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いりえの営業記録(2月12日~月末)

振り返り③はこちらから。

営業記録が2月11日まででパッタリ止まってしまっていましたね。というのも、翌12日から月末まで、なんとお客さんがゼロだったんですね。ひえ~。

あんまりこういうことを書くのも良くないのかな、かと言ってお客さんが来る日までの間をすっ飛ばしてしまうのもおかしいよな…と悩み、そんなうちにどんどん日は経ち、後ろめたさからついにnoteを開くことからも逃げるという悪循環にはまっていました(営業カレンダーの更新すら失念しており…! 大反省)。

でももう3月ですし、目に見えないところで少しずつ動き出していることもあるので、「やらなきゃどうにもなんないし!」の精神で勢いづけて書き始めました。

今回は印象的なことがあった日付のみ記録をつけていきます。

2月12日(月・祝)晴れ

お客さんを待つ間は基本的に読書をしているのですが、この日は初めてお店でポメラを出しました。

ポメラD250

ポメラとは「書くこと」に特化したデバイスで、持ち歩けるワープロのようなもの。私の好きな作家である津村記久子さんが兼業作家の頃から愛用していたことをエッセイで知って気になっていました。昨年、臨時収入があった際に思い切って買ったはいいもののしばらく持て余していたのです。

お店で時間がたくさんあるなら、それを活用して色んなことを書けば良いじゃないか!と思い、ぽちぽちと使い始めることに。結果、これが今ものすごく役に立っています。noteの文章も基本はこれで下書きしています。

2月14日(水)晴れ

オープン時にお祝いバルーンを送ってくれた友人。かのじょはここ1年ほどタロット占いを勉強しているのですが、以前から「もしよければいりえでイベントをやらせてほしい!」と申し出てくれていました。

この日「占いだけど、3月のどこかの土曜日にやらない?」と改めて連絡をくれて、そうだなそろそろ、と具体的に考え始めました。ハリ書房さんにも、3月からは何かしらイベントをやりましょうと相談。

2月19日(月)

※この辺から天気すら記録していません

店主私用のためお休み。この日、神保町にあるチェッコリさんにお邪魔して、少し仕事のお手伝いをさせていただいたあと、かねてより知り合いだった代表・スタッフさんとしばしお喋り。「自分が読んだ本だけを置く」といういりえの方向性について肯定的な意見をもらい、やはりそれを丁寧に伝えるお店作りをしようと思いました。

また、その夜にはブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんとお話しできる機会があり、そこでも「自分のできることや強みを生かして独自の棚やイベントを作ること」の大切さを教えていただきました。

2月20日(火)

うれしいサプライズが! なんと、以前お客さんとして来店くださった方がとある雑誌の編集者をされており、次号の企画で当店を取材したいとのこと。願ってもみないお話ですぐに快諾、むしろ前のめりにぜひ!とお願いしました。

そしてこの日、機械書房さんがご来店。私がいりえをやることになったきっかけをくださった本屋さんです。展示などでお忙しいなか、短い時間でピシパシとたくさんのアドバイスをいただきました。

まず、「BGMはあった方がいいですね」。完全な無音だとお客さんが長居できない=じっくり棚を見ることができないといいます。確かに、これまでもお客さんがいらっしゃったときに私自身も沈黙が気になり変にそわそわしてしまっていたのでした。恥ずかしながら、お店としての基本的な体裁も整えられていなかったのです。

またどこからどこまでがいりえの本棚で、どこからがハリ書房さんの本なのかが分かりにくいので、もう少し見た目で大胆に分けたらどうかとの助言も。仰る通り、こちらも毎回お客さんに「いりえの棚はここからここです~」というのを説明していました。

そして何よりも本の並べ方。ラインナップに特徴があるので(平成初期に生まれた店主が成長とともに読んできた本、つまり1990年代後半~2010年代くらいまでの児童書・ティーン小説が多くを占めている)それを全面に伝えられるようなPRをしてもいいのではないかということ。

一方で、文庫化されているエンタメ小説は掘り出し物的な感じで思いきって値段を下げる、均一本など手に取りやすい本は一カ所にまとめて選びやすくする、もっと売りたい本や注目されそうな本を一番目立つ場所に置く…など、ものすごく実際的なアドバイスをいただきました。感謝感謝です。

2月26日(月)

取材日当日。1時間ほど、お店の成り立ちや店主の考えについて色々とお話ししました。その過程で改めて整理できたこともあり。

また、店内の撮影があるため本棚のレイアウトも見やすく変更し、ずっと色付けをさぼっていた招き猫のマトリョーシカも完成させました。

(本来、2月1日のオープンの時点でここまで作り込んでなくちゃだめだったよな…)と今さらながら思い、記者さんにもそう自虐しましたが、まあ結果オーライと捉えることにしました。

雑誌についての正式な情報解禁は3月中旬とのことで、またSNSでも告知しますね。

***

そんなところになります。お客さんは訪れませんでしたが、さまざまな思いや考えが去来した日々ではありました。3月はイベントなど、また新しいことも始めていく予定です!

営業時間:12:00~18:30
定休日:木・日
説明:古本と新刊のお店です
コンセプト:ひと休み/交じり合う/外へ
住所神田神保町3−10-31 宝栄ビル 302号室 ハリ書房内

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