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『新テニスの王子様』読者の期待を軽々超える漫画

ジャンプSQで連載されている『新テニスの王子様』が毎月読者を驚かせ続けているので紹介したい。

しかし『新テニスの王子様』を語る前に『テニスの王子様』(以下、無印)を紹介しなければならない。

テニスに、スポーツ漫画に革命をもたらした『テニスの王子様』

女子スポーツのイメージが強かったテニスのイメージを変えたい。

許斐剛先生のこの想いから制作された漫画『テニスの王子様』は漫画的な脚色がありながらも本格的なテニス漫画として人気を博し全国の中学校、高校で男子テニス部の部員数増加に大きく貢献した。

この漫画の世間的なイメージはトンデモなテニス、女子人気だと思います。

ですがその実態は熱く王道なスポーツ漫画です。
現実でもあり得る範囲の必殺技で少年の心を魅力していきました。

最初の方は…です

関東大会が始まった辺りで出て来た技。

「手塚ゾーン」

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特殊な回転を掛けて打球が自分の元に戻る様にする技です。
使用者の手塚國光はこの技の使い過ぎで肘を痛めて途中で離脱しています。

他にも「波動球」という絶大な威力を誇る球など…

まあ、この辺は見た目的なヤバさはないのでセーフです。

全読者が納得のターニングポイントが関東大会のある試合。

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菊丸が試合中に分身しました。

高速移動によって残像が見えるという設定ですが明らかにそれ以上の事、完全に分身しています。

驚きなのはこの時点では作者はまだセーフだと思っていたらしいです。

本題は『新テニスの王子様』の方なので無印の話は程々にしたいので箇条書きで紹介していきます。

「イリュージョン」で他の選手に変身
「波動球」でスタジアムの客席に吹っ飛び爆発
「手塚ファントム」でボールを触れずにアウトにする
「雷」で雷と同じ速度で移動
「五感剥奪」で相手の五感を奪う
「天衣無縫の極み」で光り輝く

こんな感じで最終回は主人公のチームが全国優勝を果たしてエンディング曲が流れました。漫画なのに。

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という読者の常識と期待を越える作品でした。

パワーアップしたテニプリ『新テニスの王子様』

週刊少年ジャンプで連載していたテニプリは月刊誌ジャンプSQに移って『新テニスの王子様』として帰ってきました。

無印は中学生の試合だったのに対し、新テニの方はU17の世界大会です。
無印に出た中学生メンバーは勿論、ぶっ飛んだ高校生メンバーも出てきます。

新テニのぶっ飛び具合を簡単に紹介します。

当たり前のようにコンクリ破壊
「光る球」という技で当然のようにやりました。

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「ブラックホール」
ラケットで空間を削り取りブラックホールを作ってボールを空中でキャッチします。

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海賊のスタンドが襲ってくる

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ジャンプの他のバトル漫画の世界に飛び込んでもそこそこ通用します。

ジャンプ作品なので洗練されたテニプリ読者はこのくらいは想定内だと思います。

読者の期待を常識を超えた展開

連載20年目前後でテニスの常識を超えた展開が度々ネット上で話題になるようになりました。

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里の婆ちゃんに禁じられた術をテニスの試合で使う奴が現れました。

ちなみに彼はフランス代表です。

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馬上テニスをします。勿論、非公式試合です。
主人公リョーマはやった事ないこの競技に戸惑いましたが最終的に楽しいとなっていました。

などがありました。
ちょっとギャグ寄りなのですが本来の熱いスポーツ要素と組み合わせたvsドイツ戦が素晴らしいので最後にこれを紹介して終わります。

まず1回戦の鬼先輩vsQP

相手の強さを吸収して完璧な品質のテニスをするQP
日本一のパワーを誇る鬼の打球を返すQP。

しかし鬼はその打球をも返し先制する。
互角の戦いをするもQPが先制マッチ。

鬼は「天衣無縫の極み」で対抗しマッチを奪い返す。
しかしQPは鬼の「天衣無縫の極み」を吸収し、3種類全ての「天衣無縫の極み」を手に入れ究極の品質になり日本最強の男を追い詰める。

鬼は手首を負傷するもテーピングでラケットを固定して試合を続行。
鬼の気迫に圧倒されたQPは鬼のプライドを打ち破る事を決意する。

ラケットは球圧でボロボロになっていきます。

そして…

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十字ガットになります。
ここだけ見るとギャグシーンなのですが新テニを通して見るとめちゃくちゃ熱いシーンになっています‼︎

第2回戦 仁王・デュークvsプロのダブルス選手

この試合では初っ端から仁王のイリュージョンで世界レベルの選手になり先制していきます。

仁王強すぎだろ…本当に中学生か…?とツッコミたくなる展開です。

その後ドイツのプロ選手も本気を出します。

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何の説明もなく物理的に巨大化します。

「デカ過ぎんだろ…」この台詞からテニプリ世界では巨大化するのは当たり前でただ、規格外の大きさで驚いてる事になります。

この後は無印時代の伏線を回収したりしながら仁王をデュークホームランという技で吹っ飛ばして勝ちました。

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そして現在行われている試合が
ドイツ代表・手塚vs日本代表・幸村です。

幸村は「五感剥奪」で五感を奪うことが出来ますが手塚は「天衣無縫の極み」で瞬時に回復することが出来ます。

かつて「天衣無縫の極み」を纏った越前リョーマに負けた事がトラウマでイップスになる幸村ですが何と!

自らの五感を奪う事でボールを返すことだけに集中して「天衣無縫の極み」のトラウマを克服します‼︎
テニスは五感以外で行う競技のようです…。

その後は手塚は「手塚ゾーン」と「手塚ファントム」を合体させた技「至高のゾーン(アルティメット)」を完成させます。

この時、漫画なのに挿入歌が流れました。

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無印最終回の時はJASRACに許諾を申請中でしたが今回は事前に申請が完了していますッ‼︎

誰がこんな事予測できるでしょうか…読者の想像を遥かなに超え、そして当たり前のように面白い漫画それがジャンプSQで連載中の『新テニスの王子様』という漫画です。

皆さんもぜひ読んでみてください‼︎

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