンピュータのような単純なものではないのでお子さんの年令によっては一人で解決することが不可能なことはありますが、大人の方であれば比較的簡単にトラブル解決が可能なはずです。どうしても解決できなければサポートセンターに相談することもできます。

ですがゲーミングPCの場合は勝手が違います。まずゲーミングPCは基本的にそれぞれ性能が違うと思ってください。もちろんゲーミングPCとしてBTOで販売されている基本的な商品であれば同じ性能のものがたくさんあります。しかしBTOの場合でも追加料金を支払うことで部品をより良いものに交換することができます。また自作PCはユーザ自身がプレイしたいゲームの推奨環境に合わせてパーツを揃えて組み立てます。つまり、家電量販店で売られているビジネスPCのような量産されているPCではなく、本当の意味でのパーソナルなコンピュータとして販売されるものがゲーミングPCです。家庭用ゲーム機では基本的に同じ性能のものが売られているため電話やメールなどでのユーザサポートが受けられますが、ゲーミングPCは個人個人でそれぞれ性能が違うことから基本的にユーザサポートは受けられないと考えていいでしょう。厳密に言えばBTOでPCをそのまま部品組み換え無しで購入した場合はユーザサポートが受けられますが、部品を変更した場合はユーザサポートが受けられない場合があります。販売店によって対応が変わってきますので購入前に必ず確認を行ってください。いらぬトラブルの原因になります。

ゲーミングPCを購入する際の心構えとは?

さて、まずは性能面での違いをお話させていただきました。では次は心構えという意味での違いをお話させていただきます。基本的にゲーミングPCはユーザサポートが受けられないというお話をさせていただきました。ということは何らかのトラブルに見舞われた場合、ユーザ自身の責任でトラブルを解決する必要があります。つまり知識と経験が必要ということです。ここで言う知識というのはコンピュータの基礎科学がきちんと頭に入っているか?ということです。コンピュータの基礎科学というのはコンピュータ系の資格試験を受験する際に必ず問われるもので、ハードウェアとネットワークに関する必要最低限の知識です。頭に入っているのが一番ですが、そうもいかない場合がほとんどでしょう。私もこうやって皆さんに対してえらそうにお話させていただいていますが、私もまだまだ勉強不足を痛感することがあります。その際にはインターネットで検索を行って調べた上で記述するようにしています。PCのトラブルは同じように見える結果でも原因が違っていることがよくあります。単純にハードウェアが壊れていることもあればケーブルが抜けていただけということもあります。

私事で申し訳ないのですが、先日とあるゲーミングデバイスメーカーから販売されているPC向けのゲームコントローラーを購入しました。Windows10で動作確認が取られている商品でしたので安心して購入しましたが、実際に実物が届いてからPCのUSBコネクタに差し込んでつなげてみても何も反応がありませんでした。通常Windows10のPCにUSB経由でデバイスを接続すると接続を確認した音がなりますが、それすらなりませんでした。デバイスマネージャーから確認してみると不明なデバイスとして扱われていました。家庭用ゲーム機であれば起きない類のトラブルですね。早速PCでネットにアクセスして、同じデバイスでのトラブル解決の情報がないかとか、Windows10そのものに関してのトラブル解決情報の検索や、ドライバやデバイスの削除を行ってPCを再起動させてみたりと実に様々なことを試しましたが解決しませんでした。その後も諦めることなく試行錯誤してなんとか認識・動作するようになりました。

このように通常では考えられないようなトラブルが起きた場合でもあわてず騒がずまずはネットで検索して自分で情報を集めた上でいろいろと試行錯誤し、その上で解決できなければネット上の相談コミュニティに対して投稿を行い先輩方から教えを請うわけです。これができなければゲーミングPCを購入してはいけません。高い買い物ですし間違いなくPS5を買っておけばよかったと後悔すること間違いなしです。

