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春の訪れを感じるミモザ

雪も降らず、年中暖かいエッサウィラでも四季は一応あるようだ。
夜はそこまで肌寒くなくなり、ぽかぽか陽気が気持ちいい温度になってきた。

テラスの椅子も活用できる日が近いように感じる。

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最近はめっきり出不精になっている私でも、春の陽気に誘われて散歩をするようにもなった。

日本の夏か?と感じるほどの日差しは相変わらず。風はまだ少し冷たい。

歩いているとミモザを発見。黄色くてまるい花がたくさん開花していた。

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日本では桜より少し早く春の訪れを告げてくれる花。

ミモザの広く知られている花言葉は「感受性」や「思いやり」だそう。
イタリアでは3月8日に設定されているレディースデーにミモザを女性にプレゼントする慣習があるようで、それにちなんで「感謝」という花言葉もつけられているらしい。
あとはインディアの風習では「秘密の恋」だとか。

個人的には控えめな甘い香りが好きで、トリートメントやルームフレグランスで愛用していた。

黄色いぽんぽんのような花を見ると、気持ちがどこか穏やかになるので好きな花だ。
昔からミモザは柔らかな空気を纏っている大人な女性が愛でているイメージがあり、個人的には「大人の女性」という花言葉も追加しておきたい。

いま日本では梅の花が咲いている頃だなあと地球の反対側に想像を巡らしてみる。モロッコでは梅の花の鑑賞はできないけれど、代わりにたくさんのミモザで癒されるのも悪くはない。

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しかしこのミモザ、少々厄介ないたずらもしてくる。

最近、鼻水とくしゃみが止まらないのだ。

色々と調べてみると、ミモザでも花粉症の症状は出ると知った。
しかも時期が長く2月中旬から5月頃まではミモザの時期のよう。
大好きなミモザでよもや花粉症が発症してしまうとは悲しいものである。

エッサウィラでは春の訪れとともに子猫もたくさん生まれたみたいなので、しばらくは花粉症と猫アレルギーと戦いながら季節を堪能する日々が続くだろう。

イタリアの慣習を真似てミモザを部屋に飾ってみたいという気持ちは、花粉症の到来により儚い夢に終わりそうである。


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