もしお子さんにゲーミングPCの購入を迫られた場合

ではもしお子さんにゲーミングPCを買ってほしいとお願いされた場合どう対処すればよいのでしょうか?世のお父さんお母さんの悩みであると思います。最近のお子さんはスマホもお持ちでしょうし、家庭用ゲーム機でもインターネットの検索サイトへのアクセスを行うことができる時代です。また学校での友人同士の語らいの中で、ゲーム機ではなくPCの話題が出ることもあるでしょう。場合によってはゲーミングPCを持っているご友人がいることも考えられますね。私も経験がありますが友人のほとんどが家庭用ゲーム機を持っていました。私も欲しかったので親を説得しようとしましたが、家族会議すら開いてもらえませんでした。ですが私の場合はあくまでも家庭用ゲーム機だったためと、時代背景もあり購入してもらえなかったのだと思っています。同時はゲーム脳なんていう言葉もテレビのワイドショーやニュース番組で出ることもありましたからね。ですが時代は変わり今やPCやスマホやタブレットPCを持つことは当たり前になっています。私は独身で子供もいないので詳細はわからないのですが、学校によっては生徒さんにタブレットPCを配布して授業で使用するということもあるそうですね。

そんな私ですが、もし自分に子供がいたらという前提でこれからゲーミングPCをねだられてしまった場合どうするかとお話させていただけたらと思います。親御さんへお願いなのですが、まず前提条件としてPCは情報家電であるということを念頭に置いてください。情報家電とは購入してから扱う際に必ず勉強する必要があるもののことをいいます。テレビや冷蔵庫は使い方を覚えてしまえばあとは電源スイッチを入れる程度ですみますがPCはそうではありません。必ず勉強する必要があります。この場合の勉強とは先程申し上げたトラブル解決もそうですし、場合によってはコンピュータ系資格試験合格ということにも直結していきます。コンピュータの基礎科学の中には5~10年後には今の常識が通用しなくなる分野もあります。新しい常識や製品が出たときにそれらについてすぐに個人で進んで勉強して使い方やトラブル解決が行えるのかが重要です。

つまり、自分で進んで勉強することができない。または自分でトラブル解決をすることができない、もしくはその努力ができない場合、ゲーミングPCを購入してはいけません

しかし、もしお子さんにゲーミングPCをねだられた場合、無下に必要ないとは言わないであげてください。なぜならゲーム機とは違ってPCはプログラミングの学習をしたり、ネットに接続して情報検索の能力を高めたり、文書や表計算などのデータの作成や管理を行ったり、場合によってはCG制作や動画編集など、将来お子さんが就職活動を行う際にプラスアルファで他人との差をつけるためのスキルを育てる場を与えないということにもなります。ゲーミングPCとはあくまでもゲームもできるPCです。そしてPCでは実に様々なことができ、お子さんの好奇心を刺激してたくさんの可能性を広げてくれるからです。そしてCG制作や動画編集になってくるとゲーミングPCくらいの性能がないと学習することができません。

まずは家族会議を開いてあげて、お子さんがどうしてゲーミングPCを欲しがっているのかを聞いてあげた上で、こちらにも書かせていただきましたが、PCスキルをつけるための勉強をする覚悟があるかどうかを問うてみてください。簡単に言うと今やっている勉強以外にもう1つ勉強する内容が増えるというふうに言ってみてください。また、なにかトラブルが起きてもお父さんもお母さんも手出しができない可能性があるということも同時に言ってみてください。もし勉強することが増えるという点で難色を示すようなら買い与える必要はありません。また、購入前にはお子さんにコンピュータの基礎科学をある程度でいいので学習させておくようにしておいてください。この時点でほとんどのお子さんはゲーミングPCを諦めるはずです。この条件をクリアできるということであれば、情報処理学習の初期投資としてゲーミングPCを購入するのもいいのではないかと思います。

まとめ

ということで今回はゲーミングPCに必要な性能と購入時の注意点や心構えというお話をさせていただきました。要するに自分で調べられないような情報弱者や面倒くさがりはゲーミングPCには手を出すなということです。では次回ですが、この流れを踏まえてBTOのPCと自作PCはどう違うのか?というお話をさせていただく予定です。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

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